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初めてのフロムゲーは修行しているような気持ちだった

この時期に初めてのフロムゲー、
きっとこれはエルデンリングの記事だな…………!!

そう思って訪れてくださった方!!
残念、ブラッドボーンでした!!すみません許してください!!!

エルデンリングの記事が見たい方はきっと多くの方が書いてくださってると思うので、いろいろ漁ってみてください!(実は私も今エルデンリングをプレイしてます)



まず、どうして初めてのフロムゲーにブラッドボーンを選んだのか。
理由は至ってシンプル、PS+でブラッドボーンがプレイできたから!!
そんな軽い気持ちでブラッドボーンを始めた私は見事に洗礼を受けることになるわけですが――とフラグを立てながら早速語っていこうと想います。

実はブラッドボーン及びフロムゲーについての知識は「なんか難しくて死にゲーらしい」という知識しかなく、あとはアクションってこと以外は知らないで始めました。


いったいどんな冒険が待っているんだろう!と私は期待に胸を膨らませながらキャラクリを終わらせ、プレイを始めた。

最初はヨセフカの診療所という建物の一室から始まる。
めっちゃ暗い。なにやら初っ端から異様な雰囲気が漂っているが、ひとまず先へ進むと少し広い病室のようなとこにたどり着く。
床中血溜まりだらけで、奥の方からなにやら物音がする。

意を決して柱の影から覗いてみると……視界に取らせたのは死肉を喰らう犬のような化け物だった。
私は後ずさりし、足早に最初の部屋へ戻った。

これってもしかしてホラゲーですか…………??
バイオハザードか何かと間違えました??
ビジュアルがもうまんまホラーゲームに登場する病院なんですが?!


何を隠そう私はホラーゲーム全般が苦手……というほどではないのだが、こういうサバイバルホラー系のゲームは大の苦手なのである。
まだ私が小学生だった頃、バイオ初代のリメイク?をWiiでプレイしてみたときもビビりすぎて一人じゃまともにプレイできず、友達に見守られながらやっと少し進められるほどだった。結局洋館を脱出することは叶わなかったが、我ながら結構攻略はできたのではないかと思っている。

ただ、自分がプレイするのが無理なだけなので、バイオハザードは狩野英孝さんの実況で楽しく観させて頂いている。上記のバイオハザード初代の実況を見たときも、洋館から出てエンディング……ではなかった。まだ他にもエリアがあった。

え?バイオってこんなに長かったの?
昔のゲームだからそんなに長くないだろうと思ってた。
自分では結構進んだつもりだったんですけど……?!

とまぁ、そんな私がショックを受けた出来事は置いといて……。
話は脱線したが、こんな私がブラッドボーンをまともにプレイできるのか……?
クリアなんて夢のまた夢……もうずっと狩人の夢に引きこもって人形ちゃんとイチャイチャするだけになってしまうのではないか?

――――とにかく進めてみよう。
ヨセフカの診療所にいる化け物をビビりながらも何とか倒し、もうここには他に敵はいないのに過剰に警戒して進む。

ちなみに完全初見でプレイした場合、プレイヤーは武器も何も持たず素手でスタートする。この化け物は、一部の上級者なら頑張れば素手でも勝てるかも?という、ほぼ負けイベのようなもので、一度死ぬと”狩人の夢”という他のエリアとは独立した拠点に行くことができる。
この”狩人の夢”では攻略に必要なだいたいのことができるのだが、特に重要なのがここには人形ちゃんがいるということだ。人形ちゃんは稼いだ経験値を使ってレベルを上げてくれるキャラクターなのだが、なによりかわいい




話しかけるとこのように「お帰りなさい」と言ってくれる。

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――かわいい。




そしてブラッドボーン含むフロムゲーの醍醐味……と言っていいのかはわからないが、経験値は通貨も兼ねていて、死んでしまうとその場にロストしてしまう。それを回収できないままもう一度死ぬと完全にロストとなる。
つまり攻略中に溜まった経験値は一度も死なないように拠点に戻らないとレベルアップも買い物もできないのだ。
拠点には、マップの各地に点在する「灯り」というものにアクセスすることで帰ることができ、いわゆるセーブポイントとしての役割もあるのだが、いかんせんこの「灯り」の数が少ない!
ブラッドボーンは一番最初が一番難しい、と言われているらしいのだが、それはこの「灯り」の少なさも理由の一つ。らしい。
しかし頑張って帰れれば拠点には人形ちゃんがいる。こんなかわいい娘が攻略の手伝いをしてくれるなんて……私がブラッドボーンをクリアできたのは人形ちゃんがいたからといっても過言ではない。




こっちはまだ動き出す前の人形ちゃん。かわいい。

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あんまスクショ撮ってなかったので人形ちゃんの画像で誤魔化そうとしている。





話を戻すと、つまりヨセフカの診療所にいるこの化け物は、一度殺されて拠点に行き、そこで装備を整えてから再び挑戦するというのが正規の流れとなる。無論、私は完全初見だったので無事死亡し、この流れの通りにプレイすることになった。クッ!なんだか負けた感じがする……!!

そしてやっと外にでることができた。

明るくなった!!明るくなったぞ!!!
けどまだ暗い!!!!夜だから暗い!!!!

ブラッドボーンはどうやら、"獣狩りの夜"というなにやら面妖な夜を舞台に進めることになるのでずっと暗い。怖い。


そして、ヨセフカの診療所を出てヤーナム市街という場所に出たが、もうまんまホラーゲームの世界観だった。バイオハザードで例えるなら、個人的にバイオ4のような雰囲気に似てるように感じた。

全体的に赤いような紫のような不安にさせられる色彩で、しかもこれでもまだ明るい方なのだ。暗いところは容赦なく暗い。
私は真っ先に松明を購入し、常に左手に装備していた。

一応、手に持たなくても腰につけられるランプも購入したのだが、いかんせん明かりが弱々し……優しい光なのだ。戦闘するには充分の明るさだが、探索や索敵には心もとない。だから結局松明を持つことになる。

まぁそもそも攻略に便利という以前に、ビビリの私には必須アイテムだった。下手したら銃より松明を持っていた時間の方が長かったので無いだろうか?

そんなこんなで終始「きっと途中でやめるだろうな……」と思いながらプレイしていました。まぁそう思いながらもなんだかんだクリアまでやっちゃったわけですが!!

そして当然ながら、フロムゲー初心者の私は診療所を出たあともすぐに死にます。外に出て少し進むと徘徊している敵とアイテムの近くで死んだふりをしている敵がいる。
私はこの二体の敵を倒し、無事アイテムを回収することができたのだが、そこでホッとして後ろを向いたことで、実は物陰に隠れていた敵がいることに気づかなかった。

「なんか声がするな……」と思った直後背後から切りつけられ、驚きのあまり反撃する間もなく追撃され何度目かの死を迎えた。
そのとき私は悟った。ブラッドボーン……いや、フロムゲーはこういうことをしてくるゲームなのだと。殺意が高すぎる……!
このゲーム、最初からエンディングまで本当にいやらしい敵配置をしている。


とはいえ何度も同じ目にあっていると、

「あの物陰怪しいな、絶対敵潜んでるだろ」

と、さすがにどういうところに敵が配置されているのかがわかってくるようになる。そして実際にカメラで覗き込んでみると、

「ほら!やっぱりいたよ!」

と、さすがにプレイヤーも慣れてきて、先回りして対処ができるようになってくる。それが何度も上手く行っていると、だんだん敵を見つけるのが楽しくなってくる。
今まで散々フロムさんの掌の上で転がされていたのに、今度はこっちがフロムさんの考えを先回りして潰すことができるのだ。一種のカタルシスのようなものを感じるだろう。

そして……

「こういうことしてくるんだよな~フロムは(笑)」

と、まるで「私はフロムさんの考えはお見通しですよ」と言わんばかりに調子に乗るようになってくるのだ。それがまだフロムの掌の上だということにも気づかずに……

しかもフロムゲーのいやらしいところは、あえて物陰に潜んでいる敵ばかり連続して配置してくるところだ。
同じようなことが続くと人はどうしてもそこに注目してしまう。それに加え、開発の考えを先回りするというカタルシスを得ることによって盲目になってしまうのだ。

その状況でどういうことが起こるか?
物陰に注目しすぎて周りがおろそかになる。

そしてその結果、ちょっと気をつければ気づける敵に気づかずに物陰の敵と戦い始めてしまい、複数を相手にボコられあえなく死んでしまう。


とまぁそれっぽい言い方をしてみたが、ようは少し気をつければ発見できる敵を簡単に見逃してしまうということだ。

フロムゲーに触れたことがある人にはわかると思うが、このゲームは少しのミスが命取りになるし、甘えることを許さない。
ただ、何度も死に、試行錯誤し、苦戦を強いられたエリアやボスを突破できたときの達成感は格別だ。


そんなゲーム性もあって、私はこのゲームをプレイしているとき、”修行”をしているような気持ちだった。フロムゲーは良い教訓を学ばせてくれる……
ただもちろんマイナスの意味で言っているわけではない。


初見の反応が大好物でここを訪れてくださった方なら知っていると思うが、このゲーム含むフロムゲーは何度も死んで繰り返し、試行錯誤することで攻略していくゲームだ。その過程が修行のような感じで、いわゆるRPGにおけるレベル上げがこのゲームではプレイヤー自身の実力のレベル上げのようにもなっている。

加えてホラゲーが苦手な私にとってはホラゲーに慣れるためという意味でも修行のようなものだった。

むしろ修行感覚で、

「クリアできなくてもいいや」
「やめようと思えばいつでもやめられるしやれるとこまでやってみようかな」

そういう気持ちでプレイしていたからこそクリアまでプレイできたのかもしれない。


ブラッドボーンの二番目のボス、"ガスコイン神父"がまさにそれだったと思う。このガスコイン神父とは墓地で戦うことになるのだが、この墓地には墓石や木が大量に立っていて地形が悪く、距離を取りたくても取れないエリアになっている。そんな中でガスコイン神父は素早い動きで高火力攻撃してくるので、回復を使うにも一苦労なのだ。

私自身なかなか勝てず攻略法を調べたときに知ったのだが、どうやらこのガスコイン神父なるボス、フロムゲーマーの中では有名なボスのようだ。
というのもPS4のトロフィーの突破率から見てなんと約半数のプレイヤーがガスコイン神父を突破できずに脱落しているというのだ。
つまり私を含めたプレイヤーのほとんどはここで洗礼を浴びさせられることになる……。


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さて、このガスコイン神父の攻略法なのだが、まずブラッドボーンには”銃パリィ”というこのゲームを攻略していくうえで重要なテクニックが存在する。
敵の攻撃に合わせて左手に持つことができる銃を撃つとパリィをすることができる。うまくパリィがキマると気持ちいい効果音とともに敵がダウンする。加えてダウン状態のときは、右腕で敵のはらわたをぶち抜く”内蔵攻撃”というとんでもない特殊攻撃でもって敵のHPを大きく減らすことができる。

この銃パリィ+内蔵攻撃がめちゃくちゃ気持ちいいのだ。最初から終盤まで、このゲームを通して使うことになるテクニックで、私はこの快感を求め銃パリィにこだわりすぎて死ぬということが何度もあった。

…………というように、これをうまくできるようになることでガスコイン神父との戦いを有利に運ぶことができるだけでなく、ゲームの攻略がうんと楽になる。
そしてガスコイン神父を突破できれば、ブラッドボーンをクリアまで攻略する実力があるということになる。そのための練習台……この人、神父と呼ばれているが先生でもあったのだ。

とはいえ、ガスコイン神父を越せるなら他のボスは余裕で倒せるというわけではない。というかほとんど全てのボスに苦戦することになる。
ガスコイン神父のように人型のボスもいれば、”血に渇いた獣”という化け物のボスもいる。なんなら複数を同時に相手にするボスもある。

特に血に渇いた獣のような大きいモンスター系のボスは、さながらモンハンのような戦い方になり、モンハンが得意な人であればきっとなんなく倒せるであろうボスだが、モンハンは好きだけどド下手な私にはつらすぎるボスだった……逆にガスコイン神父のように人型のボスは対人戦のような駆け引きを楽しめて、個人的には人型ボスのほうが好きだった。
モンハンが好き、得意な人だったらブラッドボーンや他のフロムゲーもかなり楽しめるのではないかと思う。

ただ、フロムゲーにはレベルの概念があるおかげで、苦戦したらレベルをあげてまた挑戦する、ということができるのが救いだ。そういう意味では、ただ難しいというだけでなく、ある意味時間をかけて努力すれば誰でもクリアすることができるゲームなのだ。



フロムさんはなんて優しいんだ!!!



と、このゲームをプレイした人なら優しいの感覚が麻痺してくることだろう。

――まぁそんなこんなで、難しくて苦戦したのはもちろん、なにより雰囲気が怖すぎてカメのような攻略スピードだった。
とはいえ一度通った道はさすがに慣れて、レベリングのために何度も行き来し、走り回ったものだ。

特にヤーナムの影とかいう近距離どころか遠距離も持つ三人組の理不尽オブ理不尽に蹂躙されまくって、森の中でタコを狩りまくったのはいい思い出だ……こいつらだけは絶対許さない

他にも、ロストが嫌すぎて、敵を一切倒さず、失うものがない無敵の人となり、敵の攻撃をかいくぐりながらダッシュでマップの探索していたこととか、ブラボプレイヤーが必ず通ると言われる輸血液マラソンのこと、3本の3本目など、語りたいことがあるが長くなったので割愛するとする。いるかわからないけど、もしブラボが気になっててわざわざここを見に来てくれた未プレイの方とかいたらぜひプレイしてみてください!

このゲームのおかげでサバイバルホラーに耐性ができたんで今度バイオハザードとかもやってみようと思います!!

(いつかは)


最後に、人形ちゃんのすやすやショットをはって締めることにしよう。
ありがとう、人形ちゃん。(あとフロム・ソフトウェアさん)

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