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居る日記|2日目(宮本)
こんばんは。宮本悠加です。
インターネットではぴかぴかの犬と名乗っています。
ぴかぴかの犬になりたいからです。
そんなわたくしによる豊岡演劇祭2023レジデンス2日目の日記です。
リサーチ2日目
朝から雨が降ったり止んだりで不安定な空模様。
昼、江原河畔劇場で本日の作戦会議。まだ行ったことのない、日置橋の向こう側へ行くことにした。目的地を決め、さくさく出発。
向こう側、には今まで見えていた景色とはまったく別の景色があった。
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このあたりには広大な畑が多く、イノシシかシカ用と思われるワナがあちこちにあった。
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テレビで見たことはあったけど、実物を間近で見ると少し恐ろしかった。なんかギロチンっぽいからかな。あと目的に反して見た目がシンプルなのが、効率よく害獣を捕らえるためだけの道具!ってかんじがして背筋がひんやりする。入り口の高さ的にイノシシ用かしら。近くには野生動物たちのうんちがふんだんにころころしていた。
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こういうマップなかった?
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橋を渡ったのは向こう岸に降り立ってみたかったからなんだけど、いくら進んでも辿り着けるようすがない。地図を見てもそんな道は存在しない。
泳いで渡るしかないのか…と来た道を引き返しながら水着を検討し始めていたところに、たまたま近所に住まれている方が通りかかり、なんと行き方を教えてくれた。
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右側は崖
ないと思っていたところにあった。道が。聞かなかったら一生行けなかった。いざ歩いてみると、見ただけではわからないけど確かに道を感じる。歩ける。上の方からシカの声がする。姿は見えない。プープー言うとりますけれども。
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達成感があった。風音が強いはずなのに、やっぱり静かだと思った。穏やか。ずっと居られる。何もできなくなる。「何もしない」を促される力を感じる。なにかを掴みかけてきた。
結局天気はずっと安定して晴れていて、おかげでまあまあ暑かったけれど、東京のような不快感は一切ない。
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こちら側、に戻ってきて、江原河畔劇場の目の前にあるカフェで休憩。店内がかわいくて落ち着く。しゅわしゅわのチーズケーキをいただいた。優しい甘さでおいしい。今度来たときはホットサンドを頼んでみよう。
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じゅうぶん休めたと思ったけど、むしろ休んだからか、脚に重さを感じてくる。崖上の細く危うい道やぼこぼこの石の上をゆっくりゆっくり歩けばこうもなる。脚が逞しくなりそう。さらに強い日差しの下を歩いたから体力もごっそり削られて、本日は閉店。雨林と解散して、電車に乗って宿へ向かう。
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外湯巡り2日目
城崎温泉2日目です。今日は「鴻の湯」さん。写真を撮り忘れている。駅から一番離れたところにある温泉。といっても徒歩15分くらいで行ける。
ここはなんといっても露天風呂。お湯の温度もちょうど良くてかなりリラックスできた。もう少し風がある日だったらさらに気持ちよかったかも。
今の時期、湯上がりの外歩きにベストなタイミングかもしれない。温泉巡りおすすめです。
あとこれはどうでもいい話なので読まなくていいです。わたくしは普段Apple Watchを左手首に装着しているのだけど、入浴中、左手首に巻いていたロッカーの鍵をそれと錯覚してギャッとなる、というのをやりました。読んでくれてありがとう。
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1日目の日記で、滞在中はSNSを見ないことにすると書いた。雨林に「見ない間、何してるの?」と聞かれてうろたえてしまった。本当にただ見てないだけ。その時間を何かに割り当てようという考えがなかった。一体何してるんだろう。
以前一時的にSNSをやめていたとき、フォローしていた人たちが今何をして、どんなふうに生きているのかまったくわからなくなったことに不安を覚えたことを思い出した。他人のことを知った気になって安心するなんておこがましいとは思わんかね……
今日は写真よりも映像をたくさん撮った。上の写真にもスクリーンショットが混ざっています。映像は「そこに居るために」Instagramのストーリーズにぽこぽこアップしています。ハイライトでこれまでの投稿をすべて見られるので、ぜひご覧ください。おもしろいですよ。
まだ滞在2日目だけど、1日はこうやって過ぎていくのか、というのがちょっと分かった。2週間って結構長いと思っていたけど、ぼーっとしてるとあっという間に終われてしまうぞという気づきがあった。だからこそぼーっとすることも大事にして過ごしていきます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また明日。
『土地も家の中に居る』
■作品概要
フィールドワークにて収集した土地の記憶(物質、音、映像、写真、絵)を、実際の位置関係を元に住宅の中へ再配置し、土地の記憶をジオラマ的に浮かび上がらせる。
その中で生活している/いた人として、宮本悠加が"居る"ことをする。静物と人によるインスタレーション作品。
■開催日程
2023年9月20日(水)11:00-18:30
※入退場自由・再入場可
■会場
豊岡市日高町国分寺にある一軒家の客間
※参加者に個別に通知
■入場券
1,000円
ご購入はこちらから
■作者
居る人: 宮本悠加(そこに居るために)
構成・映像:三浦雨林(そこに居るために/隣屋/青年団)
美術・絵:北林みなみ
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“居る”ためのワークショップ2023 in豊岡
ファシリテーター:宮本悠加(そこに居るために)
■対象
居ることに興味のある方、演技・振り付け以前のことに興味がある方
■開催日程
2023年9月18日(月)13:00-16:00
2023年9月19日(火)13:00-16:00
■会場
豊岡市日高町国分寺にある一軒家の客間
※参加者に個別に通知
■参加料金
1,000円
ご予約はこちらから
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