心霊マスターテープ2~空振り妄想推理~
こちらはエンタメ~テレにて放送されたホラードラマ『心霊マスターテープ2』の内容に対する妄想です。
※ネタバレ要素を含む場合がございますので、心霊マスターテープ2を未視聴の方はお気を付けください。
とうとうフィナーレを迎えた心マス2、アマプラで全話公開からも一週間以上経ち、視聴した皆さんはいかがだったでしょうか。
シリーズ終盤となる5.6話放送を前にメタ壱/メタパラチャンネルで行われた考察配信『【心マス2】第5話放送直前!心霊マスターテープ2の真相を徹底考察!』でコメントしていた考察はまぁ、外れていた訳ですが、4話の時点で露骨にシノミヤキリに対して疑惑を集める流れがあった中で「釣られてやるクマー!」とばかりにその筋で飛びついたので悔しくはないです!(強がり)
放送としては「志津江が最後に念写に成功していたと」いう推論を上げていたメタさんの方が真相に近かい部分がありましたかね?
さて、その上で「シノミヤキリがデコイだったとしたら真相は?」という筋でもちゃんと考えを巡らせてはいたので、今回はいつも通りその【妄想推理】を書いておこうかなと。
既に完結した上で言う意味はあるのかって感じではありますがね・・・
後出しで「その展開も実は予想していたよ!」は通じませんが、あらかじめ言っておくとそっちの予想も違ったからこそ表に出そうかなというw
もう一度言っておきますが、ここから先はあったかもしれないただの妄想です。
さて、それでは「呪いの念写写真を作り出したものはシノミヤキリである」というのが違っていた場合に必要となるファクターは何でしょう。
一つは「呪いの念写写真を生み出したのは誰か」であり、もう一つは「シノミヤキリの役割は何であるのか」になるかと思います。
私は最後まで志津江が力の持ち主であるという方向には考えていませんでした。
そこで、最重要人物の一人でありながら余りにも影の薄い過去の関係者に目をつけました。
それは『小田原哲』です。
まず「呪いの念写写真はいつ生まれたのか?」という疑問があります。
1911の福来友吉教授による千里眼実験において小田原志津江の念写は失敗に終わっています。
キリによる替え玉実験には成功していますがこの時点では「呪いの」念写写真ではありません。
1912に小田原家一家心中事件が起こります。
その原因は「念写写真による呪い」と言われていますが、それはキリから幼き哲へと伝えられただけであり、それを実証するものはありません。
何なら、謎の女中による荒唐無稽な話でしかないのです。
(真相を知った今では、それは正しく真実でありましたが)
大きく時は流れ1952に哲の息子(志津江の孫)である小田原昌幸による念写写真の心霊実験が行われ、そこでようやく映像的な証拠と共に「呪いの念写写真」が存在することが明らかになります。
つまり「呪いの念写写真は1952以前のどこかで生まれた」でしかないのです。
ではなぜ哲なのか。
そもそも、一家心中事件と言われていますが、亡くなったのは当主とその妻、そして長女の志津江とその夫、そして若い女中(キリではない)の5人です。
当時の新聞記事では息子の哲は僅か4歳であり、その証言では「深夜に家族のうめき声が銘々に聞こえ苦しむ姿があった」とのこと。
そのまま本人が伝えたとは思えませんが、要は「夜中に自分以外の家族が苦しみだした」ということ。
哲が寝ていて知らぬ間に息絶えていたわけではないのですから、その場に呪いの念写写真が存在したのであれば、彼もまた命を落とした可能性の方が高いはずです。
哲だけが生存した理由とは何だったのでしょう。
呪いの念写写真を生み出したのが志津江だったのなら、可愛い息子には害が及ばないようにした?
しかしそれでは両親や夫にはそういった情はなく、自身を追い込んだ村人へも向かわないのかという疑問にぶつかります。
そして、その幼い子供を残して自らの命を奪う様な事を?
ではその時小田原家に居て、凶悪な力を揮い得る存在は誰が考えられるでしょう。
まずはキリです。
第四話時点で明らかに怪しく、現代でも姿を変えず生きている可能性すらある存在。
そしてキリにしろヨネにしろ「念写」の力を持つ可能性が限りなく高い人物です。
ただ今回は「呪いの念写写真を作り出したものはシノミヤキリである」という考察とは違う道筋を探してのものです。
となればそれはただ一人、哲しか考えられません。
さぁ、皆さんも妄想してみてください。
「ある夜に起き出したら、母親が名士である小田原家の恥さらしと祖父母になじられ、夫からの援護もなく、近隣から雇われた女中はペテン師と蔑む目で見ているのを目撃してしまう」
もしかしたら哲の目が覚めたのも、屋敷内に怒号が響き渡っていたせいかもしれません。
そこで幼き能力者が持つ力が恐怖心により暴走してしまったとしたら。
哲が「呪いの念写写真」を作り出した瞬間は問題の夜と、もしくはそのずっと後の二通り想定しています。
例えば、諍いの中心に件の「失敗した念写写真」が存在していたとしたらどうでしょう。
誰もが「念写写真であれ」と想いを集めたただの紙切れ。
そこに向かって邸内や村中に存在する負の念と哲の力が注ぎ込まれて「呪いの念写写真」として生み出されたとしたら?
もしくは一家の命を奪ったのはただただ純粋な力だけであり、その時点では写真はなかった可能性もあります。
それがもう一つの想定。
善悪の区別もつかず、暴走により大切な家族の命を奪ってしまった小児に対して謎多き女中が優しさから「家族は呪いの念写写真によって死んだ」と伝え慰めたとしたら。
キリが蔵に封印したのはただの印画紙でしかなかった。
しかしそれが「呪いの念写写真」だと言い聞かされ、家族無き家で育った少年はその力と念を持って事象を上書きし、その紙を真の「呪いの念写写真」として生まれ変わらせたのでは?
そして哲からその存在を語り聞かされていた昌幸が持ち出すことで、初めてこの世に解き放たれたのなら。
これが妄想推理によって導き出された「呪いの念写写真を生み出したのは誰か」に対する一つの解です。
ドラマにおける所謂「犯人」のポジションは志津江の息子である哲である。
ではそれを踏まえ、その悲しき超能力者の誕生に寄り添い、現代でもなお念写写真の近くを暗躍する「シノミヤキリの役割は何であるのか」について次は妄想を膨らませてみましょう。
シノミヤキリ=ヨネ説は先の考察回でも言及していて、それを軸に考えを進めていました。
作中で寺内監督は涼本さんが挙げたその説に「それではキリは百数十歳ということになる」という話をされていましたが「シノミヤキリ」という女中ですら、その時代に生まれ育った女性である根拠はないのです。
彼女はさらに昔から年をとることなく存在してきたのでは?
フリンジという海外ドラマがあります。
不可解な現象を伴う怪死や怪物といった存在を調査していくと、とんでも科学が飛び出して来るSFものですが、UMAや都市伝説といった要素が多く含まれる中で「監視人」というキャラが居ます。
これも都市伝説の一端ですが、歴史的に大きな事件・事故の現場を写した写真に必ず同じ容姿の人物が居合わせているというもの。
時代も土地もバラバラなのに、同一人物が年をとることなく存在し続け、さらに時代の節目を見届けるかのように表れる。
キリもこういった存在の一種なのではないでしょうか。
それもオカルト限定の監視人。
本来ならば監視するだけに留まるはずが、福来博士の実験でその力を発揮してしまう。
それはミスによるものか、小田原家に入れ込んだ結果行ってしまったものか。
さらに、今までは介入することなく見守り精々が警告を与えるだけであったものが、自らの行いによって生じた小田原家の悲劇や呪いの念写写真という存在に罪悪感を抱き、それらに悪意を持って近づく者を積極的に排除し始める。
それが心霊マスターテープ2で映される消失事件の全貌である。
というのがキリに対する予想でした。
ちなみに妄想では物語終盤、念写実験の映像が海外に売り渡されるための物だったのではというルートから海外の念写や降霊実験の資料をKATORさん協力の元で集めていたら、要所にキリらしき女性が写っていたという流れでこれらの推測がなされる展開でした。
根底が空振りだった割にはちょっと近い要素もある妄想だったんでは?
妄想の行きつく先として最終的には「念には念ぶつけんだよ!」と、呪いの念写写真を悪い方向へと拡散するツールとなってしまっていたネットを使い、Youtuber達に協力を仰ぎ、念写写真に宿った呪いをさらに強い念で上書きするために日本中の心霊マニアが動くという、サダカヤからの心霊玉手匣的流れで爆発させるラストでした。
今考えれば「6話じゃ収まんねーよ!」とか「Youtuberにまた配信収録頼んでないと成立しない」って感じですし、まぁ無いですわね・・・
今回の心マスは序盤から展開が早く、あれこれと考察しようとする端から解答がなされたり覆す新情報が出たりと妄想班泣かせの疾走感でしたが、やはり根幹に存在する謎は色々と想像する楽しみが残されていましたね。
真相や最終回の帰着は皆さんが推察したものと比べていかがでしたか?
他の方の「こういう事だと思ってたんだけどな!」みたいなのや、実際のラストに付随する考察を聞くのも興味深いかもしれませんね。
なんせ心霊マスターテープ3までにはまだまだ時間がありますから!
…
……
………
や、やるよね?
あ、世界にリセットかけないと夏目さんはもう僕たちの心の中にしかいない存在ですけど(ノ∀`)
最悪、キレイさっぱり夏目監督のことは忘れて西川さんは岩澤監督のもとでアシスタント兼カメラマンとしてやっていく未来でいこう、心霊調査ツリーロックってチャンネル解説して。
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