調停は話をきいてもらう場ではなく、戦いの場である!
今日は、調停について私が誤解していたな、と思うことをかきたいと思います。
まず、私は、自分が暴力をうけたり、モラハラをうけていたし、浮気もされたので、当然調停委員さんは、こちらに同情的な態度をとるだろう、と思っていたんです。
ですが、実際は違いました。
すごく衝撃的だったのが、
「暴力は実際には結婚生活の初期ではまあよくあることなんですね。」
「あなたは慰謝料ももらって、今ローン支払い中のマンションを財産分与でもらいたい、とのことだったんですけど、そんなに自分の思う通りにはいかないですよ。」
といわれたんです。
しかも女性の調停委員さんに。
しかもその方は旦那が必死に「離婚したくない。」「浮気は一時の心の迷いだった。」というモラハラ加害者特有の外面の良さにすっかりほだされてしまい、「旦那様は本気でやり直したいとおっしゃっています。ぜひ検討いただいたらどうですか?」と熱心にすすめてきたのです。
私は絶望しました。
まさかこのような展開になると思っていなかったからです。
だれがどうみても旦那が悪いとしか思えないのに。
なぜこのしうち?と。
結局その日のうちに、以前名刺をいただいていた弁護士さんに連絡をとって、依頼することを決めました。
ですが、やっぱり私の中に調停について誤解していた部分があるな、と今では思います。
残念ながら
調停はそもそも不公平な場なんです。
そこを認識したうえで戦わなければならなかったのですね。
調停委員さんは、調停委員さんの尺度でみてくるわけです。
たぶんここから、この調停委員さんにどういったら響くか、の戦略を考えなければならなかったんですね。
誤解のないようにいっておきますが、調停委員の役割はジャッジすることではなく、成立のための助言をすることです。ですがそこを勘違いしている調停委員さんも非常に多いと感じています。
それでも、調停委員さんに共感を得られないと、どうしてもこちらの主張がうまく伝わらないことがあるので、どうしたら共感を得られるのか、という点を戦略的に、辛抱強くやっていかなければならないんだと思います。
不本意ですが、おかしなことをいわれても
おっしゃることはわかりますが、、と一旦は受け入れた上で、自分が不利にならないために最大限がんばるしかないんですよね。
ここで喧嘩してしまっては自分が圧倒的不利になるだけなんです。
迎合するのは違うと思いますが、とにかく、~なようなことをされてつらかった、と同情を得る、という方向が一番なのではないのかな、と思います。
また、自分が追い詰められたからといって、相手のことを攻撃するような言動は結局こちらの印象を悪化させてしまうように思います。
とはいえ、私の調停委員さんは完全に不適格な方だったと思います。
残念ながら、調停委員さんの中には、男尊女卑な考えを平気で言い放ったり、びっくするような発言をする方も多いとききます。
このような調停委員さんに当たった場合は、やはり、法律相談という形でも調停経験が豊富な弁護士さんの意見を一度きかれることをおすすめします。
もちろんちゃんとしている調停委員さんもいると思います。
でも、調停委員に救いを求めない方がよい、あくまで戦いの場として攻略しなければならないのが調停委員なんだというお話でした。
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