思い出の風俗<名古屋編③>
こんにちは、かずさんです。
名古屋編の続きです。
憧れの名古屋嬢とスケベな情事を夢見て、客引きの老婆とひと悶着しながらも、古宿の一室で再び嬢の来訪を待つ私。
ドア前に人の気配を感じ、遂に女性が来たものとぬか喜びしたのも一瞬で、今更会いたくもない老婆がまたも出現したことに落胆を隠せません。
老婆には私がどんなに手軽な鴨に見えていたことでしょう。たけのこ剝ぎは継続中です。しかしながら、ぐりぐりの巻き髪でオッパイが大きな名古屋嬢に会いたい一心の私はもう引くに引けません。
聞けば、その容姿が上の子を呼ぶには更に1万2千円が必要とのこと。
ところが、財布の中身を確認するに持ち合わせが足りません。元々カード派の私は現金をあまり持ち歩かない為、ここに来て有り金が尽きてしまったのです。正直に老婆に伝えると、彼女は無下もなく言います。
老婆に付き添われてコンビニに向かう私。
あの時に感じた一抹の虚しさで、踏みとどまることも出来たでしょう。
常時ならいい加減に夢から覚めてもいいはずですが、事ここに至っても期待に膨らみ続けている股間の息子は裏切りを許してくれず、ATMから下ろしたばかりの追い銭を私は老婆に手渡すほかなかったのです…。
後年、新小岩のヘルスで同様のたけのこ詐欺に遭遇する私ですが、この名古屋の一件が教訓となり、無事に回避されたことを明記しておきます。
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さて、19時過ぎに名古屋市内の細い路地で彼の老婆と出会ってから、間もなく21時を迎えようとしています。
追い銭を加えて総計3万7千円にもなる出費は、当時まだ学生であった私にはかなりの痛手であり、翌月の風俗通いは自粛せざるを得ない等々と、朱色の掛布団の上で胡坐をかきながら少し感傷に浸っていました。
この擦り減った心を満たしてくれるのは、ぐりぐりの巻き髪でオッパイの大きな名古屋嬢しか居ません。
そんなスケベな名古屋嬢とのプレイに妄想と股間を膨らませること約15分、遂に部屋のドアをノックする音が聞こえたのです。
【続く】