【EVENT】株式会社往来 真にユーザーの使いやすい宣伝会場とは【TOKYO XR&メタバースコンテンツビジネスワールド】
2024年1月26日から28日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトにてXR・メタバース等産業展2024実行委員会主催の「TOKYO XR&メタバースコンテンツビジネスワールド」が開催された。
本記事では出展企業の一つである、株式会社往来について関連ワールドとともに取り上げていく。
ユーザーが満足するワールドを出す必要性
VRSNSであるVRChatには数え切れないほどのワールドが常に登録され、日々ユーザーに親しまれている。
それは個人制作のワールドばかりであった時代を経て、企業が制作に携わるワールドも増えている。
現実世界における景観や、あるいは商標・アイテムといった物を取り扱うことの出来るワールドは、広告として一定の成果を挙げている。
ここで企業側がおいかけなくてはならないのが、いかにその広告性を最大限活用出来るかという点である。
渾身の力作として良い展示会場を作ったとしても、それが必ずユーザーの心を掴み定期的に訪れさせるかというとそうではない。
逆にユーザーが滞留しやすくしたとしても、ただ滞留してしまうだけで宣伝したい製品の方を向かなければ当初の目的からも外れてしまう。
ワールド制作に求められる基準として、ユーザーが滞留しやすく、それでいて製品に対して魅力を感じてもらうという難しいバランス感覚の調整が必要となる。
そして制作依頼ともなれば金銭が絡む話となり、費用対効果がよりシビアに求められていく。
そういった条件下で多くのワールドを手掛けているのが、株式会社往来である。
企業広告とVRSNSにおける親和性の作り方
株式会社往来は、東京都港区に本社を構える企業である。
同社はVRChatを始めとしたVRSNSにおけるコンテンツ製作やリアルイベントでの制作協力など多彩な業務を行っている。
そんな同社の制作物として今回取り上げるのが「フューチャーショップ『FUTURE 20th SQUAR」」である。
これはSaaS型ECサイトプラットフォームである「futureshop」を運営する株式会社フューチャーショップとのコラボレーションで実現したもので、ワールド内では株式会社フューチャーショップ主導のもとで一般企業として有名なショップが軒を連ねている。
例えばバームクーヘンで有名な株式会社 治一郎や洋菓子メーカーとして人気のモロゾフ株式会社、パーラーも経営している果物の輸入・販売企業「株式会社京橋千疋屋」など、あらゆる世代に人気の店が「そのまま」出展しているのである。
更に出展している各店舗には一定のギミックが存在する。バームクーヘンを一から作ったり、プリンをいい感じに出せるチャレンジに勤しんだりする事が出来る。
もちろん3Dモデルの質も良いとあれば「次は知り合いと色々やってみたい」となる事請け合いである。
企業にしてみれば多くの訪れるユーザーに製品を見てもらう事ができ、加えて公開期限が設定されていないため半永久的に劣化しない広告媒体として利用できる。
ユーザー側としては企業が公式として提示しているモデルを間近で見る事ができ、現実世界でそのコンテンツにであった時に親近感を感じるとともにこういった世界へ積極的に取り組んでいる姿勢を評価する事になる。
どちらにとっても損がないコンテンツなのである。
こういったワールドを手掛ける株式会社往来は、VRChat上でコンテンツを定量的に制作する企業の一つである。
昨今多くの企業が「メタバースの展示会場」として一度閲覧されたら客足が遠のく様なコンテンツを作るのに対し、それとは真逆の常日頃からユーザーが訪れるだけのポテンシャルを持つコンテンツを備えた会場を作り上げるというのは相応のノウハウが必要である。
今回のイベントにおいても多くのユーザーが株式会社往来のメンバーと挨拶を交わしていた事は、同社の幅広い知名度と併せて愛されるだけの実績を持つその何よりの証明と言っていいだろう。
是非ともVRChatなどのコンテンツに親しんでみたい企業の皆様は、一度門戸を叩いてみてはいかがだろうか。