EVILの裏切りは先輩への壮絶な愛という説
ひとつ前の記事でEVILの裏切りは内藤哲也をめぐる愛憎劇という説を上げてみましたが、それよりももっと有力で説得力がある説が一つ浮上してきました。
それはTwitterで見かけた広夢の壮行試合終わりの渡辺のコメント。
「俺の中でかけがえのない先輩で、あの人がいなかったら、いまここでレスラーをやっていないと思う!それくらい感謝してるし、尊敬してる!ずっと練習も食事も、一緒にがんばってきた!(中略)俺がもし海外から帰ってきたときにはアイツとやらせてほしい。それくらいアイツにはいろいろな思いがある。」
このコメントをちゃんと読むとEVILは内藤さんではなくヒロムへの思いの方が圧倒的に強いんじゃないかと思う。
ということはもしかしたらこれはかなり前から、ロスインゴ創設時から計画されていたことだったんじゃないかと。
裏切る行為は考えてなかったにしても海外から帰ったヒロムが内藤さんと一緒に行動するであろうことは想像ついただろうし、そのために内藤さんと二人でロスインゴを始めて、ヒロムを待っていたのでは?
ヒロムもロスインゴに入った理由を「内藤さんとEVILと試合するため」って以前からずっと言ってたし、双方考えてることは一緒だったってことだ。
そう考えるとディック東郷に襲われているとき、誰も助けに来なかった理由も納得できる。登場人物じゃないから。
EVILがロスインゴを裏切った理由は内藤さんへの嫉妬とかではなく、ただ純粋に手っ取り早くヒロムと試合がしたかったのかもしれませんね。
それも、内藤さんよりも先に。
こないだ発売されたNumberでのインタビューで、ヒロムは「内藤さんと試合したら燃え尽きてしまうかもしれない」みたいなことを発言してたけど、何もなければ3月に内藤戦が行われていたわけで、
それが流れたということはEVILにとっては渡りに船だったのかも。
ヒロムが燃え尽きてしまう前に試合をしたい、しかも一番強い状態でのヒロムと。
そのための裏切りだったんじゃないかと。
一番近くで見ていたEVILならどの状態のヒロムが一番強いかはわかってるはず。
内藤さんを襲い、ロスインゴを裏切り、ヒロムを怒らせる。
その方法はかつてヒロムが田口監督やタイチ戦で見せたやり方とよく似ているように思います。
怒らせて、力を引き出させる。それはヒロムが好きな方法でもあります。
EVILのやり方はかなり強引だったけど、それでもヒロムはこれまでにないくらい感情を爆発させています。
尊敬し感謝してもしきれない先輩へ先輩が好きなやり方で一番強い先輩と試合をする。
これはEVILなりのヒロムへのリスペクトでもあり愛情表現なのかもしれません。
だとしたらこんな凄まじく悲しい裏切りはないわけで。
自分のため、果ては尊敬する大切な存在である先輩の望みを叶えるため自ら泥を被って悪に染まる。
そんな自己犠牲の気持ちがEVILのあの行動に繋がったのかもしれません。
とまあ、ここまでつらつらと書いてみたけれど、この話は完全に私の妄想ですし、本当のことはわかりません。
(ちなみに「会社の方針だよ」っていう意見をたまに見るけどマジで野暮だと思うからあの考え方は本当に好きじゃない。負けブックとかの考え方も嫌い)
内藤さん風に言うとEVILは「話題を提供してくれた」わけで、こうやってああでもないこうでもないと考えている時間がプロレスを楽しむために必要な時間であり、とても贅沢な時間だと思います。
私は基本的に推しには笑顔でいてほしいし、大好きなプロレスを心から楽しめる世界であってほしいと強く願っているから、今回のことは本当につらく、見るのやめようかと本当に思うくらい精神的にダメージを与えられた出来事でした。
でも逆を返せば、まだプロレスを見始めて約半年しかたっていないようなひよっこの私でもここまで感情を乱されるってすごいことだと思うんです。
そこまで感情移入ができるコンテンツってそうそうないし、本当にプロレスを好きになれてよかったと思います。
さっきの妄想は実は最後まであって、ヒロムとの死闘の末、負けたEVILの悪い呪いが解け、元の渡辺高章に戻り、いつかヒロムが言っていた「H.E.S.Y」に繋がっていくという所までは妄想できてます。笑
この妄想を現実にしようと思ったらこんな短い前哨戦じゃ全然足りないからもっと時間をかけて欲しかったんです。
YOHくんも欠場中ですしね。
なんだったら来年のドームのメインでやってほしかったんです。
(この際防衛期限とかG1のことは一旦無視して)
だけどまあ決まったものはしょうがないのでヒロムには戦って裏切った本当の意味を探って欲しいですね。
こんなことを1日考えてたらメンタルもだいぶ回復してきました。
人生初めての好きなユニットからの裏切り者が出るっていう経験はなかなか辛いものでしたね。
実はEVILは私が人生で初めて見たプロレスの試合に出てて、あの風貌とパワーにびっくりして一番最初に覚えた選手だったので余計ショックでした。
昔からのファンの人達はこの裏切りを何回も経験してると思うと、強靭なメンタルに素直に脱帽です。
昨日の今頃はプロレス見るのやめようと考えていたけれど、これだけ長い間同じことを考えられている間はまだプロレスを楽しめるのかなと思います。