やりたくない業務の担当者から外れる作戦①
数年前、同じグループのAさんが、
「上司に、今担当している業務Bから外して欲しいと言った」
と打ち明けてきて、驚いたことがあった。
Aさんはベテラン社員であるが、業務Bを担当し始めて2年ほど。
業務Bについて習熟したとは言い難いレベルであった。
ちなみに当時、私も業務Bの担当者の一人。
業務Bは数名で担当していて、私も業務Bをやるのは正直、好きではなかった。
というか、業務Bを喜んでやる人は今でも見当たらない。
時間がかかり頭を使い、しかし一般職の定常業務の位置付けで、いくら必死にやっても評価されない。
時間を食うので他に力を入れたい仕事、会社全体に貢献でき且つ自分の評価が上がる仕事をやるヒマがなくなってしまう。
だからAさんが「外して欲しい」と言いたくなった気持ちはよくわかる。
しかし。
メンタルを病みそうとか体調を崩しそうという場合ならもちろん上司に言うべきだが、そうではないのに「外して欲しい」と訴えたというのには、驚いてしまった。
まるで駄々をこねる子どものように感じられた。
美しいやり方ではない、と思った。
私は何事にも「それは自分が美しいと思えるか?」という視点を大事にしている。
では、外して欲しい業務から外れるために何かするとして、一番美しいやり方とはなんだろう。
考えた末、
「上司が『この業務Bをうるかさんに分担させるのは、うるかさんを活かしきれずもったいない。うるかさんを活かせる、他の仕事をしてほしい』と思って、自発的に私を業務B担当から外す」
というストーリーではないかと思った。
つまり、北風と太陽作戦である。
上司が自分から私を業務B担当から外したくなるようアレコレ画策した結果、1年後、私は業務B担当から外された。
理想のストーリーを実現したのだ。
具体的な画策内容を、次回書きます。
ではまた。