友達は選べ by母

人生切り売りするので言いますが、わたしの母は84歳で、現在は肺がんの治療中です。

そんな母が私が中学になった時に言いました。
「友達は選べ」

当時は反抗期でもあり、勉強が急に難しくなってイライラしてたんで、うるせーなーとしか思ってなかったけど、さすが戦前生まれ、すぐに理由がわかりました。

中学に入ってから幼馴染たちがどんどんヤンキーになっていき、万引きしたりタバコ吸ったりケンカしたり。それに付き合わされるわけです。
家業が商店だから万引きなんかたくさん見てて、親が警察を呼んだりしてたから「おまえら何やってんだよ」な気持ちですぐに逃げました。
ケンカの時は対立する中学に家族ぐるみの付き合いがある同学年の男子がいたから、ソッコーで電話して「家から出るな!あたしも隠れる!」と言って参加しませんでした。

それ以降、学校でのカーストから外されて常にひとり。バカどもとつるむ気はないからひとりで良かったけど、下位カーストの優等生たちが拾ってくれて平穏になり……。

平穏になったはずなのに、中3の始業式の日に、小学校で私をいじめ倒した女がカースト上位を引き連れて、トイレに呼び出ししてきました。
なんでヤンキーは便所が好きなんでしょうね。自分がクソだからですかね。
嫌な予感しかしないから「この場で言わないなら話は聞かない」と、優等生たちの前で言いまして、口論がはじまり、何を言ったかあんまり覚えてないけど、いじめをした女だけをターゲットに散々罵倒しました。

小学校の時と同じで言い返されない自信があったんでしょう。残念な頭だ。
私はとにかく罵倒し続けて、ボス気取りのその女が泣き出すまで教室でやりましたよ。泣かせるのなんて簡単すぎて拍子抜けしました。
バカだから束でかかれば勝てると思ったんでしょうかね?まさか反撃されるなんて考えなかったのかしら?

その出来事を母に話しましたら「友達を選んで良かったでしょ」と。ええ、お母様の言う通りでした。

今も選び間違えたりしますが、そんな時はさっさと縁を切ります。
嫌だなと感じたら躊躇しないで取捨選択しましょう。

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