こころを映す絵
東山魁夷は有名な日本画家なので、知らないという人はまずいないのではないかと思うけど、時々、「東山魁夷はあまり好きじゃない」という声も聴く。
魁夷の絵からは孤独な心の声のようなものが聴こえてくるように感じるときがあり、絵によって「あの馬はわたし」とか「あのカラスは私」であるような感覚を覚えることがある。
だけど、この絵から感じる孤独に共鳴できない方にとっては、つまらない絵と感じるのかもしれないなと私は思う。
魁夷には妻がいるし、画家としても成功していると思えるのにどうして「孤独な心」を感じてしまうのか不思議だったけど、魁夷が30代のころ両親を相次いで亡くしていることや画業がなかなかうまくいかなかったことなどが反映しているのかもしれない。
東山魁夷は文章もとても上手いということなので、読んでみたいものだ。