一生別次元の男のことで一喜一憂していたい

「もういい」

最近の私のキーワードである。

何が「もういい」のか。
答えは簡単。なにもかもが、だ。

去年の秋ごろに彼氏ができたが、バレンタイン前日の早朝に

「お前とは結婚するビジョンが浮かばない」

などという理由で振られたのは記憶に新しい。
たった3,4か月一緒にいたくらいで私の何がわかるっていうんだ
恥を知れ!ペッ!と毒づきたくもなる。
別れた相手に唾を吐いている時点で向こうは賢明な判断だという見方もできるが。

そんなことがあっての冒頭である。
一般的に「結婚して家庭を築く」ことがいわゆる幸せ、とされている。
そんな幸せはくそくらえだ。
現実は残酷で厳しい。この先、生涯をともにしたいと思う相手が現れたとしても、一緒になれる保証などない。
万が一、一緒になれたとしてもそれが生涯続くとは限らない。
とてもきれいな女優さんですら不倫される時代なのだ、世の中何があるかわからない。
そんなリスクを背負うくらいなら「もういい」のである。

そもそも、今は毛ほども興味がない。
今興味津々なのは題名にもある別次元の男だ。
定期的に懐古厨になるでおなじみの私だが、今その状態である。
昔から買い集めていた乙女ゲームを引っ張り出し、
まだ見ぬ男(2次元)たちへ思いを馳せるのが最近の楽しみだ。

今プレイしているのは金色のコルダ3というゲーム。
主人公は音楽の名門、星奏学院に転校しそこのオーケストラ部にて夏の大会で全国制覇を目指すというもの。
コルダ1,2をプレイしていないので何とも言えないが、
3は恋愛というよりも部活動をメインにしており、あくまでも恋愛は2の次のようなイメージ。
べろべろに甘い展開よりももっとさっぱりしていて爽やかな恋愛、といった印象だ。
…といってもまだ一人しか攻略していないし、もっと甘い展開がある子がいるかもしれない。
それは今後のお楽しみだ。

今狙っているのは如月律という男子で、主人公より一つ上の幼馴染だ。
この人に一目惚れしたから、この人に好きだと言ってほしかったから買ったのに、金髪美少年ピアニストにあっけなく持って行かれてしまい、ファーストクリアは天宮さんだった。
一度気持ちを交わした間柄だから、天宮さんを足蹴にすることはできないが、できるだけ触らないように、ただ誘われたら行くという
天宮さんからしたら都合のいい女となってプレイしている。
本命は律さんだ。今回は揺らぐわけにはいかない。
ところがここにきて思わぬ伏兵が現れた。
至誠館高校 吹奏楽部部長 八木沢雪広だ。

今は律さんに悟られないように、いかにして八木沢部長と親睦を深めるかが課題だ。

いい感じに気持ち悪くなってきたので、
今日はここまで。