私の公害防止管理者試験勉強法
1.はじめに
先日令和2年度の公害防止管理者の合格発表がありましたね。皆さんはどうでしたでしょうか? 私は、昨年の水質一種に引き続き大気一種に無事一発合格しました。
しかし、世の中には何度も受験してようやく合格するという方もいます。公害防止管理者試験は、勉強法さえ間違えなければ一発で十分合格可能な試験です。そこで本記事では、効率的かつ効果的な公害防止管理者試験の勉強法をまとめてご紹介しようと思っております。
2.参考書選びの重要性―電話帳は捨てよ!-
最初に気を付けなければならないのが、参考書の選定です。参考書は重要です。なんといっても、試験勉強の最初のとっかかりが参考書となるからです。選び方のコツとして、
① 覚えるべき重要事項がしっかりまとまっている
② 解説が分かり易い
③ 多少なりとも練習問題がある
ものを選びましょう。もちろん最新のものが良いのは間違いありませんが、こと最初の1冊だけは、
中古でも問題ありません!!!!!
なぜなら、中古で売られてる本は『その本を使って合格した人が売った』本であることが多いからです。それだけ実績のある参考書なので、信用できます。ちなみに私は以下の本を使いました。
https://www.amazon.co.jp/%E5%85%AC%E5%AE%B3%E9%98%B2%E6%AD%A2%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%80%85-%E6%B0%B4%E8%B3%AA%E9%96%A2%E4%BF%82-%E5%AE%8C%E5%85%A8%E5%90%88%E6%A0%BC%E6%95%99%E6%9C%AC-%E6%94%B9%E8%A8%823%E7%89%88-%E6%B5%A6%E7%80%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4405049297/ref=sr_1_20?dchild=1&keywords=%E5%85%AC%E5%AE%B3%E9%98%B2%E6%AD%A2%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%80%85+%E6%B0%B4%E8%B3%AA&qid=1608422242&sr=8-20
なお、最初から電話帳を使って勉強するのはお勧めしません。ただでさえ覚えることが多い公害防止管理者試験、あらゆることが網羅されている電話帳では、読むだけでも精いっぱいです。公害防止管理者試験は科挙試験ではないので、テキストを一字一句間違えずに覚える必要などありません。大雑把でいいのです。電話帳も、あった方が良いのは確かですが、最初から電話帳で勉強するのはやめましょう。よほどの公害防止オタクでない限り、やめましょう。
3.まずは必要事項を大雑把に覚えよう―楽して合格できるなんて考えは捨てよ―
参考書を買ったらまずやることは何でしょうか? まずは、軽く一読して(ななめ読みで構いません)、大体の流れやどういう事を覚えるのかを把握しましょう。水質一種ですと5科目、大気一種では6科目もあります。それぞれの科目でどのような問題が出されるのかをまず大雑把に把握しましょう。
次にするべきことは、暗記シートの作成です。暗記シートについては賛否両論ありますが、私は作るべきだと考えます。シートにまとめることで、全体の流れがより分かり易くなりますし、シートを作成するだけでも内容がある程度頭に入ります。さらに、忘れた時にも即その場所に飛んで確認することができます。全科目全内容をまとめるのは大変なので、時間がなければ自分が弱い科目や、覚えにくい箇所だけをまとめるなどでも構いません。キーワードだけをまとめるのでもいいでしょう。とにかく暗記シートを作成し、ある程度を暗記することを最初にやりましょう。
ちなみに、私が作った暗記シートは以下の感じになります。
4.過去問をひたすらやろう―最低10年分はやろう―
ある程度内容を暗記したら、まず過去問をやりましょう。過去問としては、産業環境管理協会から出版されている過去問(5年分)があります。まずこれを解いてみましょう。最初は合格点に届かないことがほとんどでしょうが、気にしてはいけません。重要なのは、どこをまぜ間違えたのか、記憶できていなかったのはどこなのか、どの分野がよく出題されるのか、について見極めることです。最初の1周は様子見で構いません。ただし、分らなかった部分はしっかりチェックしましょう。暗記シートに追記するのもいいでしょう。分からなかった部分をある程度覚えた時点で、2周目をやりましょう。
まずは過去問5年分をしっかり理解して解けるようになりましょう。
5.過去問まとめサイトを使おう
過去問は数多くこなせばこなすほど実力が付きますが、しかし公式から出されている過去問には過去5年分しか載っていません。これでは少々不安が残ります。しかしありがたいことに、WEB上を探すと過去10年分以上の過去問が容易に見つかります。私は以下のサイトを使いました。
過去問10年分 解説付き
https://yaku-tik.com/kougai/category/kako/
過去問14年分 解説なし、自動採点機能付き
http://kougai.long626.com/test.html
これらのサイトを上手く使えば、お金をかけずに過去問演習が可能です。どんどん使い倒しましょう。
6.勉強はいつから始めるべきか?
ある程度前知識があり、時間もある人なら試験2か月前から本気で取り組めば行けるでしょう。私は浄水場や下水処理についてある程度の前知識があったので、水質一種についてはほぼ2か月間の勉強で足りましたが、前知識がない場合は3か月前には本腰を入れて勉強を始めましょう。時間があまりない人の場合は、6か月前には手を付けましょう。
勉強する時間の使い方ですが、全期間の1/3程度で参考書の読み込みとまとめ、ある程度の暗記を済ませ、次の1/3の期間で過去問をやりましょう。電話帳を使うとしたら、過去問を始めたタイミングです。過去問をやっていると、ほぼ必ずと言っていいほど参考書に載っていない情報が必要となってきます。それを補完するために、電話帳を使うのです。細かい情報は電話帳で補い、ひたすら過去問演習と暗記シートでの暗記を進めましょう。
最後の1/3の期間では過去問まとめサイトも使い、過去問最低10年分を最低2回はやりましょう。もちろん、途中で出てきた知らない情報は暗記ノートにまとめましょう。
7.スキマ時間を使え!!
公害防止管理者試験の勉強に於いて問題となるのが、勉強時間の確保でしょう。暗記シートのまとめには多少まとまった時間があった方がいいですが、暗記や過去問演習はスキマ時間でも対応可能です。過去問まとめサイトを利用すれば、スマホ一つで勉強が進められます。上手い事スキマ時間を利用して勉強を進めましょう。
8.試験前日はあまり頑張らないようにしよう
試験勉強は頑張れば頑張るほどいいですが、少なくとも前日は頑張り過ぎないようにしましょう。試験当日は、試験会場で丸一日過ごし5~6科目の訴権をこなさなければなりません。そのために、前日は体調を整えることに専念し、勉強は各科目の最終確認程度にしましょう。翌日に全力を発揮するために、よく寝てよく食べておきましょう。
9.試験当日は勉強をしない!!
いよいよ試験当日ですが、試験当日は勉強をしてはいけません。試験前に多少最終確認をしたら、後は自分の実力を信じて試験問題と向き合いましょう。当日に勉強したところで、ほとんど頭に入りませんし、むしろ余計混乱したり緊張したりする原因にしかなりません。むしろリラックスするために、趣味の本や雑誌でも持っていきましょう。
10.なるべく諦めない
実際の試験では、既存の知識だけでは分からない問題も多少出てきます。そんなときでもなるべく諦めないようにしましょう。分からない問題でも、全く見当がつかない問題というのはそれほどないはずです。自分の手持ちの知識を総動員すれば、ある程度選択肢を絞れる場合もあります。なるべく諦めず頑張りましょう。大体の感覚ですが、
自信のある問題 4割
2択まで絞れたけど自身がない問題 3割
ぐらいまで行ければ、なんとかなる場合が多いです。過去問演習でも、まずはこのレベルを目指しましょう。もちろん、自信をもって回答できる問題数は、多ければ多いほどいいです。その確率を上げるためにも、過去問演習と暗記シートを活用した暗記を頑張りましょう。
11.まとめ
以上をまとめると、以下の図のような感じになります。
ざっとこんな感じですが、このぐらいのペースで頑張れば普通に高確率で合格できる試験です。成せばたいてい何とかなりますので、今後公害防止管理者試験を受ける皆さんも頑張りましょう!!