CLOSCA BOTTLEについての話
結婚や引越しを機に自分のライフスタイルを見直してみたり、昨今の異常気象やCOVID-19などから、環境問題への関心も高まり「自分が出来ることから始めてみよう」ということでマイボトルを購入しました。恐らく日本で使ってる人はほとんどいないんじゃないかなと思うので、どんな物なのかお伝えしたいと思います。
1. CLOSCAを選んだ理由
数あるボトルの中で、どうしてこのCLOSCAを選んだのか紹介します。まずはデザイン(見た目)がシンプルで美しいこと。見た目だけでいうとKINTOのトラベルタンブラーが割と気に入っていたのですが、周りの人ほぼ全員がこれを使っており「他の人と一緒はイヤだ」ということで却下になりました。
いや、ほんとこれみんな(主にデザイナーの人たちですが)使ってますよね。デザイナーはこれしか使っちゃいけないのかな?ってくらい。「スタバにMacBook」くらいみんな使ってます。
image:KINTO タンブラー&ボトル
プロダクトデザイナーの安積伸さんがデザインされたようです。LEMというスツールをデザインされている方ですね。
もう一点こだわった点としては、メーカーやブランドのビジョンやソリューションに共感できるかどうかです。職業柄、どういう思いで製品が作られているかを気にしがちなので。共感度が高ければ「多少値が張ろうと応援の意味も込めて購入したい」という目線で製品を選びます。そのような観点から気になったのはLARQというUV-C LEDでボトル内の菌の繁殖を抑えるボトル。
Image: LARQ
Image : LARQ
デザインもシンプルで美しいし、「ボトルを清潔に保たないと中の水やボトル自体が臭う」という課題をUV-C LEDを照射することで解決している点はとても素晴らしいと思いましたが、さすがに価格が高過ぎて(約1万円)断念。
そんなこんなで出会ったのがCLOSCAというブランドでした。ちなみにCLOSCA と出会ってからはアンバサダーとして活動しています(非公認ですが)。ブランドのビジョンや製品の良さを発信する活動をしています(非公認ですが)。
2. CLOSCAとは
CLOSCAとは「人々の生活に良い変化をもたらし、持続可能な社会を目指す」(めっちゃ意訳ですが)をビジョンに掲げ、様々な製品やサービスを展開しているスペインのブランドです。こういうビジョンって良いですねよ。(まぁこういう広めのビジョンってどこのブランドも掲げがちですが、言わないよりも言ったほうが良い)。CLOSCAについて記載のある日本語ページでは「サスティナビリティ×サイクリングアパレル」ブランドだと書いてある記事が多いですが、正しいことのは前者部分のみで、たまたま手段として自転車関連のアイテムが多いだけで(エコな交通手段として注目されてますしね)サイクリングアパレル専業メーカーではないです。フィルター式のマスクなんかも作ってますしね。
image: CLOSCA MASK
とはいえサイクリング関連のアイテムに力を入れているのは事実ですね。折り畳み式のヘルメットなどで有名です。従来のヘルメットの「ダサい / スポーティすぎる」や「使わない時の持ち運びが大変」という二つの課題をミニマルなデザインで解決しています。
image: CLOSCA HELMET
また、ボトルに関しては2種類出しています。細かい機能は違えど、どちらも「シリコンバンドで巻き付けて固定して持ち運べる」ことが特徴です。日頃から外出時は最小限の荷物で過ごしたい自分にとって、ボトルがカバンの中の容積を奪うことが悩みのタネでした。そんな課題を「シリコンバンドでいろんな場所に巻き付けてしまえ!」というユニークなアイデアで解決しており、非常に感銘を受けました。
image: left - CLOSCA BOTTLE / right - CLOSCA BOTTLE WAVE
image: CLOSCA BOTTLE
こちらは初代モデルの「CLOSCA BOTTLE」です。バンドの端辺が斜めになっています。また、底面もキャップ式になっていて、お茶っぱを入れておけたり、飲み口より開口が広いので洗いやすかったりします。こちらのモデルはドイツの有名なデザイン賞であるreddot design award 2018を受賞しています。
image: CLOSCA BOTTLE WAVE
こちらが二代目の「CLOSCA BOTTLE WAVE」です。初代と比べてデザインはよりシンプルになりました。バンドと本体の外径が面で合うように本体はくびれており、またバンドの端辺は垂直になったことで形状がより整理されています。
3.実際に使ってみた感想
前置きは長くなりましたが、実際に使ってみた感想です。良い点と悪い点、忖度なしに書いていきたいと思います。
全体の雰囲気はこんな感じです。WAVEタイプのブラック(450ml)をチョイスしました。塗装のキラキラした質感とシリコンバンドのマットな質感のコントラストが良いですね。ちなみに基本スペックは以下の通り。
・容量:450ml / 600ml
・重量:340g(450ml)
・ステンレス製(BPAフリー)
・24時間保冷 / 12時間保温
・6色展開
シリコン製のバンドが本体に巻き付いているのですが、こんな感じでビローンと外せます。バンド先端のフックと本体側のくぼみを引っ掛けることで固定します。固定力は抜群で何かの拍子で外れる、といったことはなさそうです。ちなみにウェアはRaphaのGORE-TEXプルオーバーです。このカラーは初代カラーのようで現行カラーにはラインナップされていませんが、ネイビーとボルドーの色の組み合わせが可愛いですね。リュックもRaphaです。
公式の使われ方でよく出てくる、リュックのストラップに巻き付けての使用イメージです。一見便利そうですが、中身がフルで入っていると780gあるため、ストラップの太い部分でしっかり固定できていないと下にずり落ちてくることがあります。また、電車にで席に座る際などにリュックを下ろすと、人間側との摩擦での固定力がなくなるので、これまたずり落ちて地面にガーンとぶつかることもあります。まぁその辺は慣れです。とはいえ、飲みたい時にリュックからガサゴソ取り出さなくてもすぐに飲めるのは良いと思います。「喉が渇いたと感じた時の水分補給ではもう遅い」なんて言いますしね。
あと割とボリューミーなので(ずり落ちてこないように)ストラップの上の方で固定すると結構邪魔です。450mlタイプなのでまだ良いですが、600mlタイプだときっとすごい邪魔だろうなと思います。
これまた公式の使われ方でよく出てくる、自転車のフレームに固定したイメージ。「いや、ボトルはボトルケージに入れるやろ」とツッコミたくもなりますが、ボトルケージのダボ穴がなくてボトルがつけられない場合などには便利かもしれません。とはいえ自分はこの使い方(自転車のフレームに固定)はあまりしないかな。キャリーケースやベビーカーに巻き付けて使うならとても便利だと思います。ちなみにバイクはCanyonのInfliteです。かっこいいですね。
また、CLOSCA BOTTLEには「給水ポイントをアプリで確認できる」という特徴があります。マイボトルの課題として「中身を飲み切ってしまったら、結局飲み物(ペットボトル飲料)を追加で購入しなければならない(もしくは我慢する)」ことです。追加購入が必要ないように大きい容量のボトルにすれば邪魔だし、小さい容量だとすぐなくなってしまう。「それなら水分をリフィルできる場所がわかれば良いではないか!」という、これまた言われてみれば確かにそうだ、といった解決方法です。
とはいえ日本でこのボトルやアプリが普及していないせいか、リフィルポイントのクオリティはまだまだです。せいぜい公園の水飲み場が登録されているくらい。
最大の欠点といえば「飲み口が狭いため中が洗いにくい」ことです。MUJIの柄つきスポンジを使用していますが、かなり強めに押し込まないと中に入りません。マイボトルは「継続して使う」ことが重要なので、清掃性は低さはマイナスポイントです。洗うのが億劫になって洗いそびれて、持っていきたいのに洗っていなくて「今日はまぁいっか」となることって多いと思います。その点初代モデルは底面がガバッと開くので清掃性は良さそう。この辺りでどちらのモデルを選ぶのか判断するのが良いかもしれません。
あとは値段です。450mlタイプで€29.90(約3,900円)ですが送料で€20くらいするので合計約6,500円くらいです。まぁこれくらいの値段なら許容範囲かなと思い購入に至りました。注文後5日で届きました。ちなみに購入したのは2020年の10月ですが、その当時は€90以上で世界中送料無料のようでした。そして改めて確認したところ現在は日本への発送を行なっていないようです(2021年4月現在)。
4.まとめ(ここだけ読めばわかる)
なんやかんや書いてきましたが、ここだけ読めばわかるようにまとめます。
■良い点
・シンプルで美しいデザイン
・シリコンバンドでいろんな場所に固定できるのでカバンの容積を奪わない
&すぐ手に届くのでこまめな水分補給が可能
・アプリで水分補給できる場所が探せる
(日本ではまだまだだが良い試みではある)
■悪い点
・ちょいとお値段お高め
・固定場所が悪いとずり落ちてくる
・中が洗いづらい(WAVEじゃない方ならOK!)
てな感じでCLOSCA BOTTLEのレビューしてみました!