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小説「愛の歌を君に」&「愛の歌を君に2」

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2024年2月18日より連載開始の小説、「愛の歌を君に」とその続編「愛の歌を君に2」をまとめたマガジンです。週一回投稿を目標に執筆中。見出し画像にはAIイラストを使用しています!…
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#連載小説

【連載小説】「愛の歌を君に2」#最終話 新たな野望を胸に

前回のお話(#15)はこちら 前回のお話: 46.<麗華>  数曲のアンコールにも応え、ラ…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#15 月明かりの下での共演ライブ

前回のお話(#14)はこちら 前回のお話: 43.<麗華>  ショータさんの予言は見事に当…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#14 奇跡のショータイム!

前回のお話(#13)はこちら 前回のお話: 40.<麗華> 「ちっ……」  電話を切った智く…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#13 嵐の球場ライブ

前回のお話(#12)はこちら 前回のお話: 37.<麗華>  ライブ日が近づくにつれ、アリ…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#12 ライブの最後を飾る曲を巡って……

前回のお話(#11)はこちら 前回のお話: 34.<麗華> 「音楽性の不一致からブラックボ…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#11 ピアノ曲、完成

前回のお話(#10)はこちら 前回のお話: 31.<麗華>  ライブ日は奇しくも一年前に、…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#10 ライブハウスの前で『歌う』

前回のお話(#9)はこちら 前回のお話: 28.<麗華>  氣持ちが一つになった今、あたしたちは「自分たちの力を見せつけてやるんだ」と、智くんを筆頭に盛り上がっている。もちろん、リオンを取り戻すのは簡単なことではない。貧乏なインディーズバンドが、潤沢な資金のある音楽事務所に立ち向かうこと自体が無謀だと言うことも全員が承知している。それでもあたしたちは理想を掲げ、自己表現を続けていく。万が一、立てた作戦が失敗に終わってもあたしたちは諦めない。何度でも立ち上がる。その姿勢

【連載小説】「愛の歌を君に2」#9 逆転のシナリオ

前回のお話(#8)はこちら 前回のお話: 25.<麗華>  ライブハウス「グレートワールド…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#8 それぞれの交渉

前回のお話(#7)はこちら 前回のお話: 22.<麗華>  社長があたしの話を真面目に聞い…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#7 真夜中の話し合い

前回のお話(#6)はこちら 前回のお話: 19.<麗華>  あたしと智くんは声を上げ、拓海…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#6 最悪のシナリオ

前回のお話(#5)はこちら 前回のお話: 16.<麗華>  ミュージックビデオの出来には携…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#5 星空の下で

前回のお話(#4)はこちら 前回のお話: 13.<麗華>  ブラックボックスと今日初めて…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#4 交流

前回のお話(#3)はこちら 前回のお話: 10.<麗華>  ブラックボックスからの連絡は思…

【連載小説】「愛の歌を君に2」#3 助っ人現る

前回のお話(#2)はこちら 前回のお話: 7.<麗華>  その日のモヤモヤは歌うことで晴れたものの、活動場所が制限されたという現実に変わりはなく、翌朝の目覚めは良くなかった。 「目の前でそんな顔をされたんじゃ、こっちも食事が喉を通らないなぁ……」  無気力のまま流れ作業で用意したブランチはおいしくなかったに違いない。智くんがため息をつくように言った。 「昨日のことを引きずりたくなるのは分かるよ。だけど、氣持ちを切り替えなくちゃ」  ――そうだぜ。贔屓にしてるライ