瀬戸内ほっこり時間:22回「島の反対側には遣唐使船があるのだ!」
遣唐使船を再現したものが保存されている。場所は、広島県、音戸がある倉橋島にあり、ちょうど島の反対側に位置する桂が浜だ。
造船の島に相応しい展示である。もっともこの島では、飛鳥時代から造船業が営まれていたと記録に残っているが、実際にここで遣唐使船がつくられたどうかは、正確には不明のようだ。確率的に、ここで造られた可能性は高いと思うが。
さらに、その近くにはゴザ船という、小舟が保管されていて、これは、厳島神社の毎年秋の神事に使われる。ここから、漕いで厳島に向かい、その船に乗れるのは、倉橋島の若い男だけとのこと。
船に関わる暮らしが、瀬戸内海を舞台に古代からあったのだと、想いを馳せるのだった。
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