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幡野広志のやさしい医療と写真

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2020年7月の記事一覧

安楽死についてちょっとだけ



ALS患者さんの嘱託殺人で逮捕された医師にはビビった。

『あぁ、やっぱり日本でも水面下で違法に安楽死を施す医師がいるんだなぁーー』ビビりながらおもわず一人ごとで呟いてもいた。まえに知り合った医師に、明言はされなかったけど違法に安楽死ができる旨を伝えられたことがある。もしも幡野さんが本当に困ったら…というニュアンスだった。

ぼくはがん患者だ、病気になってすぐに安楽死のことを調べ、スイスで安楽

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コスパの悪い病気



大塚先生は京都大学の、きっと偉くて凄い先生だ。

大塚先生のことを知る人から、なんども大塚先生の学術的な凄さを教えられてきたけど、本人がウチすごいどすぇ感をまったくださないし、そもそも学術的な凄さはこちらもサッパリわからない。

「ぼくなんてノーベル賞とれないし」と、すこしホロ酔いの大塚先生がこんな弱音をいったことがある。ぼくが耳にしていたさまざまな弱音のなかで、断トツにいちばん強気の弱音だっ

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