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ガスチャージで冷えないルームエアコン完全復活

素人がDIYで冷媒を簡単に追加補充した方法
が上の動画です。冷媒保証なしの中古エアコンを取り付けたが、もともと冷媒が減っていて効きが悪い💧素人なりに最小限の材料と道具で冷媒を継ぎ足し補充する方法を紹介します。冷媒のボンベを購入して電力計で電力を見ながら追加充填したら冷房が冷え冷えでよく効くようになりました。これでボンベとチャージホースとコントロールバルブと電力計を買えば何とかなると思います。

継ぎ足しチャージは注意すればちゃんとできる
エアコンはパナソニックのCS-222CFRで、2013年製、ですがヤフオクで冷媒保証無しの中古を自分でつけたものです。始めから冷えません。ある程度は効きましたが冷媒を足すとしっかり冷えるようになりました。
このように中古品や移設のときの不手際で、はじめから、中途半端に冷媒が足りてないエアコンが対象です。徐々に冷媒が漏れて足なくなってきたエアコンはまず配管の修理をやらないといけません。そのうえでこの動画でやる冷媒の追加補充をするという手順になります。冷媒が全部完全に抜けていたら、それはそれでやりやすいですが、中途半端に冷媒が残ってると、どれだけ抜けているのかわからないし、どこまで補充すべきかわからないのです。
冷媒が中途半端に足りないエアコンは継ぎ足しチャージしかないし継ぎ足しチャージは注意すればちゃんとできると思います。

35℃の時にエコチェッカーで電力を測ればよい
補充量は家庭用エアコンの場合はっきりわからないのが難しいです。
真夏の暑い日に風量最大設定温度最低にして、
1.室内機の吸い込みと吐き出しの温度差が10℃近くある
2.室内機の熱交換器の結露がまんべんなく広がる(偏らない)
このくらいに追加チャージすればということです。しかし、この方法は熟練したプロがやるならまだしも素人がやるには非常にリスクが大きいと思います。そのリスクは過充填、オーバーチャージ、要するに入れ過ぎです。
冷媒というのは、多少少なくても、ほとんど問題なく冷房が効きますが、入れ過ぎはだめです。しかし、多目に入れたくなるのが人情です。それが、素人が陥りやすい失敗です。その失敗リスクを無くす事ができのが電力計です。1000円ぐらいのものです。エコチェッカーといいます。
エアコンの説明書の仕様を見ると最大消費電力があります。結論から言えば、この電力計で消費電力はかって、最大消費電力になる手前まで、ガスを入れれば良いということです。
エアコンの仕様には消費電力が例えば570(135~720)Wと書いてあります。この720というのが最大消費電力なのですが、もちろん設定温度16℃とか最低で、風量最大の場合ですけど、気温によってスゴイ変わるので
★JISの能力測定条件
外気温度35℃
室内乾球温度27℃、湿球温度19℃
(気温27℃、湿度30%)
配管長5m
高低差0m
に近い環境で風量を最大、設定温度を最低にして、電力測ればよいということです。この中で、一番シビアに利いてくるのが外気温でこれだけはちょうど35℃の時にやらないとだめだと思っていました。つまり、猛暑日限定と、考えていましたが、実は35℃以外でも冷媒の補充が可能です。

35℃以下でも換算表により最大消費電力が推定可能
動画のエアコンの最大消費電力をずっと測定していました。その結果、最大消費電力は概ね冷媒の飽和圧力に比例していることがわかりました。
最近気温が低いですが、たとえば28℃といった気温の日でも冷媒補充は可能ではないかと思います。
R410Aの気温と飽和圧力の関係の表を下に示します。R32でもほぼ同じなのでこの値が使えます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
気温(℃) 飽和圧力(MPa) 35℃を100としたときの消費電力
―――――――――――――――――――――――――――――――
25       1.56          76
26       1.60          78
27       1.65          81
28       1.70          83
29       1.74          85
30       1.79          87
31       1.84          90
32       1.89          92
33       1.94          95
34       1.99          97
35        2.05          100
―――――――――――――――――――――――――――――――
飽和圧力は気温が下がると減少しますが、その下がり方と同じように消費電力も下がるということです。
動画のエアコンは35℃の時に最大消費電力が720Wですが
例えば気温が28℃のときの最大消費電力は35℃のときの83%になるので、
720 × 0.83 ≒ 597(W)
となります。実際今日28℃で測定したところでは約590Wでした。概ね計算通りであると思います。
つまり、最大消費電力720Wのエアコンを気温28℃の日に冷媒補充するなら、概ね590Wになるまで補充すれば良いのではないかと思います。

注.汚れが原因で消費電力が減っていることもある
エアコン内部のファンや熱交換器が汚れて風が少なくなっている場合も消費電力が減ってしまうと言うコメントを頂きました。 実はの場合も電力計で測ったら、 消費電力が少なくなってしまうということです。 エラーが表示されるエアコンでしたらガスが不足している場合と全く同じエラーになるようです 。つまりエアコンが冷えない原因は「汚れ」と「ガス不足」の二つがあるということです。最も簡単な見分け方は 室外機の送り側の細い管の方のバルブキャップあたりを見て霜がついていたりしたらそれは完全にガスの不足です 。その場合は冷媒を補充すればきっと治ると思います。 エアコンによっては汚れが原因で消費電力が減っていることもあるのでファンや熱交換器などをクリーニングした状態でガス補充をすれば正確な量が補充できると思います。

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