秋⁑季節の染め物(桜の葉)
四季を感じながら、身近な植物を使った
草木染めやモノづくりを楽しんでみませんか?
寒さが急に厳しくなって、
紅葉したり、落葉したり、
少しずつ木々が寂しい感じに。
せっかく落ちている葉っぱがあるので、
これを使って染め物をしてみようと。
桜の木が沢山あるところでは、
紅葉した桜の葉が沢山。
なるべく赤そうな葉を拾い集める。
桜の枝やチップで染めたことはあるけれど、
葉っぱで染めるのは初めて。
きっと、枝やチップと同じで、
赤みを出したい時には、酸化するか、
アルカリ水で煮出せば良いのでは?
と思って、先人のやり方を検索。
水で煮出す最初の染液には、
黄色と茶色の色素が多いので、
その色素を出してから、アルカリ水で煮出す。
または更に染液をしばらく置いて
酸化させると、赤みが増すらしい。
この赤みが増してくる色素が何なのかは
未だに分からないのだけれど、
この赤系色素は、桜の他に、枇杷、梅、杏、
アボカド、杉などがある。
今回は試し染めをしてから
靴下を染めてみることに。
一つ目の染液は、通常の染液の作り方で、
沸騰してから弱火で20分煮出して濾す。
これを2回繰り返したものを合わせる。
もう一つの染液は、2回煮出した桜の葉を
更に、ソーダ灰を加えてアルカリ性にし、
沸騰してから弱火で20分煮出して濾す。
これを2回繰り返したものを合わせる。
アルカリ性にした染液は明らかに、
赤みを帯びた液になっている。
シルクと綿の布をそれぞれの媒染剤で
比較してみると、下の写真のようになった。
ただ水で煮出しただけだと、黄色系。
アルカリ性にした液は中和してから染色。
少し赤みがある色に。
これを更に1日置いてから染めると、
違いがはっきりと分かる。
そのまま、靴下も染めることに。
落ち葉からこんな色が染められると思うと、
ついつい落ち葉を見ながら、
“あの葉っぱは何色に染まるかなぁ?”なんて
考えながら歩いてしまう。
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