秘密の逃避行⑤


逃避行最終日:シー

ランドの時も述べたが、ディズニーはとにかく歩く。
ホテルは友達と同じ部屋だったんだけど、私は「おやすみ」って言ったマジで3秒後には寝ていたらしい。
どうりで記憶がないと思った。

翌日、2日間一緒に過ごした友達とお別れして、
私は再びディズニーシーへ向かった。
最終日は別の友達と待ち合わせしている。
プレイボーイの気分である。

最終日はシー2日目。
昨日乗りたいものは大体乗ったので、今日はのんびり過ごす。


(16)抽選3

最終日も、パークに入って一番にすることは決まっている。
抽選だ。

ミニーちゃんに会えた時点で調子に乗っていた私は、少し欲が出ていた。
どうせなら、ミッキーにも会いたい、と。
あんなにキャラグリに興味が無いとか言っていたのはどの口だ。

そんな欲望まみれで挑んだ抽選結果や、いかに……!


今年の運を全て使い切ったかもしれない、
しかも朝一番。
私たちの前には誰もいない。
正真正銘、朝一番。
この日のミッキーの1日は私から始まったと言っても過言では無い。
こんなに誇らしいことが、あるだろうか。

こうして私の1日もミッキーと共に始まった。


(17)ダッフィーアンドフレンズ

ディズニーシーではダッフィーアンドフレンズのぬいぐるみを抱いて過ごさなければならないと、以前、教科書で読んだことがある。

去年、初めてディズニーシーへ行った時、私はダッフィーたちに全くもって興味がなかった。
ミニーちゃんがミッキーに作ってあげたぬいぐるみを私が持つのは、私的に解釈違いだった。
あとそもそもそんなに好みじゃなかった。

しかし教科書で読んだしなぁ、と思っていた去年、突如ダッフィーに新たな仲間が加わる。

「クッキー・アン」

ふわふわ可愛いキャラクターたちの中に突如仲間入りした、マッドサイエンティスト、もといチャレンジ料理家。
私は昔からどうしても黄色い犬に弱い。

ということで、私は1人ディズニーをクッキーアンを抱いて過ごした。
自分と同じ年頃の人がマジの赤ん坊を抱いていたが、んなことはどうでもよかった。
ここは夢の国だ。

▽去年



そして今年。
彼女をスーツケースに詰め込み、私は再度連れてきた。
友達にはオルメルをゴリ押しした。
そして見事ハマってくれた。



せっかくなので、ぬい撮りブースで写真を撮った。
「ほら!こっち向いて!あー、可愛い!いいねー、いいよー!かわいいよ!!」
って2人でキャッキャして、満足し、その場を去ろうとしたら、後ろにお姉さんが並んでた。
めちゃくちゃ温かい目で見られた。



(18)プロメテウス火山


ランドのシンボルがシンデレラ城なら、シーのシンボルはプロメテウス火山だ。


ミッキーと会い、
お互いぬいぐるみを連れて、
私たちはプロメテウス火山の中にあるレストランでお昼を食べようと、並んでいた。

完全に個人的な話になるが、
私はこの時、転職活動中であり、
ディズニーランドでも転職活動を行っていた。

並んでる間、時間があったので
転職エージェントと電話していると突如爆発音が響く。

そう、プロメテウス火山は噴火するのだ。
忘れていた。

面接の日程調整をしている私の後ろでずっと火山が噴火していた。
転職エージェントからはずっと戸惑いが感じられたが何事もないフリをして押し切った。
噴火の合間に喋るのが大変だった。
面接は翌週の土曜になった。


(19)隠れミッキー

ソアリンに並んでいる時。
みつけた。
多分もっといたけど、並んでる間にみつけられたのはこの3枚だけだった。




(20)おしまい

いろいろ回った。
同じ日に2回も同じアトラクションに乗ったり、
船で行き来したり、
電車に乗ったり、
ボーッとしたり。

こうして私の3日間の逃避行は幕を閉じた。
今でもたまにミッキーの写真を見返しては、ため息をついてる。
あっという間だった。
とっても楽しい時間だった。

次に行けるのはいつだろう。
その時も、正直同じくらい人が少ないと遊びやすいなぁ、と思うけど、盛り上がってるディズニーが恋しい。
またすぐにいけますように。

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