旧Twitterで震災時に#救助要請を求める偽投稿をする目的考察

令和6年能登半島地震で、旧Twitterで#救助をつけて「助けて!家族が挟まれて動けない。住所は◯◯、氏名は◯◯」などと投稿するアカウントが相次いだ。Google Maps等で住所検索をすると実在する住所が表示されるため、素直に拡散した人が多かったようだが、これらの1つに、なりすましによる偽情報があったことが発覚した。
「息子挟まれた」虚偽投稿 SNS、不安募らせる女性 | 共同通信

https://nordot.app/1114905779669844512
石川県の40代女性が、実際に自分の住む住所を使われて#救助ツイートを投稿される被害にあったという。女性には息子はおらず、家族が地震で挟まれたという事実もなかった。記事にある問題ツイートをYahooリアルタイム検索で調べてみたが善意(?)の拡散ツイートは17時26分の投稿まで遡れたhttps://archive.is/eHzQH。しかし元投稿と思われるアカウントはすでに削除されているらしく、見つけられなかった。

これら救助投稿アカウントはしばらく経過したのち、「助かりましたので個人情報含む元投稿を削除します」などと投稿して元投稿を削除したり、アカウントに鍵をかけたりするので、その後の検証は難しい。一部のアカウントは救助完了報告の後、PayPay等のコード決済で生活再建のための募金も募っていたhttps://archive.is/EjeGp

このように露骨に金銭を求めるアカウントは少ないが、偽救助要請には、アカウントのフォロワー稼ぎやインプレッション稼ぎに利用して、震災熱やほとぼりが冷めたらアカウント名を変更し、情報商材販売や詐欺に利用する目的があることが考えられる。

冒頭の記事のなりすまし犯人は、地震後に事前に入手していた名簿や流出情報をチェックして、被災地が住所となっている名前を抽出し、これは使えるとばかりに偽投稿をしたのだろう。
今回拡散してしまったりした人は、元アカウントのその後の動きを観察してみてほしい。


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