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【AC6 妄想考察】コーラルリリース = アーマードコア6を発売すること 説

こんにちは。
AC6屈指の謎エンディング『賽は投げられた』について妄想考察します。
( 妄想して楽しむことに主軸をおいた考察であることにご留意ください )


【前置き】 1週目で物語はすでに完結している


まず、傭兵621の物語は、1週目および2週目できれいに完結しています。
『レイヴンの火』『ルビコンの解放者』
どちらも、621が己が何者なのかを決める完成された物語です。
傭兵621の物語は、たしかにエンディングを迎えたのです。

では、3週目とはどんな物語なのでしょうか?
そう、3週目は純粋なフィクションではない……
現実の『アーマードコア』をめぐる物語なのです

今回カギとなる人物は3人、主人公621イグアス真レイヴン
この3人は、それぞれ異なる『アーマードコア』の象徴です。

【1】過去作の象徴 真レイヴン

真レイヴンが一番わかりやすいですね。過去作全体の象徴です。
ほんの少しの登場で、これぞアーマードコア主人公といったふるまいを見せつけます。
そしてポイントとなるのは、真レイヴンがわざと負けることです。

「レイヴン…反撃を…!?」

「当時アーマードコアをプレイした時の感覚をもう一度!」
そう思ったとき、ゲームを当時のまま発売することはできません。
長い歳月のなかでお客さんが成長・変化してしまっているからです。
過去作に近づくためには、過去作とはちがうものになる必要があるのです。
また、長い歳月のなかでスタッフさんの入れ替わりがあれば、その作家性によって築かれていた部分は再現できません。

かくして真レイヴン
――過去作アーマードコアの象徴はみずからその席を譲るのです

「……そう、見届けようというのね。この翼が彼らをどこに運ぶのか。」

【2】アーマードコア6の象徴 主人公621

621は 『アーマードコア6』の象徴です
操作はプレイヤーが行っています。ですので、ふるまいも「これぞアーマードコア6!」といったものになります。

621をキャラクターとして考えた時、3週目の行動には謎が多いです。
なぜそこまでコーラルリリースに固執するのかわかりません。

しかし、メタ的な視点を入れると腑に落ちます。
アーマードコア6』である621には、戦うべき相手がいるのです。
それは他の『アーマードコア6』候補者たちです

オールマインドに選別された候補者たち。
候補者たちは、621も含めて『アーマードコア6(仮案)』たちなのです
『アーマードコア6(仮案)』たちは、「私が一番面白いんだ!」 といって切磋琢磨して戦います。アイデアをぶつけあってより良いものにしているのです。

オールマインドが候補者たちを無駄に戦わせるのはそのためでしょう。
脱落した候補者たちの良かったところも、しっかりと吸収。
アーマードコア6は完成へと向かっていきます。

【3】アーマードコア没案の象徴 イグアス

「待ってたぜ……野良犬……。」

ここまでくれば、イグアスが何の象徴か察しがつくかと思います。
彼らは没になった『アーマードコア6(仮案)』の象徴です
「なら、最終決戦は621が勝ってアーマードコア6が完成するんだ!」
……となる所ですが、物語はここで意外な展開を見せます

「てめえら、まとめて消えろ!」
「イレギュラー……取り込むべきでは……なかった。」

なんと没案であるはずのイグアスが『イレギュラー』として認定されるのです!
『イレギュラー』とはアーマードコアにおいて最高の栄誉。
ほぼ主人公のみに与えられるものです。
(この直前には621もイレギュラー認定されています。)

つまりイグアスは、621と同等の扱いを受けている……
『アーマードコア6』に匹敵する『アーマードコア』なのです!

「野良犬に……憧れたんだ……。」

621は、真レイヴンに憧れながら『アーマードコア6』を作りました。
イグアスも、621に憧れて己の『アーマードコア』を作ったのです。

両者の姿形はまったくちがいます。
しかし、どちらも互いに匹敵しうる『アーマードコア』なのです。

【結】コーラルリリース  私たちの感じるもの

そして、『コーラルリリース(AC6発売)』の瞬間が訪れます。
宇宙全体に広がってゆく光。
光を受けて立ちあがる多種多様な『アーマードコア』たち

アーマードコア過去作に憧れて作られた『アーマードコア6』。
これが世に放った衝撃をうけて、新たな『アーマードコア』があらゆる場所で作られてゆく。
それらはアーマードコア6とはちがう、それぞれの姿形をしています。
しかし、匹敵しうる魅力をもった『アーマードコア』たちなのです。

これはクリエイターに限った話ではありません。
私たちプレイヤーが、『アーマードコア6』をどう感じたか
ということでもあります。

私たちプレイヤーが感じて生みだした『なにか』。
それは散らばったコーラルのように、この宇宙を輝かせているのです。

レイヴン、その称号はお前たちにこそふさわしい


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