#46 1億円で家を買うなんてプランは私の人生には存在しないんだよ【伊佐知美の頭の中】
夏が来たり、春に戻ったり、梅雨みたいに雨が降ったり、湿度が上がったり下がったり。5月の東京は忙しい。こんなだったっけなぁ、東京の5月って?
大地が揺れたり、物騒なニュースが相変わらず流れるのを見たり、仕事をしたり、猫を撫でたり、そんな風に私の日々が「圧倒的 in 清澄白河」で過ぎるようになって、3週間以上が経つ。
いつも、なんだかんだ出張やら旅やらで家を空ける期間が定期的に訪れていたから、部屋の隅に追いやられたスーツケースが初めて埃を被り始めそうで。
そう、私は5月に入って、驚くほど急に動けなくなった。
……と言っても妊娠で体がままならなくなってもう早半年以上経つので、いつものことと言えばいつのもこと、なのだけれど、にしてもレベルが変わった。ステージが変わったみたい、とでも表現すればいいのだろうか。
具体的には、ただ人類として直立しているだけで息が切れる(笑)。シャワーを浴びようものなら、上がったあとは肩で息をしてしまう。胎児の腹の中での「蹴り」「回転(まだ羊水に若干のスペースがあるので、彼らはすでに1kgを超え体長は40cm以上?あるのにまだお腹の中で回転ができるのだ!!)」などの胎動が激しすぎて、時に身悶え、その振動でお腹がほぼ四角になるくらい張って痛い。近所を歩こうものなら以前は30分で往復できた距離がなんと2時間かかる、など、事例は枚挙にいとまがない。
こういう時間を過ごす自分のことを、「カタツムリになったみたいだなぁ」とちょっと他人事みたいに思う。
急ぐ、ということや、無理やりねじ込む、みたいなことが、ただただ、できなくなった。みたい。早歩きや早口、睡眠を削って間に合わせる、気力でカバーする、とかの技が一切繰り出せない。
やっとそういうのが認められそうになってきました(遅いよ、自分)。じゃあ、と最近は家を片付け始めたり新しい家具を買ったりして、新しい命を「マジで迎える準備」をしてます。
(もともとはパートナーの買った家だったので、だったというか今もそうなんだけれど、ある程度私も遠慮して、家具のテイストなどは文句を言わずに生きてきたのだが、最近はもう「俺も暮らす家だ」、ということで、ゴリゴリに元々の家具や細かなインテリアや調理器具などを捨て、新調して「私と彼」が心地よく暮らせるラインを探る方向に切り替えました)
平行線だった「どこで暮らそうか」を再び話し始めた私たち
で。
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