居る日記@豊岡2023|6日目〜9日目(三浦)
こんばんは、そこに居るためにの三浦雨林です。
これは「豊岡演劇祭2023」のレジデンスの様子を綴る日記です。
6日目〜9日目と書きましたが、7日目と8日目はありません!
今回は写真多め。
6日目(8/28)
激アツの中、街歩きをした。
地図を見ると、意外と真っ直ぐな道が多い。また、水路が非常に多い。いずれも円山川に合流するように流れているようだ。稲作用の水路だったのかはわからない。いつ頃作られた(使われていた)のかも調べたいが、何の資料を見ればいいのだろう?古地図?
鳥取県の鹿野町に滞在をしたことがあるが、同じように水路が非常に多く、また室町時代の応仁の乱で京都から逃れてきた人々によって京風の千本格子の技術が伝わったため、古い家々の多くが千本格子戸だった。
日高町も千本格子戸の家が多い気がする。隣の県だが、こちらにも同じような背景があるのだろうか。家々が連なっている町の作り方はいつ頃の流行り(?)なのだろう?
あと、蔵も多い。今は普通に住われていそうな家も、よく見ると蔵を改築していたりする。北海道には蔵がないので憧れる。瓦屋根も憧れる。
踏切を挟んで町の感じが変わるような印象がある。
時折、水路の調整が出来そうなものが現れる。上記の写真奥・手前はどちらもアスファルトだったが、地下にはまだ水が通ってるのだろうか?と思ったけど、調整できる水門だとしたら閉まっている状態なので水は流れてないのかもしれない。
川に突き当たる道を曲がると、コーヒー屋さんを通り過ぎた。コーヒーのいい香りがした。外に置いてあった写真の機器が何かは聞けなかった。
円山川はいつも穏やか。深緑に輝いていて、サギが一羽佇んでいた。
7日目(8/29)
部屋で資料を読んでいたら一日で120歩しか歩いていなかった。
9日目(8/31)
一昨日、セミの声が聞こえないことに気がついた。
昨日、トンボがたくさん飛んでいることに気がついた。
今日、暑さが和らいでいて、コオロギの声が聞こえてきた。
一生夏休みでいい!と抗う私にも秋の風は吹いてくる。
今日は午後から図書館に向かう。
めちゃくちゃ斜めってる写真。
立光寺に初めて立ち寄った。彫刻が立派だった。
境内の小さなお稲荷さん?のお社も小さいながら立派だった。ミニチュアみたいでかわいい。サイズ感の伝わらない写真…↓
立光寺を出て図書館に向かう。
町をぶらぶらしながらようやく図書館にたどり着く。やっと涼める〜と思って近づくが人の気配がない。公共施設って月曜が休館日だよね?!と思っていたけど、ここは火曜日だった…。閉館日…。
気を取り直して、もうひとつ行きたかった場所へ向かうことに。今度はちゃんと開館しているかを調べて出発。
謎の稲が干されている高架下を抜けると、山の斜面にお墓が見えた。
近くにお寺も神社も見えない。例えば田んぼしかないような田舎だと畦道にポツンとあったりするけれど、この規模の町で、しかもひとつではなく複数の墓地なのにお寺が近くにない?と違和感を覚えながら吸い寄せられるように向かう。文字が読めない古いお墓と新しめのお墓が混在している。
お寺がないということは、生活圏の外に墓地を作っていた昔の名残のままか、二墓制…ではないか、など考えながら小高い墓地の道を歩く。町を見下ろせる場所にあるお墓は風通しがよくて良い。ジメっとした薄暗い感じがない。
江原の方にもいくつか墓地があるので明日以降見てみよう。
はからずも今日のメインとなった豊岡市歴史博物館。
展示を見ていくと、どうやら先ほどの墓地の少し先に国分寺という大きなお寺があったらしい。国分寺が存在していたのは756年ごろから930年ごろまで(?)だけれど、奈良時代に庶民のお墓ってどのくらいあったのだろう。火葬墓っぽいけど…。しかもバッチリ麓ではないからやっぱりあの墓地の由来は違うところかな…。わからない…どうやって調べたらいいんだ…。
暑さが和らいできたとは言え、体力がなさすぎて普通に夕方にめちゃくちゃ疲れてしまう。
スーパーで焼き芋を買って帰宅。
本日は閉店。
この日記について
こんばんは。こんにちは。
この夏、我々そこに居るためには豊岡演劇祭2023のレジデンスプログラムにて、滞在/リサーチからのワークインプログレスを行うことになりました。
これはそのプロセスを記録しておくための滞在日記です。
リサーチの記録というよりも、個人の日記に近い書き方を目指しています。
研究よりも、自分がこの町で暮らしていること、自分がこの足で歩いていることの方が我々のレジデンス主旨に沿っているから。
作品詳細
だんだん作品のイメージが具体的になってきた。
一日だけですが、いい時間になると想います。
ぜひ体の時間を解きにいらしてください。
(ワークショップもやります!)
みうら
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