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極寒のソウル一人旅

急に行けなくなった夫

2025年1月上旬。韓国ソウルへ、2泊3日の旅に行ってきました。
一緒に行くはずだった夫が前日に行けなくなり、海外に一人で行くのは初めてでちょっと不安だったものの、ソウルは2回目だし、韓国語を習い始めて1年以上経つし、何とかなるかと思い、決行しました。
結果として、まあ何とかはなったのですが、やっぱり一人海外はちょっとリスクが高いなあとも思った旅でした。

1日目の日記~江南のコエックスへ〜

リムジンバスのチケット売り場

一人で飛行機に乗ると、2.5時間でもけっこう長く感じる。
仁川国際空港に午前11時半ごろ到着。なかなか混んでいて出国審査に時間がかかる。一人の人も多い。

まずはホテルの近くに確実にたどり着くべく、リムジンバスで向かうことにする。バスのチケット売り場は、前回は人がいたと思うが自動券売機だった。でも、念のため、そこにいた案内の男性に、韓国語で「三成駅まで行きたいのですが」と話しかけたら、操作を手伝ってくれて無事チケットを買えた。英語で返されたが「三成駅」は通じたのでいいことにしよう。

バスに乗車して三成駅へ。車内がめちゃくちゃ暑かった! コートとセーターを脱いで、ブーツも脱いで、腕まくりしても汗をかく。
ちょっと渋滞していたが、三成駅へ無事到着。天気は良くて日差しはあるが、すごく寒い。昼間なのにマイナス7度くらい。

まずは、ホテル近くのコエックスという場所を目指す。でもどれがコエックスなのか分からず、寒さに震えながらウロウロする。ようやく「図書館はこっち」という案内を見つけて(韓国語が読めて良かった!意外と英語表記が少ない)入る。地下は繋がっているけど、地上だと複数の建物が点在している模様。

coexとは…
スターフィールド・コエックスモールは、韓国ソウル特別市江南区に位置する地下ショッピングモールである。面積は85,000平方メートルにおよび、ソウル最大のショッピングセンターで、アジア最大の地下ショッピングモールとなっている。

Wikipedia
ピョルマダン図書館。コエックスの中にある。

その巨大なコエックスモールの中にあるピョルマダン図書館は、クリスマスツリーがあってきらびやかでびっくり。(韓国では1月でもツリーを見かける)観光客が多くてみんな写真を撮っている。すごいけど、図書館としては機能しているのか? 上の方の本は取れるのだろうか? などいろいろ不思議になる。下の方の本は手に取って読めるし、読書している人や勉強している人がいる。騒がしいけど。

コエックスモールをウロウロする。雑貨屋さんでは日本のキャラクターも多い。クレヨンしんちゃんや、ちいかわが人気のよう。シネコンもある。

ホテルに向かおうとしたが、すごく大きくて複雑なモールで、どっち方面に行けばいいか、館内案内図を見ても全くわからない。同じところを何度も往復してしまった。Googleマップも自分の位置表示が頼りない。しょうがないから、案内のお兄さん(たぶん)にスマホを見せて、ホテルの場所を聞いてみた。(ホテルはコエックスの中にあるわけではないが、すぐ近くのはずなので)お兄さんが自分のスマホで検索して、駅の出口番号を教えてくれた。韓国語で聞いて、英語で返される(笑)

おかげさまでホテル、グラッド カンナム コエックス センターにチェックインできた。おしゃれできれいなホテルだった。ベッドが大きくてふかふか(そもそも二人用だし)大きなテレビでNetflixもログインすれば観られる。(余談だが、Netflixは自分のアカウントでログインするので、帰る前にログアウトを忘れないようにしないといけない)

ちょっと休んで、夜ご飯を買いに行く。チメク(フライドチキンとビール)したかったが、ホテル近くのチキン店はちょっと一人ではハードルが高い雰囲気で、コエックスのお店は混んでいるしで、マクドナルドでチキンをテイクアウトする。コンビニで韓国っぽいビールも買う。
マックのスパイシーチキンテンダーというチキンが、ちょっと辛くてすごくおいしくてびっくり。やっぱりチキンの国なのでレベルが高いのか?

ネットフリックスを見ながらマックを食べる…

明日の計画を考える。夫とだったら、カロスキルとか市場とかに行くつもりだったが、一人なので、夫はあまり行かない場所で、寒くなさそうな屋内をメインにしようと思う。

2日目~奉恩寺、国立現代美術館果川館、教保文庫~

8:30ごろ、ホテルから歩いて10分くらいのところにある奉恩寺という寺院に参詣する。地元の人がお参りに来ていた。カラフルな寺院だった。時期によっては提灯がたくさんあってきれいらしい。観光客というより地元の方々のためのお寺という風情でなかなか良かった。

奉恩寺

コエックスモールにあるEgg dropというお店で朝ごはんを食べる。ドラマ「賢い医師生活」でよく登場していたお店だ。卵サンドを食べた。卵が焼きたてでパンがふわふわで美味しかった。ちょっと甘い。カフェオレも甘い。量が多くて飲みきれず。

エッグドロップで朝ごはん

地下鉄に乗る前に、地下鉄の顧客安全室の駅員さんに、昨年から観光客向けに販売されているフリーパス(気候同行カード。変な名前だ)があるか、韓国語で聞いた。「オプソヨ(ありません)、ソールドアウトよ」と言われる。結果的にそんなに移動しなかったので、なくてもよかった。日本のみどりの窓口のようにオープンではないので鉄の扉を開けて話しかけるのに勇気がいった。聞けたことに満足する。

地下鉄を乗り継いで30分くらいのところにある、国立現代美術館果川館に向かう。降りた駅の地上が寒いけれど、天気が良くて清々しい。駅ではハイキングに来ているらしい韓国人のおじさんおばさんたちが楽しそうにしている。東京でいうと高尾山あたりの雰囲気に似ているか。外国人観光客らしき人はあまり見当たらない。

最寄り駅から無料のシャトルバスに乗る。ハイキングがてら歩いても行けるとネットには書いてあったが、けっこう遠いので、よほどいい季節でなければバスがいいと思う。近道があるのかもしれないが。
バスを降りて他のおじさんたちと一緒に右に行こうとしたら、後ろからバスの運転手さんが韓国語で「左ですよー」と言ってくれたらしい声が聞こえた。(理解するのにだいぶタイムラグがあった)

入り口で迎えてくれる物悲しく歌う巨人の像

そうこうしてたどり着いた美術館は、広大な山々を背景にした自然豊かな場所にあり、人も少なくてとてもよい雰囲気だった。韓国ドラマで見る郊外ってこんな空気感なんだなあと実感する。空気感を肌で感じる、これが旅の醍醐味だろう。

国立現代美術館果川館

家の建築展と、映像の企画展と、韓国の陶磁器の企画展を見た。説明は韓国語と英語であまり分からないが、面白かった。美しいもの、おしゃれなもの、斬新なものなどに触れてすごくゆっくりできる。

屋上から遠くまで見渡せる

帰りもシャトルバスで駅に戻り、そのまま電車で教保文庫蚕室店に向かう。混んでいる地下鉄で疲れてきたが、がんばって向かう。この書店に行こうと思ったのは、大きい書店で江南地区から近いし、余力があれば近くのロッテタワーにも行ってみようと思ったのだ。

広い書店で、文房具などもいろいろある。子どもの本も多い。本は何の本かは分からないが、装丁を見るだけでも楽しい。楽譜コーナーも充実していたけど、ドラマのOSTの楽譜は見当たらず残念。(前回はたまたま「賢い医師生活」の楽譜を書店で買って、その縁でドラマを観てハマった)
本当はもうちょっと周辺を観光しようと思っていたけれど、土曜日で人が多く、もう疲れが限界なので、ホテルの最寄り駅に戻る。

寒さと疲れか頭が痛い。明日まではなんとか持たせたい…と思っていたが、案の定、夜熱っぽくなる。ごはんは諦めて、コンビニで胃にやさしそうなインスタントラーメンとオレンジジュースを買ってくる。乾燥するのでひたすら濡れたタオルで頭を冷やしながら寝て過ごす。

3日目〜帰国~

早朝、ロボットに追加の水を持ってきてもらう。(夜中から朝まではロボットがサービスしてくれるのだ)ロボットの画面表記が韓国語で分かりにくい。ロボットの開け方が分からず壊しそうになって焦った…。

体調は、夜中よりはよくなったので、近くのセブンイレブンに朝ごはんを買いに行く。トッピングつきヨーグルトと、コピコ(韓国ドラマによく宣伝で登場するコーヒーキャンディ)を発見! のど飴と一緒に買って帰る。ヨーグルトがおいしい。なんとか飛行場までは行けそう。でも無理せず、できるだけホテルで休んで、乗り換えがなくて楽なリムジンバスで空港に向かうことにする。

日本ではあまりないヨーグルト

リムジンバスに乗り、早めに空港に着いてホッとしたので、最後くらいちゃんと食事をしようと思い、お店に入る。ジャージャー麺を注文する。

念願のジャージャー麺

当初の計画では、仁川市内で本場の韓国のジャージャー麺を食べてみたかったのだ。いちおう仁川ではあるし、中華料理店なのできっとこれが本格的なジャージャー麺なのだろう。見た目よりずっとあっさりした優しい味で、麺も柔らかくておいしかった。

結論 無事で何より

あとは何とか無事に帰国の途に着いた。
一人でも安全面で不安に感じることはほとんどなかったが、体調を崩した場合どうしようという不安がある旅だった。あと、食事は、一人では量が多いのではないかと心配で、適当になってしまった。

良かった点は、好きな場所で好きなだけいられたこと。夫との観光では食べないものを食べたことだろうか。

韓国語をもう少しがんばって、元気なうちにまた郊外の方でチャレンジしてみたい。あ、もちろん夫と一緒に行きたい。

このポンカンジュース美味しかった!

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