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去年のクリスマス、何書いた? #Xmasアドカレnote2019 (15日目)

「クリスマス」というお題。
2018年の今頃は、どんな文を書いて/読んでいただろうか。

1年前はまだnote上にいなかった人も多いだろう。僕はちょうど12月の頭にnoteを本格的に書き始めて、娘の学校行事が多い毎日の日記的な文章をつらつら書いて過ごしていた。クリスマスといっても、特段のネタはなかった。どんなことを書いたら、楽しかったかな……。

ということで、ハッシュタグ検索 #クリスマス の検索結果、「人気」「定番」に出てきた去年の投稿作品をいくつか掘り出してみたい。

1

私は人から「サンタさんが親だと知ったときの話」を聞くのが好きだ。

子どもがサンタという概念をどう消化/昇華していくのか、って、親が確実に通る道だ。先日も、うちのクラスの学年会で「ついに子がサンタはママじゃないかと疑い始めている」という話題が盛り上がっていた。8歳のうちはもう「サンタさんがひとりで全家庭まわるの大変やろ。だから【おとうサンタ】が手伝ってんねん」という実利的な着地に落ち着いている。

吉玉サキさんのこのnoteは、「何者かが廊下を横切るのを目撃した。」からのスローモーション的な描写のディテールに引き込まれる。印象的なシーンはいつだって、時間の流れがゆっくりになる。親は色々工夫してるし、子はいろいろ見て考える。

2

ちょ、待てよ!
なんですんなりおにぎり贈呈決め込んでんのよ!

瀧波わかさんのこちらは親視点。ちっちゃい子どもの無邪気な要望にクリエイティブに応じる両親の姿が描かれる……(夫さんとの協力関係がすごく良い感じ)。

サンタという概念が、ひとを喜ばせる贈り物を考えるきっかけになる。こういうのが好きな人は、とことん楽しんだらいいよね。「要求」の難易度が高いほど、工夫の楽しみがある。もちろん、無理してがんばんなくていいとは思うんだけれど。

3

とは言ってもまあ、どこの国や地域が自分に合っているかっていうのはきっとあって、でもどこに行っても住みやすい環境とか自分が無理せず楽でいられる快適な環境とかそういうのを作っていければそれで良くて、まあでもそれが難しいんですよね!当たり前か!当たり前だ!

去年の12月にいちばん読み込んでいた書き手のひとりが、ミルボンの「美しい髪」コンテストで賞を取っていた下北沢エンデさん(2018年のマイベストnoteにも選定)。

思考がだだ漏れてくるような勢いと圧で言葉を綴れる人ってすごいなと思うのだ。クリスマスであろうがなかろうが、ただそこにある「いま」のことを、ひたすらに綴るスタイル。エンデさんには是非次回の #呑み書き に来て欲しい。

4

「別れた人にもらったプレゼントってどうしてる?」

結婚10年を過ぎて「恋」の感覚をすっかり忘れつつあるけれど、note上には切実な恋と別れの物語が満ちていて、サカエ コウさんは当時毎日更新の真っ盛り(アーカイブ見たら去年の6月から今年の夏までですよね。すごい)。で、クリスマスにもほろ苦い小話が。

やっぱりクリスマスプレゼントは、へんに捨てられない物語つきのモノより、消えモノがいいんですかね?

5

しかし、ただひとつだけ、「あ、これは聖夜だな」と今でも覚えている出来事があります。

ちょうど去年の12月にヤマシタさんの「今月のイチオシ」に入っていた佐伯紅緒さん、皆フォローしただろうか?たった135人のフォロワーに入っていないなんてもったいなさすぎる。

心象描写も人物描写もぐっと寄っていて美しく、この話ではおばちゃんのふてぶてしい感じと、それを冷静に見つめる若い「私」、接客業という共通点と対比がいいなと思った。紅緒さんのテキストは技巧的。


🌲

「クリスマス」って、案外書きにくいお題なのかもしれないね?(時期的にはもう「今年のベストnote」とか1年の振り返りのほうに意識が向きがち)

それでも、家族や恋人や自分自身との関係が、少なからず揺らぐ契機のイベントだ。そのとき、人それぞれに心動いたことを、その人なりのスタイルで、多様に表現していくことが、いいなと思うのだ。




To be continued... 🛫🐑🍁

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illy / 入谷 聡
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