愛する人を守るために家にいよう!
『緊急事態宣言』が発令されました。
遅いという気持ちと、自粛要請だけなので、どこまでみんなに言葉が届くのか不安だらけです。
今、それぞれがキチンと考えて、自分のためではなく誰かのために行動して欲しい。
新型コロナが蔓延しているため、いろんなところが打撃を受けて悲鳴をあげてる。
空気が重くて窒息しそうになる。
私は、何ができるだろう。
少しでもクスッと笑える時間を過ごしてもらえたら…
それで、4月3日から夜8時配信でツイキャスをやることにしました。
ほろよいを飲みながら、お菓子ボリボリ食べ、みんなの好きな曲をかけてギスギスした気持ちが少しでも和らいでくれたらいいなと、の〜んびりやってます。
ツイキャス用に、ほろよい代をサポートしてくださったみなさん、ありがとうございます。
ツイキャスで、「宇宙人ユーキチの妻」と検索していただければ、それが私です。
このツイキャスも自分に無理のない範囲で、配信していきます。
故郷に帰りたいという気持ちも痛いほど分かりますが、感染を拡大することになるので、どうか我慢してください。
生きて笑顔で抱き合いたい。
その日が来るまで、家で楽しみましょう〜♪
家で遊べる方法は主人に聞いてね。
難しいよ、この遊び(笑)。
天野祐吉のあんころじい 2008年9月14日
鼻つまみのひまつぶし
子どものころ、近所の「クリ坊ちゃん」から、よく「としまえん」の話を聞いた。
そう、あのとしまえんは、戦前からあったのだ。
とりわけ、ぼくらをコーフンさせたのは、ウォーターシュートの話だった。
「高いところからね、船にのってね、すごい勢いで水の中へ飛び込んで行くんだ。
船頭さんが船のいちばん前に乗ってるんだけどね、船が水に飛びこむときにポーンと上にとびあがってね、
また船の上に降りてくるの。すごいよ。みんな、船が水に飛び込むときのしぶきでびしょ濡れ。
こわくて、おしっこ、もらしちゃう子もいるんだから」
ざっと、そんな話だったと思う。
あとでぼくらは、「しょんべんもらしたのはクリ坊ちゃんだよ、ぜったい」なんて笑ったものだが、
その笑いには、多分にねたみも入っていた。
ぼくら庶民の子は、としまえんへ行くなんて、夢のまた夢だったのである。
それでも一度だけ、ぼくは父親に「としまえんに行きたい」と、思い切って言ったことがある。
そのとき、父はこういった。
「ああいうとこはな、お大尽の家の子が行くんだ」
「じゃあ、ぼくらはどこで遊ぶんだよ?」
「お前たちはな、自分の鼻でもつまんで遊んでろ」
これでとしまえんはあきらめたが、それにしても、「自分の鼻でもつまんで遊んでろ」はないだろう、と、
頭にきたのをおぼえている。
そんな父だったが、夜には、近所の映画館によく連れていってくれた。
自分が映画が好きだったからだと思う。
千住中央館では大都映画の活劇もの、千住東宝ではエノケンやロッパの喜劇映画をちょくちょく見たし、
たまには千住金美館で松竹の恋愛ものを見ることもあった。
それと、なぜか父は「川田晴久とあきれたぼういず」が大好きで、彼らのレコードはほとんど持っていたし、
たまの仕事休みに兄とぼくを連れて、彼らの実演を見に浅草まで行くこともあった。
で、そんなときには「花屋敷」という浅草の遊園地にも連れていってくれて、
「としま園なんかより、こっちのほうがずっと面白いんだ」とか、テキトーなことを言っていた。
それにしても、遊園地というのは、ひまつぶしの壮大な装置である。
これに、サーカスと見世物を加えれば、人間の発明した3大ひまつぶし装置ということになるだろう。
遊園地と違って、サーカスや見世物は千住にもやってくる。
で、こっちのほうがぼくには、花屋敷よりも面白かった。
思うに、この3大装置を小さな箱に押し込んだのが、テレビやテレビゲームなんだと思う。
それはさておき、千住のワルガキ時代から数十年して、
ぼくは「滑稽外道遊」(こっけいちゃりあそび)という江戸時代の本を知った。
薄っぺらな絵本で、お金がなくても遊べるいろいろな遊び方が、絵入りで紹介されている。
なにげなくそれを見ていたら、なんと、その中にこんな遊びがあるではないか。
「右手を首の前から回して、自分の右耳がつかめますか」
なるほど、そのてんでいけば、
「手を首のうしろから回して、自分の鼻をつまめますか」
という遊びもあったに違いない。
そうだったのか。父が「自分の鼻でもつまんで遊んでろ」と言ったのは、
「江戸の知恵に学べ」ということだったのか。
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