『マリウポリの20日間』『戦雲』上映会



『マリウポリの20日間』上映会

飯南町地域福祉活動推進助成事業/飯南町人権同和教育推進協議会助成事業
  • 日 時 2024年 9月 29日 (日) 
        昼の部14:00/夜の部19:00
        開場各30分前・上映時間97分
                (各回上映後トーク有)

  • 会 場 来島交流センター大ホール
        (島根県飯石郡飯南町野萱300-1)

  • 料 金 一般=前売券500円/当日券600円
        高校生以下=無料
        ☞予約フォーム

  • 主 催 はとぽっぽの会

  • 問合せ 電 話 0854-72-0980(頓原公民館内・石川)
        メール isano@mac.com(伊三野)

  • 後 援 飯南町社会福祉協議会/飯南町教育委員会/
        飯南町人権・同和教育推進協議会/飯石郡戦没者遺族連合会/
        飯南町公民館協議会 


『戦雲-いくさふむ-』上映会


飯南町地域福祉活動推進助成事業/飯南町人権同和教育推進協議会助成事業
  • 日 時 2024年 10月 27日 (日) 
        昼の部14:00/夜の部19:00
        開場各30分前・上映時間132分
                (昼の部上映後トーク有)

  • 会 場 来島交流センター大ホール
        (島根県飯石郡飯南町野萱300-1)

  • 料 金 一般=前売券500円/当日券600円
        高校生以下=無料
        ☞予約フォーム

  • 主 催 はとぽっぽの会

  • 問合せ 電 話 0854-72-0980(頓原公民館内・石川)
        メール isano@mac.com(伊三野)

  • 後 援 飯南町社会福祉協議会/飯南町教育委員会/
        飯南町人権・同和教育推進協議会/飯石郡戦没者遺族連合会/
        飯南町公民館協議会 

『マリウポリの20日間』『戦雲』上映会
~「犠牲にされる」住民の目線で~

 世界ではいまだ戦火が絶えません。
 こうした世界情勢の中、今年、はとぽっぽの会では、2本の映画の上映会を開催します。9月には『マリウポリの20日間』を、10月には『戦雲』を上映します。

  2022年2月、ロシアによるウクライナ各地への侵攻が開始。映画『マリウポリの20日間』は、侵攻を受けたウクライナ東部の都市・マリウポリ市内にとどまったウクライナ人ジャーナリストたちが、命がけで撮影しつづけた、20日間におよぶ記録映像です。日ごとに、人びとの日常が破壊され、たちまち市中に死があふれてゆく、生なましい現実が映し出されています。

「戦争はすべて、始めるのは簡単だが、終わらせるのは極めて難しい」という言葉があります。ウクライナ戦争も、終結の見通しはいまだ、まるで立っていません。ロシアは、もしNATOによる直接介入があれば核の使用も辞さないと、けん制しています。核の時代にあって、戦争の終結がますます困難であるゆえんです。

 ウクライナ戦争について、日本を含む西側メディアは、ウクライナが〈善〉であり、ロシアが〈悪〉であると喧伝しますが、事はそう単純ではないでしょう。もちろんロシアによるウクライナ侵攻は重大な国際法違反であり、ロシアが〈悪〉であることは間違いありません。しかし、あくまで徹底抗戦を求めるゼレンスキー政権の下、戦争は継続され、多くのウクライナ兵や市民が犠牲になっています。「祖国を守る」ためには「多少の犠牲は仕方がない」のでしょうか。しかも、ウクライナ戦争は、祖国防衛戦争であると同時に、米国主導のNATOとロシアとの代理戦争の側面も持っています。ウクライナは、いわば大国の代理戦争の犠牲になっているとも言えるのです。

 ひるがえって台湾や日本では、ウクライナ戦争以降、かつてなく中国の台湾侵攻への危機感が高まっています。2022年12月、日本政府は、安保3文書を改定し、閣議決定しました。これに先立つ1ヶ月前には、台湾有事を想定した日米共同統合演習(キーン・ソード23)が南西諸島で行われています。その南西諸島の急速な軍事要塞化の現状を伝えるのが映画『戦雲』です。

 ひとたび台湾有事が起きれば、今度は台湾と日本が第二のウクライナと化すおそれがあります。主戦場は、南西諸島です。映画『戦雲』の中で、宮古島の住民の方が自衛隊基地に向かって「『多少の犠牲は仕方ない』この『多少』の中には、私たちが入っているよね。ふざけるな!」と言います。「軍隊は住民を守らない」というのが沖縄戦の教訓です。私たちは、またしても南西諸島に犠牲を強いて「仕方がない」と考えるのでしょうか。

 この2本の映画を通じて、戦争について、あくまで「犠牲にされる」住民の目線で考えたい。そして、いかにすれば戦争を始めなくて済むのかを考えたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!