番外編~バリキャリな私の内省ノート術
今回は番外編、私のノート術をご紹介します。ノートを使った内省の習慣は、副業立ち上げにも大いに役立ってくれました。
使っているノートはこちら。
使うノートはA5サイズ。色々なメーカーのものを試しています。
今使っているのは365デイズノートの無地タイプです。
ノートカバーを使うと、「このノートを使ってみたいけど、表紙のデザインがイマイチ好みじゃない…」というノートも、テンションを下げずに使えてとても良いです。※365デイズノートは表紙も大好きです!
表紙以外にもカバーを付ける嬉しさはいくつもあって、ゴムバンドがあることでカバンの中でノートが開いて上から物を入れてしまってグチャっとなる、という大事故を防ぐことができるし、カバーの内側にシールなどを入れておくこともでき、便利です。
PETTICAのノートブックカバーはいつでも買えるわけではありません。
インスタ等で販売商品情報を日々チェックしております。
続いて、使っている万年筆とインクたち。
左から、ラミーサファリのマンゴー、ヴァイオレット、アクアマリン(いずれも2020年限定色)。ラミーサファリの3本にはコンバータでインクを入れています。
ヴァイオレットだけはペン先Mで、ラメインクを入れています。他の2本のペン先はF。マンゴーには赤や紫系、アクアマリンには青系のインクを入れています。
一番右はセーラーの、世界のティータイムシリーズ♯1フィーカ。フィーカちゃんにはカートリッジで、四季織のブルー系インクを入れて使っています。なぜフィーカちゃんだけコンバータでなくカートリッジを使っているかというと、出先でインク切れを気にせず使えるようにするため。万年筆を持ち歩くときはフィーカちゃんを選び、インクカートリッジの予備を一緒に持ち歩くようにしています。
次に、日記セット。
左から、時間軸のスタンプ、消えいろPiT(スティックのり)、JETSTREAMの3色ボールペン、せいかつ編集日めくりカレンダー。右奥のメッシュポーチはMUJIのもの。ペンケースにしています。
時間軸のスタンプはハンコヤドットコムで注文しました。
浸透印、ラクです。
ペンケースにしているMUJIのメッシュポーチには小さなポケットがあって、ここにせいかつ編集カレンダーを入れるとカレンダーが折れたり汚れたりしづらく、きれいに使えます。私は一か月分ずつちぎって入れています。
せいかつ編集カレンダーはコツコツ文具店にて購入可能です。5月現在はデータダウンロード版のみ販売中ですが毎年秋頃に紙タイプも発売されるので、紙ラブな私のような方は要チェックです。
さてさてようやく、ノートの中身の紹介を始めます。まずは日々の日記から。
私は小学5年生の時、アンネ・フランク著『アンネの日記』に触発され日記を書くようになりました。親友に話を聞いてもらうように日記を書くというのが、いいなあ、と思ったのです。今でも毎日何かしら書いています。
日記を毎日書くと言うと「マメだね」と言われますが、習慣化してしまっていて、ハミガキと同じで書かないと落ち着かないのです。
日記は夜、お風呂の後、以下のルーティンで書き始めます。
①せいかつ編集日めくりカレンダーをノートに貼る。
②時間軸スタンプを押す(縦に2回押して24時間分にします)。
③マステでページを飾る。
その後、時間軸の右側にその日の出来事を思い出して書きます。
この部分は何となく、万年筆でなくJETSTREAMで書いています。
時間軸の横に出来事を書く目的は、一日を振り返ること。ログをとる目的ではありません。だから正確な時間で書かないと!とか、全部の出来事を!と気負わず、何となく思い出せる順で上から目安のように書いているだけです。時間軸を無視していることも多く、あって無いようなものですが、時間軸をスタンプされている方が思い出しやすいので押しています。
時間軸の横に出来事を書いて一日を振り返ったところで、JETSTREAMを万年筆に持ち替えて日記を書き始めます。
ここで大事なのが、頭に思い浮かんだ順に全部書く、ということです。
最初に頭に浮かんだことが非常にささいなことであった時、「日記に書くほどのことではないか」と思って書かない、としてしまいがちです。が、「頭に浮かんだことは全部大事」と思って、「これは書く」「書かない」の判断を挟まないようにしています。そういう判断は一切ナシです。判断することにパワーを使わず、脳内の独り言をすべて吐き出しスッキリするのが日記を書く嬉しさの一つです。
また、頭に浮かんだ通りの感情丸出しの言語もそのまま書きます。
「うっそだろ!」「ギョエー!!」「ハァ⁉」「オイッッッ!!!!」などが、私の日記の頻出単語です。
私は感情だけでなく、起こった出来事の詳細も割と書きます。「〇〇の件で△△さんが☆☆と言ったらざわついて」みたいな出来事と、それに対して「私はこう思った」という、事実と感情を両方書きます。そして直近数日の日記をよく読み返します。何度か読み返すうちに気付いたこと、更に考えを深めたことがあればマイルドライナーでマーカーし、JETSTREAMの赤か青で追記しています。
その日の日記を書いてみて、どうにも心にひっかかって消化不良のようになっているようなモヤつく案件がある場合は、「モヤモヤノート」を続けて書きます。
自分がモヤついていることを書き出し、「なんでそう思った?」「本当に?」と深掘りをしていきます。
モヤモヤノートに使っているハンコとインクパッドはこちら。
こちらのかわゆいスタンプ「モヤモヤポン」も、コツコツ文具店のもの。
モヤモヤを深掘りするときには、モヤつく相手の名をズバリ書くのがおすすめです。
「えっ見られたらどうするの⁉」と思われる方も多いと思います。日記歴の長い私ですら数年前までの長い期間ずっとそう思って、イニシャルで書いたりしていました。
しかし、日記はそれなりに保管に気を付けていれば、見られる可能性の方が少ないです。家族でもない、営業の鈴木さんに見られる可能性はほとんどゼロです。
それに、例え見られたとしても大丈夫。
モヤモヤノートは、モヤつく相手の悪口ノートでは終わらず「なぜ自分はそんな風に思うのだろう」と深掘りをしていくノートですので、モヤつきのきっかけは営業の鈴木さんだったかもしれませんが、掘っていくうちに自分の思考の癖に気付いたり(何を言われても自分が責められているようにとらえてしまう、等)、自分の今の状態(体調が悪い、立て続けにネガティブなことが起こって疲れている等)を客観視していくことができます。
営業の鈴木さんがもし私のモヤモヤノートを見てしまったら、「あ、その時はそう思っちゃってました、すみません(テヘペロ)」とでも言っておけばよいです。
このモヤモヤノートでは鈴木さんを「Sさん」などと書いてあいまいにせず、ズバリ「鈴木さん」と書くからこそドキッとするし、「鈴木さん」と書かれた自筆の文章を眺めることで客観視のレベルが高まり内省は深まります。(鈴木鈴木と連呼してしまって、全国の鈴木さんすみません)
最終的に「カッコよく生きるには⁉」でノートを締めくくります。
モヤつき案件を書くモヤモヤノートは、必ずしも毎回モヤモヤポンのハンコを使っているわけではなく、自分が疲れて一刻も早く寝たいときなど一旦モヤつきを殴り書きして寝てしまうことも多いです。翌朝、体力が回復した状態で改めて日記を眺めると、全く違った視点で「あの人はそういうつもりでああ言ったわけじゃないのかも」「自分の気にしすぎかも」と事象をとらえ直すことができます。
ここまでご紹介してきた日記やモヤモヤノートの書き方はすべて、愛媛の編集者・大木春菜さんのやり方を真似したものです。
詳しく知りたい方はぜひ、春菜さんのYouTubeをご覧ください。春菜さんのノートにも萌えていただけること間違いなしです。
最後に、「営業の鈴木さんは家族じゃないから名前を書いてもよっぽど見られないだろうけど、家族の名前はどうするんだ。見られるかもしれないのに書くのか?」と疑問に思われる方もみえるかもしれませんので、私のやり方・考え方を書いて終わりにします。
私は自分の日記をリビングに保管しています。鍵のかかる場所ではなく、トートバックにノートや筆記用具類をまとめてラフに入れ(別の部屋で書きたいときなどに持ち運びしやすいように)、リビングの片隅に置いてあります。同居家族である夫と二人の息子は私が毎日日記を書いていることを知っており、トートバックの中に日記帳が入っていることも知っています。つまり、彼らは読もうと思えばいつでも、私の日記を読むことができます。
私は彼らに過去一度、「これは私の日記だから読まないでね」と言ったことがあります。それ以来、彼らは私の日記を読んでいないと信じて過ごしています。
読んでいないだろうと思う最大の根拠は、彼らがそこまで暇ではないから、です。息子たちはゲームしたりマンガ読んだり、夫はゴルフしたりマンガ読んだりと各々の愉しみで毎日忙しそうな様子。
タイプされた文字を読むのに慣れてる彼らが、私の小さな手書き文字で埋まった読みにくいノート紙面をわざわざ、私に見つかったら激怒されるリスクを冒してまで読もうとするとは思えません。仮に過去数回、読んでみたことがあるとしても、前述の通り書いてあるのは本当にささいなことが大半で、大して面白くもないでしょう。
また、家族に対する怒りや悲しみも名指しで書いていますが、その怒りや悲しみの感情はすでに、本人にも伝えてあります。
過去の記事「言いたいことが言えないあなたへ」で書いた通り、私は普段から多少言葉を選びつつ、自分の思ったことはその場で伝えるようにしています。
「夫にこう言われてめっちゃムカついた」という日記を書いた場合は、ムカついた現場で夫本人に向かって「その言い方はさすがにムッと来るわ」と無表情で低い声で言い放ってあります(怖いだろうな)。夫がその日記を読んだところで「でしょうね」と思うだけだと思います。
つまり家族は、私の日記を読んでも面白くもなんともないのです。私の日記より、呪術廻旋や島耕作を読む方が彼らには有意義なのです。
とはいえ、こんなに開き直ってあらゆる人の名前や悪口めいた記述もできるようになったのは、本当にここ数年のことです。
「言いたいことが言えないあなたへ」の記事にも書いた通り、「自分がこう思った」という事実は紛れもなく、誰かに責められるようなことではない、ということ。自分がそう思ったとそのまま認めることが、自分を肯定し尊重する行動である、とやっと悟ったのが、ここ数年の私でした。
そして事の大小に関係なく自分の気持ちをそのまま日記に書くからこそたどり着ける内省の境地があり、そこで自分の真の望みに気付き、叶えようと小さな一歩を踏み出していくことで、人生を自分で切り開いている実感が湧くようになりました。副業の立ち上げも、その積み重ねでできたことでした。
次回のnoteマガジン「大企業の会社員が副業を始めたマガジン」では、ついに私が副業を立ち上げる回となります。ひょっとすると最終回になるかも?
乞うご期待です。
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