AndroidエンジニアがHuman Interface Guidelines読んでiOS UI/UX試験受けてみた
はじめに
株式会社ゆめみでAndroidエンジニアしているのですが、最近社内向けの資格であるiOS UI/UX試験に合格したのでその感想を書きます。
iOS UI/UX試験とは
AppleのHuman Interface Guidelines(HIG)のうち特にiOSに関する部分の知識を問う試験で、デザイナー、エンジニア、PMとポジションを問わず受けることができます。試験の説明には以下のように書かれており、関わる人それぞれが知識を身につければ開発がスムーズに進みそうです。
学習方法
試験範囲はHIGのうち、iOSアプリに関するものの一部抜粋となっているのですが、せっかくの機会なので全体を通して読んでみました。100%読みきったわけではないですが、アプリ開発で必要そうなところは目を通したつもりです。
スキマ時間にちょっとずつ読んだので結構時間がかかってしまい、正直読んでから時間が経ったところの細かい部分は忘れつつありますが、どこにどんなことが書いてあるかは把握できたと思います。
Chromeの翻訳機能で日本語に訳して読みましたが、それほど違和感なく読みすすめることができました。
また、社内向けに試験範囲の各項目の要点をとてもわかりやすくまとめた資料があるので、試験前はそちらを読んで再確認しました。
結果
試験自体はドキュメントをしっかり読んでいればなんなく合格できるものでした。ただ、iPad関連の問題で間違えてしまったので復習しておかないとですね。iPhoneは一時期普段使いしてたのですんなり入ってくるのですが、iPadは所有していなかったので想像しづらい部分はあった気がします。
感想
HIGはApple製品向けのガイドラインなので当然iOSやiPadOSについて書かれているのですが、スマホアプリ全般に通用する内容も多く、Androidアプリ開発者であっても読んでおいて損はないなと思いました。
例えば"Patterns"の色の使い方や権限の許可や認証のタイミング、モーダルの考え方などは参考になったと思います。
読みながら今まで作ったアプリでも改善すべき点があるなぁという気づきもありました。
また、最近はかなり減りましたが気をつけないとiOSを前提とした仕様で進められることもあるので、予めiOS向けのUIや機能を把握しておけば「それってiOS向けのUIですよね」と指摘することができたり、Androidに適したUIを提案することもできるかもしれません。
もちろんその逆も然りで、AndroidはMaterial Designに沿っていたほうが実装しやすいので、そちらも合わせてしっかり把握しておきたいところです。
スマホアプリはAndroid向けとiOS向け両方に同じ要件で開発することが多いのですが、仕様やUIを考える際は2つのOSそれぞれの特徴を知っておいた上で双方に無理のないものにしたほうが、ユーザーにとって使いやすく、実装負荷も低減されるので、ぜひ開発に関わる多くの人にHIGを読んでいただきたいと思いました。
それなりに量もあって全部読もうとすると大変ですが、社内のiOS UI/UX試験ではiOSの重要なところにポイントを絞って試験範囲が設定されていてわかりやすい日本語の資料も用意されているので、学習する良いきっかけになるのではないかと思います。
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