好きなエピグラフ1
こんばんは、いたるです。
前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。
たかとり一箱古本市が9月末でしたので、まるっと一か月。
理由は単純に仕事が忙しかったのですが、それもつまらないというもの。
今日は、私が好きなエピグラフとその作品を紹介します。最後に出店のお知らせもあります。
エピグラフとは
エピグラフとは小説等の最初に出てくる、格言や詩の引用などの印象的なフレーズです。Wikipediaに聞いてみましょう。
私はエピグラフが読者を作品世界に引き込む役割を果たしていると感じ、好きです。また、「メアリーへ」のような家族や研究上の師匠など大切な人に贈る、という文言も好きです。
私が所有していて、印象的なエピグラフの作品を紹介します。
鷲は舞い降りた【完全版】
作品名:鷲は舞い降りた【完全版】
著 者:ジャック・ヒギンズ
訳 者:菊池 光
出 版:早川書房
「鷲は舞い降りた」はイギリス生まれの冒険小説の名手、ジャック・ヒギンスの1975年に出版した作品です。第2次世界大戦末期にヒトラーの密命を帯びた精鋭部隊がイギリス東部に降下する。目的はチャーチル首相を誘拐し、戦況を打開すること。使命に命を懸ける男たちの姿がヒロイックに描かれます。1944年と後年に著者ヒギンスが事件に迫るという構成が、どこかノンフィクションめいていて、読者を物語世界に強く誘引します。状況を思い描きながら読み、映像作品向けだと思っていましたが、すでに映画化され大ヒットだったということを後に知りました。
「今や戦場は~」はこの作品の冒頭を飾っています。栄光も英雄もない荒涼とした戦場の様子が思い描かれ、気持ちが引き締まる思いでした。対外拡張を繰り返し前漢の最盛期を築いた武帝の名前を出すことが、より凄惨な様子を想像できるように思います。英国人の著作で中国の漢字引用はエキゾチックであり、漢詩の引用は重みがあるように思い、好きです。
それに比べれば呑気な話ですが、仕事が大変な状況になったときに、よく思い返している言葉でもあります。
読み上げは、声優・俳優の山路和弘さんが合うかなと思っています。
背教者ユリアヌス
作品名:背教者ユリアヌス
著 者:辻 邦生
出 版:中公文庫
現在読んでいる作品です。ローマ帝国皇帝、ユリアヌスが主役の歴史小説です。
ホメロスはイリアス、オデュッセイアの作者とされる古代ギリシャの吟遊詩人です。語り部の語る「かの人」、ユリアヌスの生涯に誘われるようで、今回この投稿をしようと思ったきっかけになりました。上・中・下の分量で、毎日少しづつ読んでいます。いつかこちらで感想を語れせていただくことになるかと思っています。
私の頭の中では、声優の堀内賢雄さんの声で再生されました。
Youtube「歴史と英雄」の動画作品
書籍ではありませんでの、エピグラフではありませんが、youtubeの「歴史と英雄」チャンネルさんの動画が冒頭で言葉の引用を用いられていて、好きでしたので、こちらで紹介させていただきます。
カエサルの「ガリア戦記」や塩野七生さんの「ローマ人の物語」は読んでいましたが、地図やイラストといった映像ならではの演出で楽しませていただいています。もっと伸びてほしいチャンネルです。
終わりに 出店報告も
2つの書籍と動画を紹介させていただきました。
これからも印象的なエピグラフに出会ったら紹介させていただきます。皆様が好きなエピグラフや言葉等があれば教えてください。
最後に出店報告です。
今年の「ブックオカ」の一環で行われる「Book Meet Fukuoka」の出張のきさき古本市に出店します。
福岡市パルコのイベント会場の一角に、日替わりで一箱古本市店主が出店するという企画で、私は11月10日(日)10時~15時に出店します。
今回も歴史小説を中心に小説、エッセイ等を出品する予定です。これから準備をしていきますので、準備状況はこちらで報告いたしますので、見ていただきて、よかったら足をお運びください。
年内は最後の出店になりそうです。
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