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140字小説【意外な事実】

私の両親は仮面夫婦。稀に必要な時だけ事務的な短い言葉を交わす。私は家族の未来を危惧していた。ある日の朝、休みを利用し旅に出た父。母と昼食をとる私は「どこ行ったんだろうね?」と母に振ると、スマホを見ながら「今、高山駅の近くを歩いてる」と言った。仮面夫婦だけど位置情報は共有していた。

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こし・いたお
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