自転車に乗って思うこと(2023/03/27)
最近、自転車を購入した。Tern Verge N8 という折り畳み自転車である。ママチャリしか乗ったことがなく、しかもそれすらも通勤のために止む終えず購入したというくらいの自転車経歴を持つ私にとって、それはちょっとした革命だった。
なぜ自転車に乗ろうと思ったかというと、先日まで放送していたアニメ「弱虫ペダル」を視聴したからだ(ミーハーですね)。作中では主人公たちがインターハイの舞台をロードバイクで激走するが、さすがに「30歳を過ぎたここからいっちょ、チャリで激走してやるぜ!」という気概は湧かなかった。ただ、思い切り自転車を漕いで風とか景色とかを楽しむのは素晴らしいだろうなと思った。関東に住んで数年になるが、こちらの天気が大体いつも晴れていて素晴らしいので、それを満喫したかったこともある。
購入前は「どこまでも遠くに行ってみたい!」と思っていたものの、購入して2か月ほどたった今は、晴れた週末に30分から1時間程度家の周りを乗り回すささやかなアクティビティを楽しんでいる。10キロに満たない走行距離で、それは自転車乗りからすると全然大した距離ではないけれど、貧弱な私はそれだけでも息が上がるし、太ももに心地よい疲労感を感じたりする。そして、時折ママチャリにも抜かれる。
自転車に乗っていると、電車を主な交通手段として使っている私にとっての未知の場所がどんどん開拓されていく。車を持っていないこともあり、家から30分圏内でも全く知らない景色が現れる。そんなときはちょっとした感動を覚える反面、どこかで恐怖を感じている自分もいる。おもむろに自転車を止めてGoogle mapを開き、「よし、家からはそんなに離れていない」と安堵しないといられない感覚。そりゃ、貧弱な脚なので遠くに行くわけないって自分でも分かっているのですが。現在地を確認しないと怖いというこの感じ、自転車で長距離を走る人には無いのかなぁ。
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