成功報酬10%? 税理士による持続化給付金申請支援
「持続化給付金申請支援で成功報酬10%」という情報を見かけることが増えました。
個人事業主がもらえる給付金の最大は100万円(中小企業の場合は200万円)です。その10%は10万円。つまり、申請支援(国など以外から)を受けた場合は手元には90万円しか残りません。
成功報酬20%という数字も見かけます。その場合、個人事業主の手元に残るのは80万円です。
税理士は営利目的の職業です。もちろん、私も営利目的で税理士をしています。税理士以外の営利目的の職業の方との違いはないと思います。
でも、このような営利は何だか違和感、モヤモヤ感を持ってしまいます。
実は、税理士による持続化給付金申請支援は次のようになっています。
・税理士のメールアドレスを使ってweb申請をするのは手数料をもらわないのならOK。手数料をもらうとNG。
・手数料をもらって出来るのはweb申請システムの操作方法の説明まではOK。
つまり、説明したことに対して手数料をもらい、メールアドレスを使ってのweb申請に対しては手数料をもらわないことによって、営利目的が達成できるわけです。
なんだかなぁと思ってしまいます。
現実問題として、商店を経営している高齢者の方がご自分でweb申請をするのは難しいと思います。お手伝いが必要になるはずです。でも、私がそのお手伝いを引き受けることは時間的、経済的に難しいです。
そこで、税理士会が申請支援を引き受けてみてはどうかと思います。
税理士会には税理士が会費を納めています。その会費を使って、申請支援をするのです。その会費から申請支援をした税理士に手数料を支払うということです。
もっと具体的には、税理士会が申請支援をする税理士を集めて、その税理士に申請支援をさせ、その税理士に手数料を支払う。
この方法だと、web申請支援を行う税理士の営利目的は達成できます。そのうえで、税理士として社会貢献も出来ます。
※なお、税理士会はこのようなシステムで無料の税務相談を受けています。
税理士会も税理士が納めた会費を有効利用できるのではとも思います。
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