ラジオっ子顚末 #音楽の履歴書
#音楽の履歴書 やりまーす!
私の音楽成分は主にラジオ(FM)から形成されています。その遍歴と、あと参加したライブとかの転換点を中心に。
ラジオ以前
・3歳から母にピアノを習っていました。最盛期は中2〜中3(合唱コンクールでモルダウを弾き、卒業式で大地讃頌を弾いた)。高校以降はちょっとポップスの弾き語りの譜面とかを買うも定着せず。
・エレクトーン的なものも少しやりました(うちはKAWAI派だったので『ドリマトーン』という名前)。月エレ(雑誌『月刊エレクトーン』)に出ているヤマハELシリーズの高機能エレクトーンいいな〜と思いながら、ドリカムの5級の譜面とかを見て、リズムの打ち込みとか。
・父の持っているさだまさしのCD(レーズン名義の『あの頃について』とソロの『夢回帰線2』)をよく聴いていました。
#はじめて買ったCD (買ってもらったCD)は、1996年(小6?)、地元袋井のCD屋「すみや」の店頭で(たぶん直感で)選んだ2枚です。
Jamiroquaiの3rd "Travelling Without Moving" と……
「床が動くMV」で有名なやつ。
Spice Girlsの1st "Spice".
WannabeのMVきょうはじめて見た!!
インターネット以前は「PV(MV)」を見る機会ってほとんどなくって、絵的には「ジャケットが全て」みたいな感じだったから、隔世の感がありますね……
洋楽のメジャーシーンから入っていました。
で、中1あたりから枕元にあるラジカセでFMをかけるようになります。なぜラジオを聞くようになったのかは全然覚えてない。テレビでMステもHEY!HEY!HEY!も一応高校まではだいたい追ってたと思うんだけど……
K-MIX 78.4MHz 時代 (1997-2000)
静岡エフエム放送ことK-MIXが中学時代のお供です。Z会をやっつけながら部屋にいる間ずっと流れていたと思います。K-MIXはいわゆる「TFM系」(TOKYO FMをキーステーションに全国ネットでお送りする番組が多い)で、選曲もテレビで流れるような邦楽多めでしたが、独自番組も色々あり、洋邦ミックス・地元アーティストも多めで多様な音が耳に入っています。
ちょうどぴったり「中2」だった1998年が超当たり年で、和製R&B旋風の吹き荒れる中、MISIAの『つつみ込むように』(2/21リリース)、宇多田ヒカルの『Automatic』(12/9)、そして翌1999年はクラムボンの『はなればなれ』(3/25)、どれも「耳から」入りました。衝撃的だったなあ。(「なにこれ?!」ってラジカセのスピーカーを凝視した時の自分の表情をなんとなく覚えている)
10コ上の郁ちゃんミトくん大ちゃん、当時25歳とか!!(第1次クラムボンブーム)
ラジオ局各局は、月ごとに特定のイチオシ曲を選んでヘビロテする枠があるのですが、K-MIXの『MEGA PUSH TRACK』を毎月楽しみにしていました。中でも特に好きだったのが、たぶん1998年7月度、嶋野百恵の "baby baby, Service"という曲で、以来いちばん多く買ったのが嶋野百恵のCD。
CHEMISTRYとかを手がけた松尾潔さんプロデュース。実家はレコードプレーヤーもあったので、"Next Lounge"はVinyl版を買ってみたことがあります。
高2ぐらいの頃、嶋野百恵を追って、高校の違うクラスの子(オタク属性)と一緒に、浜松市常盤町のスタジオに併設されたイベントスペース「Space-K」にライブを聴きに行きました。これがたぶん最初のライブ体験。
同じ松尾潔プロデュースで葛谷葉子という人もとても好きでした。
"true lies"は99年なんですけど、少し後にZIP-FM秀島史香さんのMCで知って、高校の生徒会室でよく聴いていた記憶がある
洋楽は、中でもブラックミュージックに傾倒し、2PacやNas, Lauryn Hill, EMINEMのCDブックレットを開いては「ラップの歌詞を覚えよう」と四苦八苦していました(本当に舌が回らないしスラングの意味も知らない)。
ローリン・ヒルも1998年!
ZIP-FM 77.8MHz 時代 (2000-2003)
名古屋のZIP-FM(だぶるせぶんぽいんとえいと)は、袋井の低地だとちょっと遠くて綺麗に入らなかったんですが、選曲もトークもぜったいこっちがいい!と思ってチャンネルを変えたのが高校に上がった頃だと思います。ノイズじーじー入る中で耳を傾けていました。田邉香菜子さんが平日夜を、秀島史香さんが日曜夜を担当している頃でした。
ZIP-FMはJ-WAVEやFM802と同じ"JFL系"で、流れるのは圧倒的に洋楽が多かったです。部屋に籠もってZ会をやっつけている時間も長かったので、この辺りの3年間はチャート上位の洋楽はだいたい聞き覚えがあります(やっつけている間は日本語詞じゃないほうがいいし)。ロック/ポップスよりもR&B・HipHopを好んで聴いていました。
海外で売れている曲やアーティストを面で知っているので、グラミー賞にも興味を持ち、WOWOWに加入してもらって2月の授賞式にかじりついていました。2000年はサンタナ、2001年はU2、2002年はU2とアリシア・キーズが最優秀に入っていました。毎年Grammy Nomineesという、ノミネート曲を集めたコンピが出ていて、これも買って聴いてたんですが、リピートするのは結局R&B/Hip Hop系の楽曲中心でした。TLC, Macy Gray, OutKast……
歌詞の意味とかわからず音だけで聞いてるんですけど、英語詞のラップは韻が綺麗に響きますね〜
この頃、邦楽シーンではParis Matchが出てきましたね!
おしゃれー!一番好きなのはMetro。
高校生が豊橋から名鉄に乗って、ZIPPIE的聖地「栄HMV」に乗り込んだことも2回ぐらいあったんですが、インストアライブ聴いたの誰だっけな……(店頭で撒いている小冊子を読みながら帰るのが楽しかった)
あと、中高の頃はMDの全盛期でした。部屋のラジカセをMDコンポに格上げしてもらって、流れている曲にイントロでびびっと来たらすかさず録音ボタンを押して、CM始まったら止めるみたいなエアチェック生活でした。イントロ拾えてるやつと後ろが長いやつと2曲合成したりね。お気に入りMDは何枚もあったけどいつ捨てたっけな……(曲目録ぐらい残しておけば、、、)
J-WAVE 81.3MHzとiPod時代 (2003-2010)
そして大学からは東京に移って、待望のJ-WAVEとともに井の頭線沿線とかで暮らします。
渋谷・猿楽町にあったTechnicoっていうサロンで髪を切ってもらってたんですけど、そこで『波よせて』がかかっており、すかさず「これ誰の曲ですか??」と訊いて出会い直したのが、クラムボンのカバー集 "LOVER ALBUM" です。
これは原曲のほう。
このあと "3 peace 〜live at 百年蔵〜" が出て、 "Musical" が出て、ドキュメンタリー映画作品『たゆ たう -GOOD TIME MUSIC of clammbon-』が出て、それを全部買った辺りが私の第2次クラムボンブーム。
●2008/8/31 クラムボン @ 日比谷野外音楽堂
毎年恒例クラムボン夏の野音、8/30の本講演は2年連続3分で売り切れたらしいんですけど、追加公演のこの日、日記に「日比谷公園に行ってみたら当日券が取れた」って書いてあるんですよね。。奇跡か。。
アンコールで『柏手』をやったら突然雨が降ってきて、びしょぬれで地下鉄に乗って帰りました。
🎧
前後しますが、大学4年だった2006年が特異年で、渋谷・代官山の夜をひとりでうろついていた記録がありました)。
●2006/7/18 Tachytelic Night @ 代官山AIR
m-flo ☆Taku Takahashiさんのレギュラーパーティ、会場は今はなきAIRです。先述したTechnicoの並びにあって、興味を持ったんでしょうか。いきなりこれいくのかっていう感じです。Summer Time Loveを大合唱したと書いてあります。煙もくもくだった。m-floはいいぞ。
●2006/9/16 Tokyo Jazz Meeting Special @ 渋谷 THE ROOM
Kyoto Jazz Massive 沖野修也さん主催のオールナイトイベント。
ちなみにこの年何があったかというと、 "Nike+iPod" という、靴底に専用センサーを仕込んでiPod経由でネット連携する先進的なサービスを使って、卒論の傍らランニングを相当やってまして、これ専用の特別ミックス "Improve Your Endurance 1 (Continuous Mix) SHUYA OKINO というのがあったんですね。(45分のインターバルトレーニングになってる。きつい。あとレイ・ハラカミverもありました確か。)
iPhone 3Gが発表される2008年の2年前ですよ!イノベーションの先端を見た。
これをプロデュースした沖野修也さんとDJ KAWASAKI、その界隈をずーっと聴いていたのがこの辺りです。
クラブの遊び方とか未だに全然わかんないんですけどZIMAとスミノフを片手にけっこう早朝までねばっていました。THE ROOMにはもっと通っておくべきだった。
●2006/9/18 bouNIT 4 @ 代官山UNIT
鎗ヶ崎の角にあるとこ。地下1階のUNICE(現B1FLATは昔はカフェ営業)/地下2階のUNIT/地下3階のSALOONを全部使って開催されたイベントで、クラムボンとbird目当てで参加しました。大木凡人のMCが超よかった。タワレコの社長とかがステージに出ていた。大トリのbirdはアコースティックトリオで、ボンゴの音色がやわらかく響くのがいい感じでした。
MONDO GROSSO 大沢伸一さんが見出したbird。99年の『Souls』から、『空の瞳』『オアシス』辺りが大好きです。
3年飛んで。
●2009/6/16 duo night vol.7 @ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
wyolicaとFull Of Harmonyを聴きにいきました。どちらも当時デビュー10周年(つまりやっぱり99年組)。
ボーカルAzumi+ギターso-toの二人組wyolica、最初は大沢伸一プロデュース。duoのまえに東京駅フリーライブも聴きに行きました。『愛をうたえ』『スパークル』も好きなんですが、ラジオっ子的どんぴしゃタイトルのこの曲を是非……
F.O.H名義のときに浜松で一回ライブ見てるんですが、知らん間に巨体になっていて貫禄にびびった(それでいてダンスとコーラスが超綺麗)。日本語ラップもそこそこ聴いていて、RHYMESTER、KICK THE CAN CREW、SHAKKAZOMBIEあたりは好きです。
空白の7年間ぐらい (2011-2017)
仕入元媒体単位で見出しを立てるなら「iTunes・Apple Music時代」なんですけど、子育て始まったあたりから全然新しい曲を聴いていない気がするんですよね。。仕事中や通勤中に聴く習慣があんまりなかったし。。
胎教はnujabesです。
2014年に第一次ボカロブームが到来(ボカロの話は一昨年の別記事でいいにします)。
2015年にはclammbon 9th ALBUM『triology』から第3次プチクラムボンブームが到来します(このあと彼らはインディーズに降りて、私は左京区一乗寺のなじみのヘアサロンでモメント e.p.を入手する)。
しかしこの期間は本当に闇。
spotify時代 (2017-)
2017年、京田辺に引っ越す辺りで急に潮目が変わります。
●2017/5/26 DÉ DÉ MOUSE @ 京都METRO
デデマウスはこってりした電子音でずっと来てたのは知ってたんですけど、get you backでポップみが加わったのがすごく良くて、これはと思ってツアーに乗り込みました。楽しかったー
この回、オープニングアクトをつとめた地元インストバンドのjizueも大変よかったです。jizueきっかけでインストバンドを色々漁って、Bohemianvoodoo, Schroeder-Headz, fox capture planとかがプレイリストを埋めていた時期があります。
いま激推しのペンギンラッシュも(歌あるけど)この系統のような。ピアノ出身なのでキーボードの技巧的なやつが好きなんだと思います。
この辺りの時期から、Spotifyのレコメンド精度が突然上がってきて、自動的に再生されたりDiscover Weeklyに上がってくるやつを拾って「お気に入り」に入れるループが加速していきます。聞けば聞くほど、お気に入りに入れれば入れるほど精度が上がるSpotify。
藤井風とOmoinotakeは公式プレイリスト "Early Noise Japan" 経由で知りました。あと、街で流れている曲をShazamで拾うことも多くて、拾ってみたらKing Gnuや髭男やBTSだったということも。(いやチャート見たら居るやんという感じですが、耳から入らないと再生ボタン押さないんですよね。。)
10代・20代を形成した「いま、そこに流れている音楽を得る」という生活が最近はまた戻ってきたみたいです。なんだか耳が豊か!
Photo by Will Francis on Unsplash
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