無
顔を見せぬ事で
感情を
気取られぬ様にし
色の無い布で
特色を出さない
幾重にも
布を重ねる事で
気配を隠し
砂埃で
人の臭いを消す
鴉が
揶揄いに来ても
静かにしているんだ
だけど…
此の1輪の花だけは
色が目に付く強さであっても
薫りが強くても
僕は手放せないんだ
顔を見せぬ事で
感情を
気取られぬ様にし
色の無い布で
特色を出さない
幾重にも
布を重ねる事で
気配を隠し
砂埃で
人の臭いを消す
鴉が
揶揄いに来ても
静かにしているんだ
だけど…
此の1輪の花だけは
色が目に付く強さであっても
薫りが強くても
僕は手放せないんだ