便秘改善効果一水に含まれる化学物質(2)
マグネシウムは水分をとりこむために腸の外へ水分を逃さず、便の水分量を増やすことで便を柔らかくします。ですから、便が硬くて出にくいタイプの便秘改善には特に効果が期待できます。
便秘改善にはできるだけマグネシウムを多く含む水が効率がよいのですが、水を選ぶ時の判断に便利なのが水の硬度です。
硬度とは、水1リットル中に溶けたカルシウムとマグネシウムの量を表す数値で、この値が大きいものを硬水、小さいものを軟水と言います。
日本の生活水はほとんどが軟水です。さらに市販水についても、スーパーやコンビニで国産ミネラルウォーターのラベルを見てみると、硬度は20−40くらいの軟水ばかりです。
一方、ヨーロッパなどの生活水は硬水で、外国産ミネラルウォーターのラベルを見てみると、硬度は100以上のものが多いです。例えば、コントレックスというミネラルウォーターは硬度がなんと約1400!と非常に高い硬水です。
つまり、便秘改善目的のためには、外国産のミネラルウオーターが適していることになります。
ただし、カルシウムやマグネシウムは急に大量に身体に取り込んでしまうと胃腸に負担がかかって、下痢などを起こしてお腹をこわすかもしれません。
最初は硬度があまり高すぎない外国産ミネラルウォーターを選んで、慣れてきたらだんだん硬度を上げていくのがいいと思います。
ファーストチョイスとして個人的なおすすめはエビアンです。エビアンの硬度は約300でそれほど高くなく、硬水にしては飲みやすいですし、スーパーやコンビニで手軽に買えます。私は胃腸が丈夫ではないですが、今までエビアンを飲んでお腹をこわした事はありません。
ちなみに、硬水でお酒を造ると発酵がよく進むために引き締まった味になると言われています。実際に、酒処で有名な灘の水は硬度180くらいの硬水で、コクとキレのある「灘の男酒」という言葉の所以になっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?