modern-times「あたらしいせかい」
modern-times「Contemporary」
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(「あたらしいせかい」は10曲目)
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【歌詞】
ひかりのまちからやってきた。
きみはなにをみて、
なにをどうおもっているの?
塞ぎがちな思い、詰め込んで、
逃げる僕たちはいつも愚かだ。
日陰の中にまだ悪魔がいて、
君の胸の方へと
消えてしまうところを見た。
人は誰でもその胸の中、
分かち合えないもんばかり詰め込んだ。
行方知らずになった賢い猫は
また違う世界へと旅立ってしまったよ。
哀しみを哀しみと呼べず、
消える思いはいつか悪夢になった。
見えぬ想いだけを頼りにしていた。
あの人は今じゃ廃人のようになった。
夢見がちに言い訳をしていた。
その虚しさだけが彼に残った。
途切れぬように
常に愛を探して彷徨う冒険だ。
ねぇ?一途に思い、
悪夢のように彷徨う亡霊はいない?
形に出来ぬ、
頭の中を荒らすそんな思いが
いつしか、誰かに伝わればいいなと思っていた。
塀を越えられない。
あなたと内側の壁でダンス。
消えないで。
きっと見えやしない。悲しみは
底に沈む運命になったよう。
塀は越えられない。
君だけは其処に残るんだ。
今はまだ。
何も見つからない。それでも
失うことばかりではないはずだ。
途切れぬように
常に愛を探して彷徨う冒険だ。
ねぇ?一途に思い、
悪夢のように彷徨う亡霊はいない?
形に出来ぬ、
頭の中を荒らすそんな思いを
残した。
小さなあたらしいせかいを作ったんだ。
消えぬ、
悪夢のように彷徨う亡霊のよう。
常に愛を探して彷徨う冒険のよう。
作詞 ワタナベタカヒロ
作曲 modern-times
演奏 Vo,gt ワタナベタカヒロ
Ba 冨川"tommy"功喬
Dr ガテン・キノシタ
【回顧録】
この楽曲を作ったのは2015年の夏頃、「Contemporary」の中では1番最後にできた曲だと思います。(「揺れる月」と微妙なところ。)
「あたらしいせかい」というテーマはまだ何も考えていない段階でメンバーと曲順を考えていたときに最後の曲にびしっ!と「新しいせかい」と勝手に書き出したことから決まりました。メンバーから「なにこれ?もうできてんの?」と聞かれましたが、「まだできていないけど、「新しいせかい」でいくから!」という感じに押した覚えがあります。多分、ここまでで書いたコンセプト的な思考や、楽曲の流れなどからなんとなく譲れないものがあって、これにしたんだと思いますが、残念ながら、理由までは覚えておりません。自分の意見が叶ったことなどはその事実だけちゃんと覚えているんですが理由までいくと失念しちゃいますね。恨みごとはいつまでも覚えているんですが…。いや!まぁ、これが人間ですよ!人間という生き物は常々全く…。こういう面がありますなぁ!うん!
そんな感じになんとなくテーマは決めておいて、いざ、作ったら、結構上手く行った!という自負があります!やった。
実際、メンバーにも好評だったと思います。特にベースのトミーくんは「いろいろな発見があった素晴らしい楽曲になりました」という感じに大絶賛をされました。理由を尋ねると楽曲のコードについての話と自分がベースでどういう形で入っているのか。という話をしてくれます。僕は「なるほど…」と言って、お茶を濁していますが、トミーくんは楽曲にこれだけのことを考えてくれているんだなぁ。と思いました。ありがとう。なんだか、ありがとう…。とその話を聴くたびにちゃんと思っておりますよ。ちゃんとおててのシワとシワ、合わせてしあわせ。なーむ。というお仏壇のは○がわのCMのようにありがたや〜ありがたや〜という感じにお話を聞いております。とにかく、トミーくんにとってはベースの可能性がひと段階上がったという曲らしいです。確かにベースライン、いいですよ。ぜひとも、今までの楽曲と比較しながらとか聴くのもありですかね。面白いです。
そして、この曲はドラムのキノシタさんのアイデアから4つ打ちになっています。このアイディアは当時の僕たちにとっては非常に斬新なもので驚きました。なぜなら当時はとんでもない4つ打ちブームがあった頃でした。どんな歌でもどんな詩でも4つ打ちでやりぁ大抵良い。「みんな、踊れぇ!!」とか言いながら、フロアを沸かせたもん勝ちみたいな4つ打ちブームがあり、斜に構えていた我々modern-times一同はいろんな楽曲を聴いたり、ライブハウスにて、4つ打ちの曲を聞くと「また4つ打ちかよ…」って、聞こえないくらいの舌打ちをしたりして、悪態をついたりしていました。我々なんせ、ロックンローラーで不良バンドなものでしたからね!
しかし、キノシタさんが持ってきたアイディアは4つ打ち!良いのか!?4つ打ち!提案して良かったのか!?4つ打ち!実はちょっとやりたかった!4つ打ち!!あっ、4つ打ち!別に良かったんだ!4つ打ち!とさまざまな4つ打ちに対する思いを巡らせました。なので、おもわずトミーくんが「4つ打ち、いいんですか?!」と尋ねたところキノシタさんはあっさり「もういいかな?と思って。」とのこと。確かにこの頃になると「何をやっても4つ打ち!」というブームは過ぎ去り、もはやなんだったんだあれは?という感じが残っていた頃でしたね。しかし、この楽曲に関してはこの4つ打ちが非常に上手く機能をしたというよりかは楽曲に必要な要素になりました。誰かに「踊れ〜!」とか言うようなあおりをしたりするようなものではなく、楽曲の1つのアイデンティティにも近い役割を担ったように思います。そこから、トミーくんも閃いたかのようにベースのパートを作っていきましたし、またアイディアもたくさん出ました。特に良かったのは間奏の2拍3連の流れになる所は個人的にやっていて気持ちがいいし、聴いていても、とてもきれいだなぁ。って思ったりするんですよね。この楽曲は流れがとてもキレイだと思うんですよね。聴いていて、自分でテンション上がっちゃいました。またまだまだやりたいなぁと思います。
この楽曲はなんだか、本当にバンドをやっていて良かったな。という気持ちにさせてくれる楽曲かな?って改めて思いましたね。2拍3連の間奏のところ、やりたいなぁ…。
てゆうか、バンドのことだと思いますね。この「あたらしいせかい」という楽曲については。なんだか、バンドに当てはめるとすごくいい感じだと思ったりしています。バンドって楽しいよ!って曲。
では、最後!ライナーノーツ的な話!
今回は最後の最後ですが、配置図は見つかりませんでした!残念っ!まぁ、しょうがないのですが、主に歌もの感である配置ではあると思いますね。配置的には多分、前の「春の音信(おとずれ!)」と同じような形だと思います。
ギターがかなりゴージャスな感じに鳴っています。というか、実は全部ゴージャスなのです。マスタリングの際、元・246エンジニア兼副店長T木さんに「アルバムの中で表題曲みたいなものがあるのならば、豪華な感じにするけど。」と提案され、この「あたらしいせかい」をそのような仕様にしてもらいました。とてもハイファイな感じで、各楽器の雰囲気が非常に伝わるのがいい感じだと思います。
ギターも最後だから。ということで、アンプを違うのに替えて2本録りました。一個がローランドのJCでもう一つがスタジオにあったVOXのアンプを使いましたね。その際、たまたまだったのですが、フェイザーのエフェクターを使った際にVOXの方がピークを越えたらしく、ちょっと頭打ちになったような音が混ざってしまいましたが、逆にこの感じが良い感じに鳴っていて、そのまま残したりしました。
これを最後に多分、レコーディング自体は全部終了!という感じになったと思います。残るはマスタリングとか。これが確か、2015年の12月くらいだったかな?実は当時、246スタジオエンジニアのT木さんは退職をされる予定で引っ越しなどでお忙しかったりした中、1年近く一緒に作業をさせてもらったからということで、少し無理をしていただきながら、僕たちmodern-timesに最後まで付き合ってくださいました。本当に言っても言い切れないほどのご恩を感じております。本当に感謝しきれません。実際、現在も我々はベースのトミーくんの下、セルフレコーディングで楽曲を作成しておりますが確実にこのときにT木さんとともに音源を作った経験がルーツになっていると思います。本当にありがたい限りです!
というわけで、あー、これで最後だぁ!という気持ちで「あたらしいせかい」の回顧録を書いてきました。とは言っても、なんかこれ、本当に読んでもらえなくても良さげなくらいで書いてますね。興味あれば…。という。本当にとりあえずは歌詞を見ながら、音楽を聴いてもらったらなぁ。と思います!その上で、「この曲良いな」と思ったら思い切って回顧録を読んでみる!みたいな。そんな流れがあったら素敵だなぁ…。と個人的には思っております。文章量も多いかな?と思いますし、もしかしたら理解をしづらいところとかもあると思いますし、読みづらいとも思いますが、なんていうか、思い出話ですよ。一曲ごとにこういろいろ書けるのは、なんていうか自画自賛ですが、この「Contemporary」が良いからですよ!つまんないものならばこんな書きません。何か伝わればなぁ…と思っていますので…。
良かったら、あと100回ぐらい聴いてください。そこらへんから我々の真骨頂発揮しますから!↓
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いや、やっぱり1回でも良いです…!もう一回聴いてください〜!後生ですから〜!良いから〜!
という訳で次はmodern-times「ROOTS」について書いていきます!これもいいぞ!書〜く〜ぞぅ〜!
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