おれはNEXT SKYを観た
なっちゃった、限界。
舞台挨拶のライビュで観てたので、情報量が多くて逆に落ち着いてたんだけど、SINGING, DREAMING, NOW! を聴いていたら時間差でキてしまった。
故にnoteの出番だ。
しかしかわいいなアイラちゃん。
で?どしたん?
いやあ、濃密な30分でしたね。
いきなり硬派な映像にめちゃかっこいい音楽が流れ出して、「えっなんかこれボーカル入ってるな。歌ってる曲なのかこれは?歌うやつ?……R3BITHやん!!!」とマヌケな鳥肌を立てるところから始まり。Feel Aliveむちゃかっこいいよね。これライブで歌うんですか?ほんとに?
シナリオ追うとまた大変だから省略するけど、屋形船をチャーターして彼方ちゃんの懐石料理が出てきた時は「ビッグサイトで学園生活を送るお嬢様共こええ~~~~!!!!!」と思いました。舞台挨拶でも総ツッコミで笑った。
確かな満足感を得て、劇場3部作めでてえな~といい気持ちで週末を過ごし、今日仕事のBGMとして改めて曲を聴いていたんですが。SINGING, DREAMING, NOW! を聴きながら、思い出したんですよね。
なんか……なにかに挑戦するファンの公募企画が流れてたな……。
あれ完全に募集を見落としてたんですけど(ラブライブはそろそろ観念してTwitterのアカウントを分けてくれ)、いつの間にかそんなことやってたんですね。画面遷移が早かったので投稿の内容はあんまり追えなかったけど、まあ虹らしいことやってるなーと思ったんですね。
初めての劇場公開作品のEDでファンの挑戦の私信を掲載するのが『らしさ』になるのが虹。へんなやつらだなこいつら。
いやー。もうね。へんだろそんなの。
へん。いやー…………。
……………………。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、
最高~~~~~~!!!!!
うわあ。びっくりした。
いやあ、なんか。
なんなんでしょうね。
こういう企画をさあ。流してくる虹が、好きだよ。
『あなた』のことを忘れずに、手を取ろうとしてくるところ。
作品を利用して、一人でも多くの夢に向かう人の背を押してやろうとしてくるところ。
クソおせっかいだな~~~。好きだよ。
そういう目線のスイッチが入るとね。NEXT SKY本編も、かなり強めのメッセージで伝えてきてたな、という気持ちが強くなるわけでね。
アイラちゃんも、あなただよ!
アイラちゃんも、あなたです。
スクールアイドルという夢を抱えて虹ヶ咲へ短期留学にやってくる彼女は、実のところ来日時点で夢破れており、最初で最後の記念として訪れていました。
真実を知った三船栞子と虹ヶ咲一同は、帰国するアイラちゃんの元へ駆けつけ、エールとしてGo Our Way! を披露します。
これを受け取ったアイラちゃんは、部として承認されないながらも、異国の地でスクールアイドルを始めるという挑戦に改めて踏み出すのでした。
アイラちゃん周りはざっくりこういうあらすじだったんですが、これねー。多分、こちらが思う以上に挑戦なんでしょうね。だって、エマさんはスクールアイドルをやるために日本に来てるんだもん。
海外にもスクールアイドルファンこそいるけれど、その数は多くなく、実際に活動されているケースはない模様。活動形態も日本の文化と紐付いていて、海の外へ持ち出すことはきっと難しい。
それ故に、一度は諦めた夢。
この問題は、虹ヶ咲の介入によって解決に向かう……ということはありませんでした。虹はただ、遠い海の向こうで挑戦する友達の背を押しただけ。
これ歩夢だったか栞子だったか曖昧なんですが、曲を終えた後に「アイラちゃんにはペネロペちゃんがいる。それに、私たちニジガクもいる」というメッセージを伝えています。劇場で観ている時から、ペネロペの存在を先に出して、自分たちのことは付け加えるようなかたちで話しているのが印象的でした。
ここでペネロペちゃんに話を移しますね。スイー。
あの子、なんなんでしょうね。2期での登場時点で「スクールアイドルに憧れてるのってこっちじゃねえのかよ」と全員にツッコまれたであろう、なんか妙にアクの強い友人の子。今回のストーリーにも深く食い込むことはなく、視聴者目線からしたら結局今もよく知らない人で、いないならいないで今回の話はできたんですよね。アイラちゃんだけでOK。
じゃあ、何故この子がいるのかというと。
ぼくは、『虹ヶ咲とは海を隔てた遠い世界にいるアイラにも、そばに応援してくれる人がいる』ということに意味があるから、だと思います。
アイラちゃんもまた、『あなた』だから。
だって、いくら虹ヶ咲があなたを、夢を後押ししてくれると言ったって、拠り所がそれしかないって好ましい状態ではないじゃないですか。
だって虹ヶ咲ってただのIPやぞ。アニメで、ゲームで、声優グループやぞ。ライブへ行けば会いに行けるし、声優は同じ人間だけども。あなたが日常を生きるそれとは、結局のところ違う世界です。やっぱり、あなたの日常にもしも応援してくれる誰かがいるならば、一番にその人を大切にするべきで。
虹ヶ咲があなたのために応援できるのは、どうしたってその次です。だから、海の向こうのアイラちゃんにも、作中で殆ど触れられないペネロペちゃんがいたんだと思います。たぶん。
ということを受け取ったんですけど
虹アニメ、視聴者へのメッセージの解像度が高すぎる。
でもやっぱそれなんかおかしくない?
ひとくちに『観たら自分も頑張ろうと思える作品』って括ったら、普通は主人公たちの物語に刺激を受けて「私も頑張ろう」と自然に思える作品のことでしょ。なんか虹アニメは画面越しに直接「応援してるからお前も頑張れ!!!!!」って言ってくるもん。話しかけるなよ。無法者か?
ぼくは1期最終回で引くほど泣いたわけなんですが、実のところ、2期は安定感が格段に増した一方で、結構作中キャラの物語にシフトしちゃった印象もあって、少し寂しかったんですよね。既存曲がどんどん侑ちゃんの作曲として取り込まれていったりとかも。それも間違いじゃないとは思うんだけど、余白を埋めていくような手触りは否めませんでした。侑ちゃんと虹ヶ咲と新メンバーの物語としては満点なんだけど、なんだか『あなた』の場所が小さくなっていて。
まあこっちは1期で煮えたぎるようなメッセージを受け取っているわけだし、それでいいか……なんて、内心で思ってたんですけど。
でも、NEXT SKYは再び画面越しに直接話しかけてきてる。
それだよ!!!ぼくはやっぱり、君のそういう怖いものなしの力強さが好き。誰かの人生をいい方向へ進ませてあげられたら、みたいな善性のために、手に持ってたもんすべて捧げようとしている感じ。狂気の沙汰。
ありがとう、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会…………。
というわけで、劇場3部作もそういう感じでどうか、何卒。
……2期について思うところを初めて公言したのでなんか落としてるみたいになっちゃったけど、少し触れたように、物語としては1期よりさらに洗練されていると思います。加入メンバーの料理の仕方には舌を巻いたし、頑張れスクールアイドルの回は特に好き。
そんな感じでよろしくな。
あ、それと今回の璃奈ちゃんは、最後反省文を書いていたはずのクリップボードが瞬時に璃奈ちゃんボードと化していたところが一番好きです。
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