境界カメラ~有馬顕の消失~ 生命の樹考察
これは
境界カメラにおいて7/24に放送された
【境界カメラ#141】「心霊探偵じゃじゃ丸」 #26
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326783701
にて消失した有馬さん。
それを解決すべく行われた7/31放送の
【境界カメラ#143】「賀々贒三と暗合統制局@不占洞」
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326936567
で明らかになった事柄について考察していくものであります。
今回もM先生のTLメモを片手にTS視聴。
やはりカギとなるのはようやく有馬さんのPCから手掛かりとなるものが発見されたところであろうか。
これらと『生命の樹』を掘り下げてみよう。
まずドキュメントフォルダ下で発見されたいくつかのファイルだが、アイコンに使用されている写真やネタにもってこいなおなじみの写真たち。
そして「physical characteristics」つまり「身体的・物理的特性」を連ねたファイルや「history」や「personality」といった来歴や個性に関するテキストデータ。
身体特性のファイルには微量元素といった細かいものも含めた人間の構成物質が列挙されるなど、まさしくこれは「有馬顕」を形作る情報なのであろう。
儀式に使われたあの銀の棒と同じくDNAと言えるものに加えニューロン構造等までもが反映されていると言っていい。(実際には情報量としては圧倒的に足りていないとも言えるが)
これはやはり有馬さんが「PCの中に存在する」という推測を後押しするものであるか。
ちなみにhistoryに書かれていた内容はwikiのものとは違うため、コピペされたものではない。
画像のファイル名であるAleph、Beth、Gimelはそれぞれ1,2,3を表すヘブライ語である。
そして「physical characteristics」には「001」、「history」には「02」、「personality」には「03」がそれぞれ振られており対応する画像データと同階層に存在することに違和感はない。
しかし、ナンバリングの桁数が統一されていないことを含めいくつかの疑問点がなくもない。
次はその階層を作り上げているフォルダ名を見ていこう。
放送内でも触れられている通りこれは『生命の樹』・『セフィロトの樹』と呼ばれるものからきていると思われる。
以下はwikiよりセフィロトの樹
「セフィロート」は「セフィラ」の複数形であり、10個の丸により表されるセフィラという神がもつ側面いわば「属性」とそれらを結ぶ22のパス、小径を体系化したものを指す。
また22のパスは大アルカナ、つまりタロットカードと関連付けて考える神秘思想もあるので、オカルト研究の大家でありタロットへの造詣も深い我らがKATOR氏の考えが次回放送で聞ければ、今から上げる素人判断が無意味なぐらいにサクっと解決してくれる可能性が大きくなってきた。
セフィラは頂点より1.ケテル 2.コクマー 3.ビナー 4.ケセド 5.ゲブラー 6.ティファレト 7.ネツァク 8.ホド 9.イェソド 10.マルクト と順に降りてくる形になります。
この「降りてくる」という表現は単純に図の中での上下ということだけではありません。
上部は神の存在するいわば天界とも言える階層でありそこから段階を踏んで下に降り、アストラル界である9.イェソドや物質世界である10.マルクトが地上と言えるからです。
今回のパソコンのフォルダで言えば階層を「潜る」ことで下位層へと移動して行っているため構図としては逆転してしまっていますが、起点となるドキュメントフォルダが我々がアクセスしうる現世界であり、より多くの情報やエネルギーが保存されている上部の世界へとアクセスしていっていると考えれば生命の樹を逆行しながら辿っている言い換えることができるかと。
空のフォルダが続き初めてファイルが置かれていたのは6.ティファレトでした。
これは生命の樹の中心に存在するセフィラで太陽を象徴するもの、中央から情報が表れ始めたということ。
また肉体の世界と魂の世界の狭間に位置するとも言えるのでここに身体的構造を記した「physical characteristics」が置かれているのは納得できるかと。
4.ケセド 5.ゲブラー は上記のティファレトを除いた45897で構成されるイェツィラーの上位に位置します、ここは形成界と呼ばれ魂が性別を持つステージとなります、なのでここで個を形成する性質的な情報が与えられる場所として「history」や「personality」が置かれていたのであろう。
(※注 感情に関しては肉体と同時に持つものなので厳密には7810の物質界の階層で記されるべきという考えもできるので悩ましいところ)
そしてパソコン内では最後の階層となった3.ビナー、ここには有馬さんが失踪したベンチから発見されたのと同じオロバスのシールが置かれていた。
本来であればビナーは神の存在するステージに入ってくるので、そこに悪魔の印章が置かれているというのには違和感がある。
これが生命の樹とは対をなす邪悪の樹であれば悪魔との関連も深いのだが。
またファイル名はOrobasとなっており今までの有馬さんの画像であるJPGファイルのように数字を意味するものではなくなっているので、これ自体は有馬さんを意味するものではない。
さらにこれはネット上から拾われたものではなく、発見されたものと同じ手書きによるシールである点も何を意味するのか。
このファイルを印刷したものがあの紙だったのか、それともあの紙を介して行われた儀式によってPC上に取り込まれたのか。
ここからはさらに謎が深まる。
前述したとおり生命の樹は10のセフィラから成り立つがそれを元にしたと思われるファイルの階層は8つで終わっている点だ。
流れから言えば2.コクマー → 1.ケテル とさらに続くのが自然に思える。
何ゆえビナーで止まってしまっているのか?
放送で加賀さんが「我々には知覚できないものだからではないか」という説を唱えている。
「3」という数字が持つ意味や力といったものの説明も事前になされているため、0次元や1次元となる点と線、1と2というものに対しての見解としてはなるほどと頷けるもの。
ここではまた別の切り口から見ていってみよう。
この時に椎名さんが言った「あるかもしれないけれど、見えていないということなのか」という問いかけ、これは何も物質的・もしくは神秘的なものだけを指す認識ではない。
今回の捜索対象はパソコンである。
放送中には度々MacとWindowsのOS差に戸惑う出演陣の姿が見られたが、少なくともWindowsは初期設定においては隠しファイルや隠しフォルダは表示されないとなっている。
ファイルの拡張子「.jpgや.txt」がエクスプローラーに表示されていないような使い方をしている有馬さんがここを「表示する」の設定に変えているとは思えない。
つまり、正しくこの階層には「存在するが、見えないファイル・フォルダ」がある可能性はゼロではない。
しかしこの隠しフォルダとは本来、秘密にしたいものを隠匿するためのものではなくシステム上重要でユーザーが操作することにより不具合が生じる恐れのあるものをブラインドするためのものであるため、今回ファイルを隠すためにあえてその属性を振っているのかは疑問。
もしこの形で存在するのであれば、どちらかというと隠れたセフィラであるダアトの方がしっくりくる。
これは他のセフィラとは異なる次元「深淵(アビス)」に存在する。
神が普遍的な物に隠し賢い者は試練として見つけようとした「神の真意」という意味を持つなど、隠されているという点ではあり得る。
これに関しては設定を少しイジるだけなので確認自体は容易。
次は「存在したが消えてしまった」「作られる予定だったが中断された」という仮定を考えてみる。
これはそれぞれ前提として「これらのファイルは放送時の儀式の前に作られていた」と「これらのファイルは放送時の儀式によって作られた」という条件がある。
しかしながらどちらにせよフォルダが存在していない原因は加賀さんがとったとある行動が原因であると言えるものだ。
生命の樹は単に10のスフィアそれぞれの力や属性を追うだけでなく、それらの集合に対してもまた様々な「意味」を持たせて解釈される。
その中で「1.ケテル 2.コクマー 3.ビナー」の3つの数字で形成される三角形は『至高の三角形』(ロゴスの三角)と呼ばれています。
そこに囲まれた世界はまさしく神代の世界でありアツィルト(流出界:元型界)とも呼ばれます。
ぶっちゃけよくわからないけど完璧で凄いとこです。
さて、ここでも出てきましたね「3」。
そして放送中にも力持つ三角形が登場していました。
そう、マジックミラーの三角です。
あれがどうなったかはもうご存じですね?…
これをこうしてこうじゃ!
やあああああああああああ
そしてはい
ご覧のように二つの角と一つの角に分断されました。
これは三つの頂点の内、二つが失われた状態といえませんか?
つまり、厨二病よろしく「腕が熱い…静まれ!」と邪気眼を発揮してしまったポリスを救わんがためにとった行動により至高の三角形は壊れ、1.ケテル 2.コクマーはその時に失われた、もしくは現界に現れることなく消えた可能性があるのです。
このステージには有馬さんを構成する情報はなかったと思いますが、もしも二つのセフィラにアクセスできなくなってしまっているとすれば、何某かのヒントや有馬さんを呼び戻す手立てが失われた可能性もあります。
願わくばこの推測が外れてくれているのを祈るばかりです。
この説では余談ではありますが、ほかにも意味深なつながりが見えます。
生命の樹の説明でスフィラを結ぶパスにはそれぞれ大アルカナが対応していると述べました。
至高の三角で言えば
ケテル → コクマー =アレフ:愚者
ケテル → ビナー =ベート:魔術師
コクマー → ビナー =ダレット:女帝
となります。
そしてこの仮説で失われたのはケテルとコクマー、つまりアレフのパスは完全に失われベートとダレットは半分失われたと捉えられます。
ここで愚者のカードの意味を見てみましょう。
正位置の意味
自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才。
逆位置の意味
軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈、注意欠陥多動性。
どうでしょう「personality」に記された有馬さんを表していた要素にダブる所がありませんか?
そしてFoolのカードの絵柄をご覧ください。
様々な絵柄が存在するタロットではありますが基本的には「犬」が併せて描かれているのです。
また右肩には荷物をくくった棒を担いでいる姿も多種なカードで見られます。
有馬さんが消失する直前の姿を思い返してください。
類似点が多いとは思いませんか?……
そして失われたセフィラへとつながりを持つパスはどうでしょう。
女帝と魔術師。
母性や愛情を司り王権を持つ女帝、そう椎名さんです。
そして魔術師。
KATOR氏をイジるツイートをした際に寺内監督からは「彼は立派なオカルト研究家であり魔術師ではない」と叱られてしまいましたが、やはり我々にとっては境界カメラにおける魔術師と言えばKATOR氏を挙げざるをえません。
神秘主義に精通しこれまでも様々な儀式を見せてきてくれたKATOR氏。
そして有馬さんが長きに渡り頼りにしてきた人物でもあります。
また愚者はカードにおいては「0」、魔術師は「1」を与えられています。
そして魔術師は「0から1を生み出す錬金術師」を意味します。
そうです「無から有を生み出す」ということはこの世から消えた0から何かを生み出す可能性を秘めているのです。
つまりKATOR氏こそ有馬さんをこの世に生み出す術を持っているとも言えます。
さて、寄せ集めた知識で何とか今回のことに理由付けをして考察してみましたが皆さんの見立てはいかがでしょうか?
8/7の放送では満を持してKATOR氏が登場します。
真にカバラを知るKATOR氏であれば上記したようなごちゃごちゃとした理論づけではなく、より深くより正しい知識でもって今回の謎に迫ってくれることでしょう。
そうなればきっと有馬さんも。
オマケ
ファイルへのナンバリングの桁数が統一されていない事に疑問を持った旨書きましたが、カバラにおいては「0」は特別な意味を持ちます。
ケテルに先行する神的なものとして「アイン(無)」「アイン・ソフ(無限)」「アイン・ソフ・オウル(無限光)」というものがありそれぞれ「0」「00」「000」と表します。
つまりファイルナンバーの001と02では単に1と2というだけでない意味が含まれている可能性もあります。
どういう意味かは分からないのでみんなも頑張って!
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