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星読み / 蠍座新月 / 2024

11月1日21時47分、蠍座で新月です。

今回の新月図は、新しい流れに乗る前の、最後の気持ちの整理や、土台固めをする時、といった雰囲気が漂っています。

今月11月20日に冥王星が水瓶座入りをすると、もう山羊座には戻ってこなくなります。
つまり、冥王星が山羊座にいる時の最後の新月となりますので、
切り替わりの時を前に、社会全体でも、個人レベルでも、
自分にとって、本当に重要なもの、人、価値観などを見直すような時となっているのではないでしょうか。

月と太陽は蠍座で、自分の根っこの基盤のようなところを示す4ハウスに位置しています。
自分の気持ちや在り方、向かいたい方向性などとじっくり向き合い、人知れず、自分の中で強い意志のようなものが出来上がっているのかもしれません。
その意志は、これから先、自分が進んでいく過程において、過去を振り返った時に、
あの時の、あの感情があったから今の自分がいる、と感じるようなものなのかもしれません。

そして、とても印象的なのは、
火星がアセンダントと合、冥王星がディセンダントと合で、
180度で向かい合っていることです。

火星は蟹座29度、冥王星は山羊座29度と、
それぞれ最後の度数に位置し、これまでのサインを卒業して、次のサインへと移動する瞬間であることを表しています。

この配置は、
これまで自分が慣れ親しんでいた環境や人、場所を卒業したり、新たな気持ちで一歩踏み出すための気持ちの整理や準備段階、といった雰囲気を感じさせます。

火星と冥王星の180度ですので、もしかしたら、それは元々の自分の意に反するものだったり、
どこか強制的に感じるようなものでもあるのかもしれません。

しかし、この180度の緊張感を、
天王星、海王星、水星が調停し、変化の後押しをしています。

天王星、海王星、水星もサインの最後の方の度数となり、
新しいサインに意識が向かっているのです。

この、火星、冥王星、天王星、海王星、水星の配置は、
複合アスペクトでホームベースを形成しています。

ホームベースは、とてもクリエイティブで、強い創造性が内包されていることを示しています。

水と地の元素で構成され、水の方が多いので、どこか感情的な不安定さも感じさせるのかもしれません。
しかし、地の要素が、これまでに培ってきたものを発揮することで、創造性が花開いていく、という可能性を示唆しているようです。

新しい世界へ踏み出す時は、期待感と同時に、不安定さも伴うものですが、
今まで気づかなかった、新たな自分を発見できる時でもあります。

これまでの、冥王星山羊座時代に自分の中で培ってきたものは何か。
それは、自分にとっては大したことない、と感じるものであっても、
他の人からすると、もしかしたらとても価値のあるものなのかもしれません。

その、各々の中に必ずあるはずの、宝物のような価値。
それは何なのか、確認をする時間のようにも感じます。
その価値を通じて、本当の意味で共感し合う人間関係も築かれていくのかもしれません。

この先、11月3日に水星は射手座へ、4日に火星は獅子座に移動し、火の元素が強まってきます。
能動的に行動していく前の、じっくりと自分と向き合う時間。
そんな雰囲気を感じる、蠍座新月です。

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