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女性の社会進出×男性の家庭進出:これからの家族の幸せな両立術

はじめに:新しい時代の新しい家族のかたち

女性の社会進出が進み、男性の家庭参加が広がりつつある今、私たちの暮らし方は大きく変わろうとしています。この変化は、決して負担ではありません。むしろ、家族一人一人がより豊かな人生を送るためのチャンスといえるでしょう。この記事では、私自身が新しい家族のかたちを実践する中で得た経験をもとに、これからの時代にふさわしい暮らし方を探っていきます。

1. 男性の家庭進出が変える、日々の暮らし

「家事って、本当は愛情なんですね」

この言葉を口にできるようになるまで、私には3年の歳月が必要でした。中小企業で働く40代、3人の子どもを持つ父親としての私の物語を、率直にお話ししたいと思います。

▶仕事人間だった私の転機

3人目の子どもを出産してもらうようお願いした時、妻は涙を流しました。それは喜びの涙ではありませんでした。「今の生活でさえ、私一人が必死なのに」という悲痛な思いが込められていたのです。

それまでの私は、典型的な「仕事第一の夫」でした。子どもの発熱連絡が来ても「そういうのは母親の仕事でしょう」と平然と言い放ち、終業後の飲み会も「仕事の一環」と正当化していました。その間、妻は定時で仕事を終え、息を切らして保育所と学童保育の送迎をこなし、夕食の支度から子どもの寝かしつけまで、全てを一人でやっていました。

▶変化への一歩と、見えてきた現実

3人目の子どもを授かった時、私は本気で変わろうと決意しました。しかし、その道のりは想像以上に険しいものでした。

洗濯物を干す。一見単純な作業のようですが、妻に「それだとシワになるよ」と指摘されただけで、途端に不機嫌になっていました。「自分だって頑張っているのに」という自己中心的な思考から抜け出せなかったのです。

▶〝見える家事〟と〝見えない家事〟

時間とともに、掃除や洗濯といった「見える家事」はできるようになりました。しかし、それは家庭進出の入り口に過ぎませんでした。

本当の課題は「見えない家事」でした。子どもの行事予定を常に頭に入れ、両親との調整を図り、教育方針を考え、日々の細かな買い物を計画する——。これらは単なるタスクではありません。家族への深い愛情と理解があってこそ、自然とできるものだったのです。

▶妻の気持ちに寄り添うまでの道のり

「変わったね」

妻からこの言葉をもらえるまでに、3年、いや、結果10年かかりました。その間、何度も挫折しそうになり、時には後戻りもしました。でも、少しずつ気付いていったのです。家事や育児は、単なる「作業」ではないということに。それは家族への愛情表現であり、お互いを思いやる心が形になったものなのだと。

今では、子どもたちの寝顔を見ながら明日の準備を考えたり、妻の疲れた表情を見て夕食の支度を買って出たり、そんなことが自然にできるようになりました。

▶これから家庭進出を考える男性たちへ

完璧な父親や夫になる必要はありません。大切なのは、家族の気持ちに寄り添おうとする意識です。最初は戸惑い、時には後退することもあるでしょう。でも、その一歩一歩が、確実に家族の絆を深めていきます。

そして気付くはずです。仕事だけでは得られない、かけがえのない幸せが、実は身近なところにあったのだと。

私の家庭進出は、まだ道半ばです。でも、この選択に後悔はありません。なぜなら、家族と過ごす何気ない時間の中に、人生の本当の豊かさを見出すことができたからです。

▶変化がもたらした具体的な効果:

- 家族との対話時間の自然な増加
- 子どもの成長をより身近に感じられる喜び
- パートナーとの相互理解の深まり

2. 女性の社会進出を支える、新しいパートナーシップ


キャリアと家庭の両立に悩む女性は少なくありません。しかし、男性の積極的な家庭参加により、その課題は徐々に解消されつつあります。

効果的な協力体制の例:

- 柔軟な役割分担による負担の軽減
- お互いのキャリアを尊重した生活設計
- 子育ての喜びの共有

3. 実践のためのステップアップ・ガイド

男性の家庭進出は、一朝一夕には実現できません。しかし、小さな一歩から始めることで、着実な変化を生み出せます。

始めるためのヒント:

- まずは得意分野から参加を始める
- 週末から始める育児・家事参加
- パートナーとの定期的な対話時間の確保

4. 職場を変える、社会を変える

男性の家庭進出は、職場環境にも良い影響を与えることを実感しています。私自身、1か月間の育児休暇を取得した経験がありますが、その間に得た学びは大きなものでした。この経験を通じて、部下にも育休取得を勧めるようになり、職場全体で育児や家庭への理解が深まりました。

社会全体への波及効果:

- 働き方改革の加速
- 多様な価値観の受容
- より人間らしい職場づくり

まとめ:みんなでつくる、これからの未来

女性の社会進出と男性の家庭進出は、より豊かな社会を実現するための両輪といえます。完璧を求める必要はありません。それぞれの家族にあったペースで、一歩ずつ前に進んでいくことが大切です。 あなたの家族らしい、新しいバランスの見つけ方を、ぜひ探してみてください。その先には、きっと今までにない幸せが待っているはずです。

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