tracerouteで !H !X !Nが出る原因
!H の意味
!H は [ICMP Type=3] Destination Unreachable を意味し、!H は [Type=3/Code=1] Host Unreachable を示します。これは、宛先IPの1つ手前のネットワーク機器が宛先IPのARPを解決できなかった場合(ホストダウンなどが原因)に返されます。
!X の意味
!X は [Type=3/Code=13] Communication Administratively Prohibited を示します。これは主に途中のネットワーク機器がACLによって通信を拒否していることを意味します。!X が表示されている行のIPがアサインされているネットワーク機器の設定を確認しましょう。
!N の意味
!N は [Type=3/Code=0] Net Unreachable を示します。宛先の2つ以上手前のネットワーク機器がNextHopのARPに応答しない場合に返されます。
!P の意味
!P は [Type=3/Code=2] Protocol Unreachable を示します。ホストのOSなどがUDPをサポートしていない場合に返されます。
!F の意味
!F は [Type=3/Code=4] Fragmentation Needed and DF set を示します。途中経路でパケットサイズを下回るMTUサイズのインターフェースが存在することを意味します。
!S の意味
!S は [Type=3/Code=5] Source Route Failed を示します。最近のネットワーク機器はセキュリティ上の理由でSource Routeオプション付きのIPパケットをドロップするため、その際にこのICMPが返されることがあります。
!V の意味
!V は [Type=3/Code=14] Host Precedence Violation を示します。ネットワーク機器で許可されていないIP Precedence (ToS) 値が使われた場合、そのネットワーク機器が送信元に対してこのICMPを返します。(主にRSVPを想定した使用)
その他の !# の意味
その他のCodeが返ってきた場合、!の後にCode番号が表示されます。