やりたくない業務の担当者から外れる作戦②
『北風と太陽』の太陽が旅人を暖めて上着を脱がしたように、上司自ら業務Bの担当から私を外したくなるには何をすれば良いのだろう。
「うるかさんには業務Bよりもやってもらいたい仕事がある」と思ってもらえれば良いのではないか、と考えた。
そしてジワジワと、私は行動した。
まず、業務Bの習得ができるよう、日々の業務Bの手を抜かない。
なぜなら、いくら他に適材適所があったところで現業務の習得が中途半端な場合、上司の思考は「業務Bをマスターしたら考えよう」となってしまうと思ったからだ。
良い上司であればあるほど、部下のキャリアを長い目で考える。その中で、習得が中途半端な業務があっては本人のプラスにならない。
「業務Bの経験があります」と胸を張って言えるレベルまでは担当を外さないだろうな、と私は思った。その業務の超ベテランが100としたら、85くらいには到達できるよう目指した。
それと並行して、自分が得意で好きな業務についてしっかり取り組み、さりげなく上司にアピールした。
私の場合、複雑な事象や概念をわかりやすいイメージにして資料に仕上げ、プレゼンするのが得意で好きだ。イメージに落とし込むのはもちろん難しくとても時間がかかるが、「こんなイメージならどうだろう」「こういうアプローチならハラに落ちやすいのではないか」とアレコレ考えるのを楽しく感じる。
自分が力を注いでわかりやすい資料を作り、それを上司に褒めてもらえた時にすかさず
「こういう資料作りは難しいですけど、やっぱりしっかり時間をかければ『我ながら』と思えるモノができますし、大変だけど楽しく感じます」
とアピールした。
上司が本心から私の資料やプレゼンを評価してくれているなら、そういう能力を活かせる仕事をアサインしたくなるはず。私本人も楽しんでいるなら、なおのこと。
そう思った。
そうしてジワジワと私の業務Bの習得レベルは上がり、資料とプレゼンの評判も上がり、狙い通り、業務Bから外れたのだった。
参考になったら嬉しいです。
ではまた。