秋⁑季節の染め物(セイタカアワダチソウ)
道端や空き地、川沿いを歩いていると、黄色い花をつけたセイタカアワダチソウをあちこちで見かけるようになった。
外来種と言われて、生命力が強く厄介者扱いされているセイタカアワダチソウ。
花粉症の原因になると言われているブタクサとぱっと見が似ていて、下手をすると、セイタカアワダチソウが花粉症の原因だと思われている。
日本では散々な扱いを受けているけれど、アメリカやヨーロッパでは薬草として使われているのだそう。
ちなみに、ブタクサとの大きな違いは、葉の形。
スッとした形をしていているのがセイタカアワダチソウ。
ギザギザしていているのはブタクサ。
沢山生えているセイタカアワダチソウを何本か刈り取って持って帰った。
この花で染めてみようと思って、早速煮出してみる。
煮出している間は、春菊のような匂いが漂っていた。
黄色い花で染めるんだから、黄色に染まるだろうと思ったあなた...
正解!!
鮮やかすぎる黄色(アルミ媒染)に染まったので、とりあえず色を落ち着けるために鉄媒染をして、何となくグラデーションに。
鉄媒染をかけると落ち着いた色味になる。
色素の系統によって茶色、灰色、オリーブ色など。
アルミ媒染では明るすぎたり、何となくぼやっとした場合に鉄媒染をしてみると、色の幅が広がって思った以上に良い色になることも。
草木染めの面白いところの一つは、媒染剤を変えると色味が変わるところ。