He has been dead for 5 years.
a.He has been dead for 5 years.
彼は5年間死んでいる。
b.He died 5 years ago.
彼は5年前に死んだ。
2つとも正しい英語であるが、aは直訳するとしっくり来ない。それは、日本と欧米では生死観が違うから。欧米人の多くは、聖書の教えに従って、soulは得家に不滅で、それがbodyの中に宿っている。soulはいずれ天国に行くのが理想で、bodyは別々のものって考えがある。soulは生まれ変わる。
前回のNewsPicksのウィークリー落合を聞いた時これを思い出した。身体のアップデートというテーマで人間の体の倫理観について語られていたとき。上のような生死観の違いが、テクノロジーを体に実装する際に影響するかもしれないと考えた。テクノロジーが発展すると、オリンピック選手より速く走るパラリンピック選手が現れる。片足を失った場合、もう片方の足も切断して義足を使った方が、歩きやすい。そういったことが起きる。そこで議論されるのが倫理的問題だ。ゲノム編集などのバイオを扱う場面でも、同じような問題があるだろう。テクノロジーを実装した人間が純正の人間を超える。受け入れにくいかもしれない。特に日本人にとって欧米諸国と異なり、心身は一体であるから余計に難しいかもしれない。
でも、テクノロジーをうまく使えば必ず最適解が見つかるはず。前にICCで見たOliHimeも話にあがった。体を動かせない寝たきりの人が、ロボットを通じて、健常者と同じように働いたり活動できたりする。また、健康な人にとっても遠隔地に自分の分身として活用することができる。
身体の拡張。未来に大きな影響を与えるものの1つになるはずだ
追記2020/04/09
ピーターティールのzero to oneを読み、介護や医療市場の身体拡張などは非常に大きな可能性を持つと感じた。書籍で、ティールは市場の独占こそがスタートアップの目指すべきものであると強く強調している。そして、いきなり大きな市場を独占することは不可能であるからまずは小さな市場で独占することが良いと言う。実際にイーロンマスクのテスラは初め、レースカーの市場を独占した。台数にすると確か3000台くらい(数字の記憶は曖昧)で自動車産業全体で見ると微々たる数字でしかない。しかし、レースカーをEVで独占したことによりその後のEVブームでテスラは一気に市場を独占した。
これと似たことが、ARや身体拡張でも起きると考える。つまり、現在は身体障がいや介護の現場で使われ市場を独占していそうなオリヒメや人工アームといった技術が今後、ある転換点を迎えると同時に一気に健常者市場を独占する、ディスラプト(ティーラーは破壊的という言葉をよしとしていなかったが)する可能性があると考えられる。
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