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【執筆後記】長編小説「愛の歌を君に2」お礼と裏話と作品に込めた想い

当初、予定のなかった続編を、しかも勢いだけで執筆し始めたにもかかわらず、最後まで読んでくださった読者の皆様には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました💕



氣付き

さて、第二部はまず、第一部で声を失った拓海が、自分の声で話せない&歌えないという制約をどう克服するかが課題でした。本人の語りと、麗華&智篤の間ではスムーズに続く会話(二人は手話が分かる)も、第三者が絡むと「通訳した」と言う一文を挟まなければいけない。これが少々厄介でした。

拓海は声が出せないだけで耳は聞こえるので、彼自身が筆談すれば意思の疎通は可能なのですが、いずれにしても「想い」プラス「通訳(筆談)」をセットで書くというのは新しい試みであると同時に今回氣をつけて書いた点です。

今回の執筆で、普段いかに私たちが発話に頼っているか、と言うことに氣付かされました。あー、とか、うー、とか、そういう前置きの発声も、会話の中では氣にせず言ったり聞いたりするけれど、「手話」を使う時にはあえて伝える必要がないよな、とか(物語の中では自然な会話を意識したので、あえてそのような語も入れています)。氣付きの多い作品になりましたね。


登場人物について(反省点含む)

・ブラックボックスの三人

勢いで書き始めたので執筆当初、「ブラックボックス」というバンドは存在せず、またユージン登場時はきょうだいでもありませんでした(協力者としてバンドマンは使おうと考えていた)。あとから思いつきで双子の男女を加えた三人組バンドに仕立て、あのような形に。しかし、色々と設定ミスがあり、その後にこっそり修正💦(←大いに反省……(´д`))

また、セナとリオンの連弾ですが、こちらは兄弟でブギウギを演奏する「レ・フレール」を参考にしました。若いころに生演奏を聴いて感動し、このたび、その時の氣持ちを思い出しながら書きました。


・ショータ

今回大活躍したプロデューサーのショータですが、こちらは奇しくも夏休みに家族で行った「鈴木敏夫とジブリ展」(岡山県立美術館)でプロデューサー・鈴木敏夫氏の仕事ぶりをみて参考にしました。ちょうど、プロデューサーってどういう仕事をするのか悩んでいて本を読んだりしていたのですが、「何でもやる」と書いてあるのを見てショータのキャラクターが確立しました。
(ちなみに、上記の展示会のことは「ジブリ展」だと思っていたので、鈴木さんの生い立ちから出版社を経てジブリで仕事をするまでの経歴を見る事になるとは思っていなかった💦)


・協力者としての「オーナー」と、敵対する「社長」

こちらは、キャラとしては早い段階で確立したものの、こんなに重要キャラになるとは思いもせず、名前を考えないままスタートしてしまったので最後まで「オーナー」と「社長」で通しました💦 もし次回があるとしたら名前を付けてあげようと思っています。

※ 新しいキャラは、動かしながらイメージが固まるケースがほとんど。後に重要キャラに昇格する人もいれば、薄っぺらな人間にしか描けないことも。これが連載の難しさ。登場人物が増えれば増えるほど、悩みは増えますね……。


智篤の性格……

登場キャラはすべて、私が持っている性質を何かしら投影したものですが、智篤が今の私の氣持ちを一番代弁してくれています。第一部の物語で、彼は封印していた優しい性格を復活させたはずだったのですが、「世界征服」を成し遂げるためにはまだまだ恨みの氣持ち、社会への憤りのようなものを出す必要があったため、彼にその役を任せました(私も、人間不信でひねくれ者です💦)。


AIイラスト

見出し画像のAIイラストは超合成して頑張って作ってます! 男女三人を描き分けるとか、今の技術ではできません💦 投稿日時が遅れている時は、見出し画像作りに時間がかかっていると思ってください😅


【重要】今回の物語で伝えたかったこと

これは2024年の私のテーマでもあるのですが、一つには自分の氣持ちを大切にすること(自愛も含む)、次に周りの意見や空氣に流されないこと、その上で自分から情報をとりにいって真偽を確かめ、判断し、行動していくこと。このような考えを盛り込みました。

いまは、与えられたり、流れたりしてくる情報を鵜呑みにしていると身を滅ぼしかねない状況になっています。自分一人の力などちっぽけだから……と考えず、その力が集まったら大きな力になって現状を変えられると考えて行動する、そんなきっかけにしてもらえたらなと思っています。

例えば月末に行われる予定の選挙。普段は投票に行かない人でも、今回は国の行く末を決めるつもりで(自分の未来のためにも)一票を投じて欲しいと思います。行動しても変わらないから何もしない、ではなくて、行動「しない」から変わらないことに氣付いて欲しいです。もちろん、私のnoteの発信が届く人などたかが知れているし、意味がないことなのかもしれませんが、少なくともこれを見たあなたは何かしら受け取り、行動に移してくださると信じています。


氣軽に読みたい方向けじゃないのは重々承知。エンタメ要素もほぼ無しだからウケるわけもない。だけど、伝えたいことがあるから書いてます!! この先も日本人として誇りを持って生きたい方に受け取ってもらいたいです!


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ちなみに、実際の音楽業界は、レコード会社(本部)→レーベル会社(部署)→音楽事務所(営業)という構造(更に、大手レコード会社所属はメジャー、それ以外はインディーズ)のようですが、今回はフィクションということ、またわかりやすさを重視し、麗華が所属していた音楽事務所が上記のすべてを行っている、という設定で書き進めました。念のため、補足しておきます。


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いろうた@「今、ここを生きる」を描く小説家
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