甘口の日本酒を選ぶコツ(1)
最近の調査では、20~40代女性や30代男性は「甘口」の日本酒を好むことが分かりました。従来の日本酒は中高年男性のお酒というイメージが強かったので、若年層や女性をもっと日本酒に取り込んでいくには甘口のお酒を増やす事が重要になるのではないかと思います。
一方、私たち消費者側としては、甘口の日本酒を選ぶにはどうしたらいいのか分かりにくいことが問題です。今回は、とりあえず日本酒の本で調べた結果を紹介しようと思います。
日本酒には日本酒度と言う単位があります。日本酒度のマイナスの値が大きいほど糖分が多いので、甘口になる傾向があります。
しかし、糖分が多くても酸味が強いと甘く感じなくなってしまいますので、日本酒度がマイナスでも酸度が高いと辛口になる事もあります。
つまり、甘く感じるかどうかは酸度も重要になってきます。
下図によると、おおよそ"日本酒度がマイナスで、酸度が1.0以下なら(淡麗な)甘口"で、もし"酸度がもっと高い場合、日本酒度が-10〜-15以下なら(濃厚な)甘口"になるとは言えそうです。