二日酔い予防のコツ(2); おすすめの飲み方
体内に入ったアルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓で分解されます。このときに最初に発生するのがアセトアルデヒドという化学物質です。アセトアルデヒドは、酵素の働きで酸化されて酢酸へと変わり、これはさらに分解されて最後は水と炭酸ガスになります。
この体内での化学反応が正しく働いていれば二日酔いにはなりません。
しかし、もし大量にアルコールを飲んでしまったら肝臓の分解処理が追いつきません。その結果、大量のアセトアルデヒドがそのまま血中へ流れてしまいます。このアセトアルデヒドは有害な物質で、頭痛や吐き気などが起こります。
これを避けるために、おすすめの飲み方は
1、空腹を避ける
空腹の状態でお酒を飲むと、アルコールが胃から急速に吸収されてしまいます。そのまま肝臓に運ばれ、分解処理が追い付かず、どんどんアセトアルデヒドが発生します。たとえ適量以内でも二日酔いの可能性は高くなるでしょう。
2、水分を補給する
アルコールには脱水作用があります。水分が排出されて脱水症状になると、体がだるくなるだけでなく、アセトアルデヒドの分解が遅れることになります。先にも触れましたが、飲酒の合間に水を飲むとよいでしょう。
3、栄養素を補給する
二日酔い予防に効果的な栄養素は、
⚫タンパク質…肝臓や酵素の働きを活性化してくれます。
例えば、肉類、豆類、乳製品に多い
⚫ビタミンB…アルコールを無害な物質に変えるときに必要な成分です。
例えば、豚肉、魚類に多い
⚫タウリン…肝機能を高める効果が期待できます。血圧やコレステロールを下げる作用もあります。
例えば、貝類に多い
なお、ビタミンBやタウリンは栄養ドリンクにもたくさん入っていますが、空腹を避けながら飲酒するためには、こういうドリンクではなく、食事の方がいいと思います。