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『オレが私になるまで』読んだ
やあみんな。
限界noteの時間です。
なんの気なしに買った漫画に心を掻き乱され、ぼくは週明けの仕事に見事支障をきたしました。もうだめだ。
このままでは明日も支障をきたすので、限界noteをしたためます。したためたことにより明日も支障をきたすかもしれません。どうしたらいいんだ。
BookWarkerで「えっちだぜ!!」と思って買った
そういうわけなんだけど、みんなBookWarker使ってる?季節が変わる度に妙に安く漫画を売ってくれる、気のいい奴です。そのせいで季節が変わる度に積ん読が増えていきます。気のいい奴です。
そうして緩んだ財布の紐で、今回ごく軽い気持ちで買った漫画がこちら。
セール対象のTS漫画。ほう!えっちだぜ!と思って買いました。
みんなTSモノは好きですか?ぼくはだいすき。えっちだからです。
あやトラには永遠にジャンプに載っていてほしい。
そんなわけで、読み始めました。
あ、ぼくは脊髄反射で買ったけど、試し読みで1話分読めるみたいですよ。
では上のリンクからどうぞ。
読んだ?
読んだね。
なんか……あっ、これなんか重くない?
いいTS漫画、ジャンルがTS漫画から逸脱しがち問題
知ってますか?
いいTS漫画って、なんかジャンルが……TS漫画というか、こう……楽な言い方をすると人間讃歌っていうか……。
最近ほら、ジェンダーとかLGBTの概念がかなり一般に普及してきたじゃないですか。人権だとか、価値観だとか、大多数の固定観念があまりにも形を成しすぎていて、すぐには解決できない難しい話なわけです。究極的には「好きなものを好きなように好きでいられたらいいよ!」というごくシンプルな話だとも思うんですが、まあ実態は様々な苦労がありますよね。
性を扱うって……そういうことなんだよ……!
えっちだぜ!のすぐ隣には、繊細で、時に残酷で、途方もない世界が広がっています。TSジャンルを真面目に取り扱おうとすると、必然それは『人間』に話が拡張されていって……TS漫画というか、TSを切り口とした、もっと根源的な漫画になっていくんですね。すげえジャンルだ。
で、この漫画はそれです。
つまりどういう漫画なの
子供は、ただ愛らしいだけの生き物などでは全然なくて、多かれ少なかれ残酷です。
自分より弱い奴は怖くない。嫌いな奴は攻撃していい。
共感力……というとなんか意識高い話みたいに聞こえてきますけど、子供は多分そういうものが未発達で、もっと動物的に、攻撃的に、自分の所属する群れを整えようとします。
なんであんな冷酷なことできたんだろう、とか、それを見過ごしていられたんだろう、とか。あるいは、そんな振る舞いの被害者であったりするかもしれないけれど。あまり人と話すようなことではないにせよ、きっと、誰だってそういった体験があると思うんですよね。直接的にいじめに関与していなくても、時が経って振り返ってみれば後ろ暗い気持ちになるような記憶とか、あると思うんですよ。いや人に聞いたことはないけど……ぼくだけだったらやだな……。
ともあれ。
主人公の藤宮アキラは、ごく早い段階ーー小学2年生の終わりに、そういった振る舞いへのしっぺ返しを受けます。子供が受けるには、あまりにも重たい。女子を軽んじていた彼は、自身が女子となり、以前のように男子の輪へ入ると、羽交い締めで服をひん剥かれ「本当の女子みたい」「気持ち悪い」と罵られます。
いや怖……そんなんなる……?
……と大人の常識感では考えてしまうんだけど、多分これ、普通になるんですよね。なるよ。そういう生き物。
早すぎる罰と重すぎるトラウマは、アキラの人間性を大きく変えるものでした。
結局、2話目にして早々に転校することになります。自分の過去を知らない場所へ環境を変え、元男であることを隠し、心は男子のまま、バレないことを祈りながら学校へ通います。7歳だか8歳だかの子供やぞ。
そうして、なにかと世話を焼いてくれる瑠海ちゃんと出会い。お家へお呼ばれし、「女子と仲良くなるしかないから」とこれを承諾。薦められるがままに初めてのスカートを履かせられ。
このまま
女の子の真似をしていれば
瑠海ちゃんと仲良くできるだろうか
こういうモノローグでエピソードを締める。
そんな……そんな漫画です……。
自罰的な子供が、周囲の優しさに守られて、時に噛み合わない優しさに踏み出した足を引っ込めて、傷つきながら、ちょっとずつ前に進んでいく。
前って一体どこなんでしょうね。でもその成長はすごく尊いもので……なんでこんなに綺麗なんだろうな……。
アキラちゃんも、取り巻くクラスメイトたちも、過ちを省みて優しく逞しくなれる、めちゃくちゃいい子ばかりなんですよ。その変化を見守れることがあまりにも幸せ。
あと、単純にアキラちゃんがかわいい。
超かわいい。
いや……なに?まじでかわいい。
かわいい
無駄に見出しにしました。
目次に「かわいい」って入れておきたくて……。
正直なところ、作画自体は拙いところもあるんですけれど、でもなんか……なんか絶対外さないんですよ。アキラちゃんが超かわいい。そして大事な場面がいつもいい。ため息が出る。
はあ……大事になってしまう……。
もうほんとに全部大事になってしまう。
既刊3冊を読むのに半日かかりました。なんぼなんでも時間かけすぎでしょ。毎話「はあ……」ってなってた。
はあー。すき。やべえー。
男子みんな好きだな。
みんな好きだよ。いい男だな君たちは。
はあー。
助けてくれ。
まじでなんも手につかん。
なんかそんな感じだよ。
いい漫画に出会っちゃったな……。
限界noteは限界状態で書かれるため、このように急に終わります。
セールは執筆段階ではギリギリ続いている(コイン付与が5日いっぱい)っぽいので、間に合う人は是非。
間に合っていない人も、1巻だけ買って読んでみて……いい漫画だから……。
よろしくね。
ぼくはずっと読み返しているので、まだ今週のジャンプが読めていません。
はあ……明日も支障をきたしそう。
限界noteでした。