もうすぐ預かり子猫くるみとお別れです
くるみをお預かりして1ヶ月が過ぎ、
400gだったくるみは今日計ったら1400gを越えていた。
もう幾日かでくるみは我が家から巣立って、
保護猫カフェでデビューして、まわりの猫たちと集団生活を送りながら里親を探す日々が始まる。
子猫はすぐに決まりやすいと聞くし、
お返しするねこかつさんは土日になると家族連れで満員になるくらい人気の保護猫カフェなので、
くるみが新しい里親さんに出会えることはあまり心配はしていないのだけど、
私は今とても寂しい気持ちでいっぱいになっている。
そんなに情が湧いてかわいいなら引き取っちゃえばいいじゃん、という意見ももちろんあると思う。
でも、私はくるみをお店にお返しすることを選ぶつもりです
(万一ぽてとかくるみのどちらかが、お互いが一緒にいないことで著しく体調を崩したら考え直します)
それはなんで?と聞かれると、
今もうまく伝えられない部分もあるんですが、
ぽてとと私たちが保護猫カフェで出会ったように、
くるみも保護猫カフェで誰かと出会って幸せになるところを、
私は見てみたいからだと思います。
くるみが大好きです。
少しだけ巣立つのが早い家族だと思っています。
おてんばで、いつも何かニャッと主張しながら、私の服や足元にまとわりついてきて、少し撫でるだけでゴロゴロ言ってくる明るいくるみが、もう我が家に戻ることはないのが寂しい。
ぽてととも、ギャーギャーケンカしつつも、なんだかんだ二匹一緒にいたい、本当の兄妹みたいな関係性で、そんな二匹を見ていると自分の子供が男女ひとりずついるみたいな感覚になりました。
私は子供の代わりにしたくて猫を飼ったわけではないけど、まるで私たち夫婦に二人の子供ができたかのような団らんの時間をくるみはくれました。
その時間にタイムリミットがあって、もうすぐ終わってしまうとわかっているから、少しだけ夢を見てたような気分です。
くるみ、夢を見せてくれてありがとう。
里子に出すとかうちの子とか関係なく、
あなたが本当に大好きで、これからも愛してます。
私にこんな感情を教えてくれてありがとう。
こんな気持ちや時間を味わえたことを、本当に感謝しているよ。
くるみが初めて家で吐いたとき、机の下のすみでしょんぼりしていたね。悪いことをしたような気まずい顔をしていたので、私は机の下からくるみを抱き上げて「大丈夫だよ。よく頑張ったね」と声をかけると、少しずつ緊張がほぐれて、不安そうな顔からゴロゴロのどを鳴らし安心しきった顔に変化していって、猫と人間もこんなに意思疏通できるんだなあと感動したことを覚えています。
はじめての預かりで、至らないところもいっぱいあったと思うけど、私に心を開いてくれてありがとう。
くるみがお店デビューしたら、晴れ舞台みたいで泣いちゃうかもね。私も夫も。
そして、素敵な里親さんと出会って、里親さんのことをたくさん幸せにしてあげてね。もちろん、くるみもたくさん愛情を独占してね。
たくさんの感情を教えてくれてありがとう。
くるみがカフェのお客さんやたくさんの人たちを幸せにしてくれることを、影ながら楽しみにしています。
そして、ずっとくるみの幸せを祈っています。